2016/11/28
聖マークス大聖堂のアドベント礼拝
舞踏家薫さんに誘っていただいて、キャピトル・ヒルの聖マークス大聖堂(St. Mark's Cathedral)のファーストアドベントに行ってきました。
クリスマス前の最初のアドベント(降臨節)なので、ろうそくがひとつだけ灯されている。
祭壇でお香がもくもくと焚かれ、聖堂の高い天井にのぼる。
ふたつの合唱隊が古い旋律の聖歌を交互に歌う。(アンティフォンというそうです)
聖書の一節が読まれ、静かな合唱があり、白い祭服を着た人がろうそくを掲げる子どもの後について「のぼり」(というのか)を手に祭壇へ歩く。
コーラスとパイプオルガンの美しすぎる響きにひたり、祈りに心を満たされる、贅沢な一時間。
一つ一つの儀式も、優雅で慎重で美しくて、でも冷たい感じはしない。
誰でもウェルカムな教会だというのがなんとはなしに感じられる気がします。
参列者も、意外に若い人が多かった。ピンクに髪を染めた女の子、小さな子どもを連れた家族、ゲイのカップルもいた。
この聖堂は1930年代の建造だそうです。薔薇窓は、1997年にシアトルのOlson Kundigが手がけた改装時につくられたもの。このうしろがこぢんまりした礼拝室になっている。
この聖堂では礼拝だけでなく、パイプオルガンなどのコンサートもあるそうですよー。
2016/11/27
Portage Bay Cafeのブレックファストバー
冷たい雨の降る日曜の朝。
UディストリクトのPortage Bay Cafeへ。雨の朝でも大変混んでいる。
もうすぐシアトルからTOKIOにお引っ越しのCT嬢と、ベルビューのカレッジでCT嬢のご学友であったMさんとCちゃんと壮行会ブランチ。
Mさんには初めて会ったのだけど、本日集合の4名はみなそれぞれに少しずつ担当部門の異なるボケだということがすぐにわかり、お腹の皮がよじれるほど笑いあった楽しいブランチでした。
フレンチトーストにフルーツもりもり。
ここの目玉は「ブレックファストバー」。
パンケーキやフレンチトーストを頼むと、このバーで生クリーム、バター、フルーツ(今日はいちご、ベリー類、梨のプリザーブがあった)、ナッツ類をセルフサービスでとり放題。
見事に撮影に失敗。走るブレックファストバーになってしまいました。
ジュディ・デンチのスカーフ
シアトルは暗くて冷たい雨が降る11月です。鬱の人が増える冬。
ニュースを聞けばますますどんより。
肩がこらなくてアップリフティングな映画が観たくて、『The Best Exotic Marigold Hotel』(2012年)を観た。
邦題は『マリゴールド・ホテルで会いましょう』。
わたしのアイドル二人、ジュディ・デンチ様とマギー・スミス様がでていらっしゃる。
舞台はインドのジャイプール。ちょっと残念な英国のリタイア世代が出会うちょっと残念なインドのホテル生活のコメディ。
まんま期待どおりの映画でした。
「インドではこういうことわざがあるんです。何もかも必ずうまくいく。もしうまくいっていないんだったら、それはまだ終わってないってこと」。
まさに今、必要な言葉だわ (´;ω;`)。
ジュディ・デンチのスカーフの着こなしが素敵。
エリザベス女王もMI6の冷酷な局長も迫力があって説得力抜群だったけど、この映画の役柄は、長年、夫にすべてを任せきりにしていて、夫が死んだ後で財産がまったくなくなっていることを初めて知って愕然とするふつうのおばさん。
でも自然に気品があってカッコいい。背筋がピンと伸びて、歩く姿が凛としている。
わたしもスカーフ大好きなんだけど、なんだかだらだらした感じになってしまう。
スカーフにも生き方があらわれるのか… (;´д`)(;´д`)
このときジュディ様77歳。
若いときのジュディ様。やっぱり強そう。 Vanity Fairより。
『ダウントン・アビー』のいじわる婆ちゃん役がもうほんとうに素敵だったマギー・スミスも、相変わらず油断のならないキュートなお婆様を演じてました。
マギー様の若いときの写真をぐぐってみた。ひゃー!
アン・ハサウェイそっくり!
年取っても素敵なわけだわ。
2016/11/25
ホリデー料理の効きめ
サンクスギビングは、息子ガールフレンドのKちゃんち、M家におよばれするので何も作らないつもりでいたら息子がひどく驚いて、なぜだ、ぜひ作れ、手伝うから!という。
ホリデーに料理をしないとわたしのアイデンティティが崩壊すると思っているらしい。
たしかにホリデー料理をやっつけると、やっつけたという達成感があって高揚する。
何も作らないとなるとやっぱり手持ち無沙汰で、世の中に居場所がない人のような気がしてきてさみしいのであった。
でもサンクスギビング当日の朝に「手伝いに」帰ってきた息子は。朝ごはんを食べてヤムの皮むきだけすると昼寝にはいってしまった。おい!
