尾道は猫の町なのらしい。
3時間くらいの急ぎ足の散歩中に出会った路上ねこは、この人だけでしたが。
暑い午後だったからか。
住んでる人が猫好きそうな雰囲気があちこちに漂っている。
なぜか「猫がいます。」と宣言している家が数軒。
泥棒や押し売り防止のために「犬に注意!」て看板を出してる家はどこにでもよくありますが、この猫います宣言は一体なんのため?
猫がいると住民税が減税になるとか何かあるのか。魔除けか。
とりあえず商店街を抜けてロープウェイで丘の上のお寺へ。『トトロ』にでてきそうな、見事なクスノキの上を越していきます。このクスノキは「うしとら神社」という非常に古い神社の境内にあるもの。巨石が祀ってあるという神社です。
そんな神社をまたぎ越してしまって良いんでしょうか。
遠くから(上から)見ただけでしたが、小さいながらただならぬ雰囲気の古社でした。
狭い斜面地に、お寺と神社がみっしり並んでいる町。
のどかな魚の町に、なぜこんなにもお寺が集中しているのか。
のどかなわりには、謎が多い町。
頂上の公園でロープウェイを降りると、こんな歓迎団がお出迎えしてくださった。
食べものもしくは飲みものを手にしている人を非常に熱心に見守る、歓迎団。
オミヤゲ屋さんによると、この公園に最近住みついた家族らしい。
いちおう、野犬。でもこんなサイズなので全然迫力はない。
東京圏ならすぐに「駆除」されちゃうだろうなあ。のどかな町で、よかったね。
頂上からはお寺のわきを通ってずんずん下ります。下りの道は「文学のこみち」と名づけられて尾道にゆかりのある石碑がたくさん並んでました。子規の句碑もあった。
のどかさや 小山つづきに塔ふたつ
やっぱりどこから見てものどかな土地。
屋根に草が生えちゃってる家、メンテナンスがおいつかないであちこち傾いた家や、本当に崩れてる家もちらほらと。
風情はあるけど危なくないのだろうか、と、ひとごとながら心配になってしまう。
地震がある土地だったら間違いなく無理そうな家が、崖の上にちょこんと傾いて載っている。
のどかなんだけれど、どこか人を不安にさせるミステリアスな町です。