2016/12/26

今年のプレゼント


クリスマス・イブに食料品の買い物をして帰ってきたら、リースが届いておりました。

正確には、うちのキッチンで作成が完了していました。



息子ガールフレンドのKちゃんが作ってくれた。サンディエゴから帰省中なのに、パパとママをほっぽらかしてクリスマス・イブにうちでこんなことをしていていいのか。

5種類の針葉樹の枝とユーカリにアイビーとカスミソウをあしらってある。

クリスマス・イブ、午後6時になって登場というところが相変わらずこの子たちらしいけど、すごく素敵で感激。

香りが良いので室内に飾りたいけど、とりあえずドアに飾って自慢する。


息子21歳からのプレゼントは、コーヒーの木の鉢植えと、地元の古本屋さん「Third Place Books」で見つけたというペーパーバックの(ΦωΦ)ねこアンソロジー本。

包装紙は、先日Kちゃんと行って收穫がたくさんあったらしい、ワシントン大学のサープラスストア(大学でいらなくなった備品を激安で販売するストア)でみつけたという、ビンテージなグラフ用紙。

アンチ消費主義をつらぬくギフト。

…ではなくて単におカネのない学生なのだけどね。このセレクションは上でき。よくできました。

グラフ用紙の手ざわりはパリパリして気持ち良い。

子どもからもらうのは、いくつになっても手作り感のあるこんなものが嬉しかったりするのよね。(ダンナ様からだと、また微妙に違うのだろうけれども?)

ただし来年はちゃんと就職してイタリア旅行でもプレゼントしてね。ちょっと高望みすぎか。

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2016/12/25

日本のすごい技術の最先端製品をもらった!


クリスマスおめでとうございます。
平和な楽しいクリスマスでありますように。今年も来年も、その先もずっと。

シアトル港のフェリーのりばのそばにある観覧車が、クリスマスのキャンディーの色になっていた。すぐそばを高速道路の高架が通っているので、クルマでとおりすがりにデンワカメラで撮影したので、いまいちよくわかりませんな。レンズにバターかなんかついてたみたいでぼわっとしてるし。
ほんとはもっと赤と白のストライプがちまちま入っててかわいかったのに。

この高架部分は港とピュージェット湾とダウンタウンの眺めが良いので気持ち良く、好きな場所なのだけど、耐震構造はむちゃくちゃ悪いらしく、大地震がきたらただちにぺちゃんこになるだろうといわれており、いまその代わりになるトンネルを掘っているところです。



クリスマスを前に、東京の友人Nちゃんから、いろいろ詰まったおたのしみハコをもらったー。
ありがとうー。ココナツサブレうれすぃ。この渋いキュレーションに毎回しびれる。


 むちゃくちゃツボな、ウーパールーパーメモ。
そしておすもうマスキングテープ。使いみちがわからない。でも素敵。

「Made of Paper」と静かに主張している、この真面目な顔のノートブックにもやられた。
大学ノートって、こんなこと言ってたんだっけ。

さらにさらに、ぺんてる「おれんず」シャーペン!

0.2ミリで折れないってどうして!と思ったら、芯のまわりをぴったりサイズの細いパイプが守っており、パイプのさきっちょだけに芯が覗くというしくみ!

文房具の技術開発すげえ。
AI技術では負けても、文房具だけは世界のどこにも絶対負けないよね、日本。

この技術にどれほどニーズがあるのかは正直よくわからない。と思ってしまうのはアメリカの「とりあえず使えればいいじゃん」的な剛直文房具フィロソフィに慣れてしまったからなのかもしれない。

試験のときとかにシャーペンの芯がぽきぽき折れるのはたしかにストレスだよね。アメリカ人はそんなことあんまり気にしやしないんだよ。

紙に字を書く機会をもっと増やしたくなりました。 でももう試験は嫌だ。

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2016/12/22

あの妖しいやつをモールで発見


このあいだ拾ったマグノリア(タイサンボク)の実とおなじので、まだ枝についてるやつを発見。

オープンエアのショッピングモール、ユニバーシティ・ビレッジにて。
クリスマス直前、あわただしく買い物するひとびとの頭の上に。

ここの植栽ってほんとに気が利いてるし手入れがいい。

なんだか円谷プロ的なおもむきじゃない?
葉のかげからそっと覗くちびっこエイリアン。

マグノリアの葉は冬でもつやつやして、綺麗だね。南の国に行きたくなる。

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2016/12/21

Slate Coffee のカフェ


 新興ブティックロースターのひとつ、Slate Coffeeのカフェが、ワシントン大学の近所のU-Districtにできてると息子からきいていってみた。
 ネプチューンシアターの並び。以前にほかのカフェがあったとこでした。