いつものカラードグリーンとキャンディヤム、コーンブレッドと、ついでに豚の肩肉のローストもつくることにした。
七面鳥にはなんの義理もないので。
どどーん。5ポンド強だから約2.5キロ。オリーブオイルとにんにくと塩をまぜて塗ってオーブンで3時間。
こんがり。
レシピだと400Fで20分ローストしたあと325Fに火力を落として4時間とあったけど、ガスオーブンだからか、3時間ちょいで充分でした。ちょっと火が通り過ぎなくらい。
昨日ウワジマヤで目に入ったらなんとなく食べたくなって買ったゴボウがあったので、きんぴらごぼうも制作。
今年もM家のお父さんが2人のビューティフルな娘たちと何から何まで作る、正統派東海岸風の感謝祭ディナー。(お母さんも今年はマッシュポテトを作ったそうです)。
きんぴらごぼうが意外に多方面で評判よかった。
何か嬉しいことが起こるのを期待する犬たち。
このあと、まもなく引っ越しのCTちゃんちにもワインと豚肉ときんぴらごぼうを持って押しかけた。
楽しいサンクスギビングでした。
2016/11/24
街なかの滝
パイオニア・スクエアのWaterfall Garden Park。
街のまんなかに、こんな滝があるなんて知らなかった。
ビルの壁のすぐ横に造られている人工滝だけど、自然石を配したなかなか立派なものです。
ここは1907年にUPSが創業した場所なんだそうだ。
あの茶色いトラックのUPSがシアトルで創業されたっていうのも、知らなかった。
この公園は1978年創設。
まわりにはモミジやヒノキなど日本の木が植えられている。
「庭」というほどではないポケットサイズの植栽だけど、荒木芳邦さんって日本の造園家が設計したものだそうで、滝との組み合わせがとてもいい感じ。
ちょっと一瞬だけ日本に帰った感じがするじゃありませんか。
しかし、落ち葉の掃除をしていたお兄さんがどうしても画面に入ってしまうのであった。
ホームレスさんの多い地区だけに、営業時間は月〜金の朝8時から午後3時45分までという微妙な時間帯。
これもこの界隈のジェントリフィケーションがすすむにつれて変わるのかもしれませんね。
パイオニア・スクエアの変貌
久しぶりにシアトル最古の地区、パイオニア・スクエアに行ってみてびっくりした。
きれいになっとる〜〜!!
きれいな人がたくさん歩いてる!
歴史ある建物に個性的な店がたくさんある地区だけど、ホームレスさんも多く、空きビルや活用されていないスペースが多くて、以前は一見してやばい人とすれ違う場面もとても多かった。
以前はホームレスさんがいつも集合していたこのオキシデンタル公園(Occidental Park)が、こんな明るい色のテーブルと椅子を配したオサレ空間に。
ここの前にはフードトラックが何台かとまっていて、IT企業とかデザイン事務所とかで働いてますという感じの若い人びとが並んでいた。
モダンでクリーンな(そしてプライスもお高い)新しいカフェやバーも増えてるし、しかもヒップなワカモノや小ぎれいなおじさんおばさんたちでにぎわっている。
このオサレカフェ「ロンドン・プレイン」ができた頃(2年前くらい?)から、急に変わった気がする。
ちょうどその頃から、ここにオフィスを構える企業が増えてきたらしい。IT系が多いみたい。
ジェントリフィケーションというのはこういうことなのね〜。
ホームレスさんたちはどこへ行ったのだろう。
この向かいには新しいガラス張りのオフィスビルができていた。
このビルがオープンしたら、ますます加速して変わるのだろうなー。
もともと個性豊かでウォーターフロントの便利な場所なので、治安がよくなって条件が整えばどんどんオフィスが流入してくるに違いない。
消防署まで、ヨーロピアンな街角のように見えてくる。
2016/11/23
空港のふたつの雲
この前サンフランシスコの空港(第2ターミナル)でみた、Janet Echelmanさんの「Every Beating Second」。
魚網みたいだけど、このオーガニックなかたちが気持ち良い。
先日、NPRのTEDトークでこのEchelmanさんが自分の作品について喋ってるのを聞いた。南の島で偶然みつけた漁師の魚とり用の網で立体作品を作り始めたというので、あっこの作品の人かなと思ったら、やっぱりそうだった。
夏至の日には天井のスカイライトから差し込む陽の光で特別な影ができるのだそうです。
コンピュータ制御の風で、1日を通してかたちが少しずつ変わるらしい。
これも第2ターミナルの別の階にある、Kendall Busterさんの「Topograph I & II」。
こっちは分断された平面がカタマリを作っている。
デジタル的な雲。
ところで、サンフランシスコ空港にはヨガルームもあった。
中をのぞいてみたら、アジア人の女性が二人ヨガ修行中だった。
わりに狭い部屋でした。
そしてレンタカーのガレージに、マセラティやポルシェが並んでいた。
「たったの300ドルプラスでこのクールなカーにアップグレード!」と書いてあった。
300ドル増しって、1日料金なのだろうな…。
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