レイバー・デイ(9月最初の月曜日で、今年は9月1日)の前にGoodwill に行ったら、もうパンプキンが飾ってあってびっくりした。
レジの前に、すっかりやる気満々のハロウィーンコーナーが出来ていました。早っ!
たしかに、ハロウィーンといえばGoodwill。 1年で一番のかきいれどきなのかもしれません。しかしまだ新学期始まったばかりなのにー。
ハワイにいたとき、息子が5年生だったかのハロウィーンに、たまたま巨大アフロ頭にしていたので「ジミヘン」をやらせたことがありました。
Goodwillでヘチマ型のサングラスを見かけて思いつき、その場でぴちぴちのタイトなパンタロン(当時は女性用0号がちょうど良かった。かわいい体型だった)と70年代風ジャケット、頭に巻く用の長いスカーフを見繕いました。全部で15ドルもしなかったと思う。母としてはかなりの自信作でした。本人はあまりわかってなくて、ジミヘンて何?俺だれ?みたいな状態だったんですけど、トリック&トリートで回った先のお父さんたちに、けっこうウケてました。
「騎士のつくりかた」なんて親切なガイドも売ってます。
このハロウィーンコーナーは中古品じゃなくて新品がほとんどですが、でもさすがGoodwill(ていうか、さすが、シアトルのGoodwillというべきか)。
ほんものの紳士用のキルト(スカート)なんてしろものもちゃんとある!
「グッドウィルでハンティング」とい親父ギャグのしょうもないタイトルをずーっと前に思いついてニヤニヤしていたんですが、書こうと思ってるうちに、愛するロビン・ウィリアムズ氏が亡くなってしまった。
大ショックでした。あまりにもあまりにも悲しい。
ロビン・ウィリアムズが亡くなってすぐ、息子がGoodwill Hunting をNetflixのストリーミングで初めて観て、「すげえグッドムービーだ」と感動してました。
Goodwill大好き。木馬も売ってるしゴリラも売ってるし(買わんけど)。
カマボコ型倉庫のような外見の広い店の中は、家具、洋服、靴、レコード、本、食器など宝の山。
うちから歩いて5分くらいのところにあるバラード店、私は密かにシアトル中で品揃え最高だと思ってます。ここでは洋服も、J.Crew、Banana Republic、Ann Taylorなんかのそこそこ新しいのをよく見かけたりする。
今までにGoodwillで買った服の中で一番のお買い得は、ほぼ新品のアルパカ100%セーター。たしか7ドルとか、そんな値段でした。もう3シーズンは着ているけど、毛玉もぜんぜん出ないし軽くてあたたか。バナナリパブリックでプロパーで買ったセーターよりもよほど長持ちしてます。
家具コーナーと食器コーナーは必ずチェック。ファイヤーキングやオールド・パイレックスを、街のアンティークショップの何分の1かの値段で探し出すのが楽しみ。
貧乏な母子家庭なので、ウチの家具といえば主役はGoodwillです。
去年引っ越した後、ダイニング用の椅子はすべてGoodwillで調達しました。1脚すべて10ドル以下。
ほんとうに欲しい椅子は1脚1000ドルくらいするし、ピア・ワンとかIKEAの東南アジア製の椅子にそこそこの値段を出すよりは、誰かがいらなくなったのを買うほうが環境にも財布にも優しいしね、と超自己満足のWin-win買いもの天国。
Goodwill 家具は素性も状態ももちろんピンキリなので、コンディションの良い気に入ったものを見つけたら迷わず即ゲット。
学校が新学期で移動する人の多いこの時期、8月~9月は、家具の数が多くって狙い目です。
この椅子2脚は、素材も良くて作りもしっかりしてはいたものの、塗装がはがれて汚かったので、去年の夏休みにヤスリがけと塗装を息子に命じました。
ニス代と紙やすり代が20ドルくらい、椅子本体が各7ドルくらい。
そしてこのディナー皿とは運命の出会いが(大げさ)。
これ、むかし4枚持っていたうちの1枚を割ってしまって、以前はバラ売りしてたのにもう今はセット販売しかしてないので買い足せず、10年越しで心にかかってたもの。その皿が2枚、Goodwillバラード店のごちゃごちゃした皿売り場の片隅で、私を待っていてくれたのです。
もう1個、最近の自慢はこのボーンチャイナのパスタ皿。これも7ドルくらい。
フルーツを入れる大ぶりのボウルが欲しいなと思っていたのでちょうど良かった。
欲しいと思って気長に探すと何かしら必ず描いていた通りのものがいつか出てくる、魔法のようなGoodwill。
そして、Goodwillの良いところは、文字通りなんでも引き取ってくれるところ。
日本のリサイクルショップは本当に細かくて、寄付するつもりでも受け取ってくれないものの方が多いですが、アメリカの場合は中身もなにも見ずに太っ腹で受け取ってくれます。
中身がたとえ穴のあいた靴下でも着古したパンツでも焦げ付いた鍋でも人骨でも、持っていけばとりあえず何でも受け取ってくれるのです。
(追記:これは私がそんなモノを寄付してるって意味じゃありませんよ~~!
寄付されているモノの山を見てると、どう見てもあの袋の中には人の役に立ちそうなモノがあんまり入ってそうもないなー、という風情のがけっこうあるって話です。偏見かもしれないけど、だって第一、みんなビニールのゴミ袋に詰めて持ってきてるし)
先日はベルビューのGoodwillでほんとに人間の頭蓋骨が3つも寄付されていたのが発覚して、大騒ぎになりました。
バラード店の場合は店の横のとこにドライブスルーがあって、係の人が待ち受けているので、袋や箱に入れたままの不要品をどさっとおろしていくだけ。
店によっては無人のコンテナのようなものの中に不要品を置いていくシステムのとこもあります。
寄付されているうちの何割が人様の役に立つのかは謎ですが、とにかく自分でゴミ箱に入れなくても良いという免罪符を与えてくれるので、断捨離にはたいへん役に立つのです。
Goodwillは非営利組織だから、ちょっとくらい無駄なものを買ってしまっても寄付だと思えば良い。
どこまでもWIN-WINのショッピングセラピーです。