うちではいま、ここのエチオピア産豆がお気にいり。
ここのエチオピア産は今3種類あって、それぞれ香りと味が違う。
ブルーベリーのような香りのもの、チョコレートのようなコクのあるの、フルーティーで明るい感じの。ローストは軽め。

前にはここは125グラムの小さい袋で売ってくれてたんだけど、残念ながら250グラム入りのみになってしまいました。

「やっぱり手間とコストに見合わなかったんだー」
と笑顔が爽やかなお兄ちゃんが教えてくれた。

日が立つにつれて酸味や甘みがどんどん変わっていくのもおもしろい。
 


白い壁にミッドセンチュリーモダン風のチェア、クリーンでシンプルなインテリア。
「サードウェーブ」系の新しいカフェはだいたいどこもこんな内装ですね。

いまはこういうシンプル&クリーン&ナチュラルなのがどこいってもデフォルトのオシャインテリアだけど、あと10年くらいしたら皆こういうのに目慣れてつまらなくなってまたマハラジャみたいなのとか原色のらくがきアートみたいなのが流行ったりするのかな。ならないのかな。

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2016/12/20

考えるちくわ、ゆるい淀み


福岡伸一ハカセの『動的平衡』という本をよみました。

こむずかしいのかと思ったらとても読みやすく書かれていて、ぐいぐいと引き込まれてあっというまに読んでしまった。

モヤモヤと考えていたことを、誰かがすぱっと言い切ってくれると、すごくスッキリすることがありますよね。まさにそんなかんじ。

「食物は情報を内包している」
「生命体は口にいれた食物をいったん粉々に分解することによって、そこに内包されていた他者の情報を解体する。これが消化である。消化とは…情報を解体することに本当の意味がある。タンパク質は、消化酵素によって、その構成単位つまりアミノ酸にまで分解されてから吸収される」(68)

「胃の中は「身体の外」
「消化管の内部は、一般的には「体内」と言われているが、生物学的には体内ではない。つまり体外である」(68)

「人間は考える管である」
「私たちは、もっぱら自分の思惟は脳にあり、脳がすべてをコントロールし、あらゆるリアルな感覚とバーチャルな幻想を作り出しているように思っているけれど、それは実証されたものではない」(73)

脳につかわれている神経ペプチドというホルモンとほとんど同じものが、消化管の神経細胞でもつかわれている。

そうして、これらのペプチドがいったいなぜこれほど多種類、大量に消化管の近くにあって、何をしているのかはまだわかっていない、のだそうだ。

「消化管神経回路網をリトル・ブレインと呼ぶ学者もいる。しかし、それは脳とくらべても全然リトルではないほど大がかりなシステムなのだ。私たちはひょっとすると、この管で考えているのかもしれないのである」(74)

あああー、リトルブレイン!!

最近の人工知能の議論で、脳の情報をすべてどこかにアップロードできるようになればもうフォーエバー死なない世界がやってくるという意見がなんか変だと思っていたけど、 あれは、それだから間違っているあるね!

「ガットフィーリング」というのは本当に消化器のあたりで感じているものだものね。

そもそもヒトの脳というのは、身体中にはりめぐらされた感覚器官のセンサーなしにはたぶん、あまり機能しないんじゃないだろうか。機能しても、その脳がいる世界はごく限定された世界になるよね。
感覚器官と脳はそもそも発生当初からセットで発達してきたのだし。
…とつらつらと思ってきたのだけど、分子生物学のハカセにこうわかりやすく言ってもらえるとすっきり納得なのだった。

「生命活動とはアミノ酸の並べ替え」
 「(タンパク質の)合成と分解の動的な平衡状態が「生きている」ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ「効果」であるからだ」(75)

おおおお!
ここを読んだときにはなんだかそわそわして、立ち上がってうろうろ歩き回ってしまったのよ。

「個体は、感覚としては外界と隔てられた実体として存在するように思える。しかし、ミクロのレベルでは、たまたまそこに密度が高まっている分子のゆるい「淀み」でしかないのである」(231)

淀み!淀みなんだね!

