2014/03/09

バンクーバーのビーフロール


2月の寒い週末、バンクーバーに行ってきました。ほぼ1年ぶり。

お天気はいまいちでした。2月のバンクーバーですからね。晴れればラッキー。


今回は、フードチャンネルの「Diners, Drive-ins, and Dives」で紹介されたPeaceful Restaurant (和平飯店)という店にどうしても行きたいと言い張る人がいたので、雨の中、10分ほど並んで入りました。

ダウンタウンからはちょっと離れた、市役所の近く。ロブソン通りのあたりとはまた雰囲気が違います。

名前はでかいが店は小さい。土曜日の昼ということもあり、満員御礼でした。
山手線の車両くらいの幅しかない店内を忙しくチャイニーズのおねえさんが行き交ってます。


お目当ての「ビーフロール」。
ぱりぱりの皮に、肉味噌的な香辛料のきいた牛肉の薄切りがはさまってぐるぐる巻かれているロール。
これはさすがに、このために人が並ぶだけあって、うまかったです。

これがなかなか登場しなくて、先にエンドウ(これもうまかった)や餃子を食べてしまった後だったので、一見してこれは無理、と思ったけど、ぜんぜん問題なし。脂っぽくなくて、さくさく完食できちゃいました。
どこかしら、屋台系の味。


もちろんラーメンも行ったんですが、 うーーーん、期待しすぎたかなー。
元町食堂の塩ラーメン。前回の黒味噌ラーメンのほうが感動があったなー。



バンクーバーって、リッチモンドの方はもちろんですが、ダウンタウンもそれを取り巻く住宅街も、チャイナな色が強いです。

朝はお粥が食べたくてリッチモンドのお粥やさんへ。



お粥についてきたこの頼りない餅みたいなのも、うまかったです。(なんだっけ?)

日曜の朝、店内は中国の人ばかり。おばちゃんが中国語の小説を読みながら一人でお粥を食べていた。
フェイク香港体験もリッチモンドの楽しみ。




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2014/03/07

グーグル先生の野望




どうも奴らが信用できない。



もはや、あの人たち無しでは毎日が考えられないくらい、すごーくお世話になっているのですが。

とっても便利なサービスを提供してくれるし、次々にすごく気になる面白そうな新しいものを持ってきては、ホラっどう?おもしろいでしょー、良かったら使ってみてよ♥と気前よく使わせてくれる。


しかもタダで。



言うことがまた、すがすがしい。

僕たちは、悪いことはしないって決めてるんだ!


そんな人たちのことを、信用しても良いものだろうか。





もちろん、Google先生のことです。



気づけばもう数年来、生活の多くを Google に頼っている。

何かわからないときには、思考するより早くグーグル先生に聞いてみると、思考するスピードの1000倍くらいの早さで答えを返してくれる。

仕事の日はほぼ1時間に10回くらいの勢いで、グーグル先生に頼りっぱなし。

メールは全部Gmail 。

メールアドレスは独自ドメインのを持ってるけど、それもGmail に転送すればどのPCからもマックからもスマートフォンからもすぐに見て返事ができるし、なんといっても下書きだって即同期してくれるさっくさくのシームレスさ、連絡先やフォルダの使い勝手の良さは圧倒的。最近追加されたプロモーションメールの振り分け機能も超べんり。

不気味なスパムメールがほぼ一切といっていいほど来ないのも、本当に快適。

このブログだってGoogle の無料サービス使用中ですし。

道がわからない時も交通機関を使いたいときも、新しい場所に行ったときも、Googld Mapが頼り。サンディエゴでもサウスダコタでも、ワイオミングの山の中でも、グーグル・マップがなかったらどれだけ不便だったことか。
 だから地面続きのカナダに行って、ローミングしたくないのでグーグルマップが使えないのには、心底いらついた。




写真や書類の保存はGoogle Driveにもお世話になっております。

もうグーグル先生なしには、人間としての生活が成り立たないくらいになってしまっている。

ではあるけど。というか、だからこそ。

ここまで生活を一企業に頼って良いのだろうか、と、ふと不安になる。

Google Drive は容量の多い有料版にして月に3ドルくらい支払ってるけど、まあそれだってタダみたいなもの。

ほとんどお金も払わずに、ここまで生活のコアを頼っているってどうなのか。


知らないうちに、自分の情報のすべてがGoogleの手に握られてる…ていうと妄想の世界のようであるが、実際、わたしに関する情報の多くが、もうすでにグーグルのサーバーの中に永久保存されているのはまぎれもない事実。


Google + をあんまり使いたくないのも、グーグル先生にソーシャルメディアまでお世話になりたくないからだ。Gメールをヘビーに使っているので、そこに直結したソーシャルメディアっていうのには抵抗がある。