福岡ハカセは、そのような見識から、遺伝子工学とかES細胞を使った治療とかには批判的な立場をとっている。 そういった、ヒトを部品として扱う還元主義の考えかたは、全体を見逃しているのではないか、という立場なのです。

どうも科学の立場、理性の立場のひとたちは還元主義(reductionism)でなければヒトにあらずみたいな考えかたが主流のようです。
白黒ハッキリつけたがるし、すべて白黒決着がつくものだと信じている。

前に還元主義について書いてみたときに思ったけど、還元主義のひとたちとキリスト教やイスラム教原理主義のひとたちは同じ思考パターンを持っていると思う。

お互い忌み嫌いあっているけど、おなじ穴のムジナっていうか、鏡にうつっている姿じゃないかと思うよ。

あと、ミトコンドリアはもともと細胞とは別の生物だったっていう説を最近聞いて仰天したのだけど、それについても詳しく説明されてて面白かった。

最後にライアル・ワトソンが出てきたのでそれも驚いた。

「心の理論」が豚に備わっていないと考えるひとはちょっとどうかしていると思う。
ねこにも犬にも「他人にも自分と同じ心がある。しかし他人はそこに自分とは違う考えかたを持っている」ということは、理解できているのではないでしょうか。

それを証明する実験なら簡単にできそうな気がするんですけど!

いやーほんとに面白かったー。これは2009年の出版で、続編がでてるらしい。

福岡ハカセの著書は『生物と無生物のあいだ』を何年か前に読んで、こちらもとてもおもしろかったんだけど、『動的平衡』のほうは今、まさに読みたかった言葉が降臨!という感じでした。

淀みなんですね。分子の淀み。そして考えるちくわ!

帯に書かれてるとおり、「読んだら世界がちがってみえる」のは間違いなしですよ。
 

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超アグリーなセーターがもはや風物詩に


近所の庶民派スーパーFredMeyerにいったら、すんごいアグリーなセーターの売り場ができていた!

今すぐエルフ(じゃなくて「くるみ割り人形」なのかもしれない。本当にどっちでもいいや)またはパグになれるベスト! 『宇宙兄弟』にでてくるパグちゃん、アポ君みたい。



80年代から飛び出してきましたよみたいな、ちょっと韓国風なテイストの微妙なクマとスノーフレークの組み合わせ。



これも素材のチープさといい、確信犯的なスパンコール使い。

4〜5年前に「アグリーセーター・コンテスト」がはやりはじめたころには、クロゼットから発掘してきた年代物のものすごいセーターを自慢するという主旨だったはずなのだけど、今年はわざわざ中国とかベトナムの工場で作らせたアグリーなセーターをスーパーで売るという、妙ちくりんな季節の風物詩に変わってしまったらしい…。
なんかハロウィン的な方向へいきつつある。そのうちこれがクリスマスのトラディションになってしまうのかもね。

ちなみにこれらのアグリーなセーターには正札55ドルとか60ドルとかがついてたよ!
もうすでに半額近いセールになってたけどww



とどめに!となかいブリーフもあった!
写真じゃよく見えないけどちゃんとツノが横についてるのよ。

旦那様へのプレゼントにいかがでしょうか。ご希望の方、教えていただければ今ならエクスプレスでお送りしますよ♪♪

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2016/12/19

香りだけツリーとマグノリアの種


クリスマスツリーを屋根にのせたクルマが行き交う12月。

リビングにクリスマスツリーを置くと針葉樹の良い匂いでいっぱいになるのが良いのよね〜。
うちのはチャーリー・ブラウンもびっくりの南国ツリーなので、雰囲気だけでもとspruce(トウヒ)のアロマオイルを焚いてみる。

と、たちまち部屋が正しい北国のクリスマスらしいの香りに。

でもこの香りはあんまり長持ちしないのが残念。



近所を散歩していてひろった、奇妙なたね。
M&Mチョコレートみたいな種がたくさんはさまって、じゃなくて中から出てきている。

マグノリア(タイサンボク)の木の下に落ちていた。

タイサンボクの人形のような花芯は子どもの時によく拾って遊んだけど、それがこんなに大きくなるのだとは、ぜんぜん知らなかった。

自然のデザインってとにかくなんだかすごいですね。

この花です。


この記事を書いてからまた1年半たってしまった。あああ。

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