でもブログサービスも使ってるので、囲い込みが最近アグレッシブだ。

Blogger にも最近、Bloggerプロフィールの代わりにGoogle + のプロフィールに替えませんか?というお誘いがついてたりする。

きっと先生は、ユーザー情報をぜんぶ統一してもっておきたいのだ。


それも恐らくは親切心から。


(ついでに、最近Gmail で添付書類のダウンロードボタンのよこにGoogleドライブのボタンがついてくるようになって、うっかり間違ってクリックしてしまうと、ローカルドライブや別の場所に保存しようと思っていたものもあっと言う間にGoogleドライブに保存されてしまって、後からわざわざ消すのが面倒だったらありゃしない。
あれももしかして、グーグルのサーバーに情報をたくさん集めるためのギミック?なんて疑りたくなる)

グーグル先生っていったい何を考えているんだろう。

たとえば、Google Glass。

今年発売されても、まだ本当に実用的になるにはあと数年かかる予定だそうで、実際に普及レベルにするのは2020年だというけれど。
あれ、今は単に面白いガジェットのレベルで取り上げられてるけど、本当に普及レベルの製品になったら、今のスマートフォンどころじゃない、破壊的に日常生活を変えるモノになるのは間違いないと思う。


それから、Google に買われたロボットたち



それから、ストリートビュー。

それから、You Tube。

先生は一体、なにをされたいのですか?

多分グーグル先生はまだ自分たちの世界征服の野望に自覚がないのかもしれない。

善意と熱意で始まった物事が、 いつのまにか妙な方向に行っちゃったことは、歴史をみれば枚挙にいとまがない。

ていうか善意のほうが、あからさまな悪意よりも始末が悪いことも、往々にしてある。

グーグル先生たちにはいつまでも末永くスローガンである「 DON'T BE EVIL」を実行してもらいたいものだけど、その前にそれをきちんと具体的に定義してくれないかな。

このロボットはちょっとやっぱりどこか EVIL に見えるんだけどな。

グーグル先生はきっと純粋に世界中の情報をすべて知りたいのだと思う。

むかしむかし、インターネットという単語がまだ世にあまり知られてなかった頃、初めてアメリカに来たときに、サンディエゴの書店で敬愛するアーシュラ・K・ル・グウィンの、日本語版未訳だった『Always Coming Home』という小説のペーパーバックをみつけて買った。

これは遠い未来の、米国北西部海岸地方の話。文明は衰退して、人びとは狩猟と採取の生活を送っている。いくつかの部族が海岸地域に点在していて、主人公の女の子は内陸の騎馬族の酋長を父に持ち、海岸の部族の娘を母に持つハーフ、という設定だった。

その部族に伝わる歌や伝説を織り交ぜた、野心的なファンタジーで、当時のわたしの英語読解力ではかなり難解だった。途中で何回も放り出しつつも、(紙の)辞書をひきながら苦労して何年もかけて読んだ。

うろ覚えなんだけど、たしかその中に、以前の文明世界で人間が作ったコンピュータが独立した知性を持つ存在になっていて、人間からいろんな情報を集めようとしている、というのが出て来た。

人間の文明が衰退してしまった後で、人工知能が独自に勝手な発展を遂げ、機能や目的とは無縁の超越的な存在になっている。

そのシステムは、別に人間に対する悪意や害意はなく、ただ純粋に、周りの世界で起こっていることを知りたがっているだけなのだ。


グーグル先生のことを考えるたびに、そのコンピュータのことを思い出す。

純粋な、子どものように飽くなき好奇心と巨大な知性をもった、頭脳だけの存在。

グーグル先生を動かしている中の人たちは、ものすごく頭が良いとはいえ人間にはちがいない。でもトップの人がどうこうじゃなくて、グーグル先生そのものが、なにか有機的に、ふつうの企業の原理とは全然違う原則に動かされて広がっているという、そういう気がする。

「2001年宇宙の旅」のHALよりももっとずっと複雑で有機的な、生きもの的な存在。
浦沢直樹版の「アトム君」みたいな、なんかそういう存在なイメージ。


グーグル先生のサーバーに集められた世界中の情報は、あと何十年か後には今の私たちが全然考えもつかなかったような用途に使われるのではないだろうか、なんて気もしたりする。

「ビッグデータ」から何かを抽出するとかその程度の意味じゃなくて、なんかもう本当にとてつもない規模で。




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2014/03/05

スウェディッシュパンケーキ



先日北欧ヘリテージ博物館のショップで「スウェディッシュパンケーキ・ターナー」という器具を買ったので、さっそくスウェーデン風パンケーキを作ってみました。

レシピはターナーについてきたもの。

卵   大3個
ミルク 2カップ (またはミルク1カップ&ライトクリーム1カップ)
小麦粉 1カップ
バター 大さじ6
塩   小さじ1/2

卵を割りほぐし、ミルク1/2カップ分を注いで2分から3分泡立器でよく混ぜる。
小麦粉を一度に入れ、なめらかになるまで混ぜる。
残りのミルクを入れ、最後に溶かしバターと塩を混ぜる。
 
と、これだけ。

クレープのように冷蔵庫で寝かせる必要はありません。

レシピには(バターがたっぷり入っているので、スキレットにはバターを足す必要はほとんどありません)と書いてある。

なるほど。

2種類のフライパンで試してみました。


まずステンレスのフライパン。



ありゃっ。

みごとにくっついてしまいました。熱し方が足りなかったか。

次にキャストアイロンのスキレット。



こちらは大成功ー。

あたためたスキレットにそのままタネを流しただけで、まったく油は足しませんでした。
なにしろバター大さじ6ですから、奥さま。
焼き上がりつつあるパンケーキの周りにじわじわとバターがにじみ出てました。

ノンスティックのフライパンでももちろん良いんですが、余分な油を鍋肌に吸い取ってくれるキャストアイロンのスキレットのほうが、焼き上がりがべたつかないかもしれない。

なにしろバター大さじ6ですから、毎日食べたら大変なことになりますが。

パンケーキの上の赤い物体が、スウェディッシュパンケーキ・ターナーです。
今後いったい何度、スウェディッシュ風パンケーキを作るかは謎ですが、「スウェディッシュパンケーキをひっくり返す」というこの一点だけに絞って開発された点に心を打たれて購入してしまいました。

どちらかというと、スウェディッシュパンケーキターナーには申し訳ないが、卵焼きや普通のパンケーキなどをひっくり返すほうが出番が多くなると思われます。


スキレットは去年買ったばかりですが、肉も野菜もステンレスやノンスティックのフライパンで焼くよりずっとおいしくかりっと焼けるので、重宝してます。

焼うどんも激うま! 
火力がいまいちな電気ストーブでも、チャーハンがぱりっとできるのも感動です。


追記。

焼うどんの話ですっかり忘れてしまいましたが、 スウェディッシュパンケーキの生地はパンケーキよりももちもち感がつよく、素朴でおいしいです。
ほんとに素朴なので、バターと牛乳の味で決まる気がします。

四つ折りにしたり、くるくる巻いたり。
中身はなんでも。サーモンや卵でもよいかもしれませんね。
バターがたっぷりなので、生クリームはちょっとヘビーすぎるかも。

先日IKEAで買ってきた、リンゴンベリーのプリザーブをはさんでみました。 酸味が強くてさっぱり系で、やっぱりさすがに良く合います。正統派北欧。
これにホイップドクリームチーズがお気に入りです。









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2014/02/28

バラードの北欧博物館




Nordic Heritage Museum (ノルディック・ヘリテージ・ミュージアム)に行ってきました。

北欧タウン、バラードのご町内にある。うちから車で5分もかからなかった!

この界隈に4年半住んでいて、今まで行ったことがありませんでした。
住宅街の真ん中にぽつんとある建物。

あまりにほかに何もない場所なので、グーグルマップを何度も見直してしまいました。



昔は小学校だったそうです。20世紀初頭につくられた重厚な建物でした。




いきなり塀にバイキングが登場。  


こちらが正面入口でした。スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、アイスランドの5カ国からの移民の歴史を振り返り、功績をたたえ、北欧の芸術や文化を理解してもらおうという趣旨。

3階建ての建物に常設展示とアートギャラリーが入っていて、かなり充実の内容。


建物は地味ながら、なかなか活発に活動してるミュージアムです。
数年後にはバラードのダウンタウンに新しいビルを建てて転居すべく、ただいま資金集め中。もう土地は買ってあるそうです。




1階の展示『Dream of America』は、19世紀の北欧諸国の農民の厳しい暮らしの紹介から、船旅のようす、アメリカに着いてからのやっぱり厳しい暮らしのようすを立体展示。

アメリカに移民が押し寄せた19世紀、北欧の農村の生活の貧しさは、同じ時代の明治日本の、女工哀史の農村と同様。まだ社会保障もなにもない時代ですものね。

家畜小屋の片隅に作られた粗末な寝床の展示があって、説明には

「きみがもし10歳で、この時代に生まれていたら、他人の家の家畜小屋に住み込んで働かなくちゃいけなかったかもしれないよ」

なんていう感じのことが子ども向けに書いてあった。

新世界へ移民することだけが、食べるものにも事欠く貧しさから脱出する、唯一の望みだった。とはいえ何人もの子どもを連れて移民するのには、莫大な資金が必要。
一家の希望を託して、子どもたちのうち何人かだけを送り出した家もあったのだそうです(涙)。



片道切符を買って船に乗り込んでも、ぎゅうぎゅうづめの船倉での長旅は楽ではなかった、という展示。
 
やっと着いたニューヨーク、エリス・アイランドの移民局が再現されていました。

移民たちが財産を詰めて渡ったというほんもののトランクが積まれていて、しみじみしちゃいます。

以前に書いた、蓄音機を抱えて海を渡った花嫁の映画『Sweet Land』を思い出す。



バラード町に白人開拓者が入植したのは1852年からというから、シアトルの「パイオニア」たちとほとんど変わらない時期。当時はフィニーの丘もレッドシダーの大木がそびえる森にこんもり覆われていて、現在のバラードダウンタウンの裏にあるサーモン湾沿いに木材業が栄え、たちまちシアトルと並ぶ町に発展したそうです。

その後20世紀にシアトル市に合併するまでは、独立自治体の「バラード町」だった。
20世紀初頭の人口は、約1万人。



その頃のバラードダウンタウンの景色。仕立て屋さん、鍛冶屋さん、など、北欧の母国で身につけた技術で店を開いたパイオニアたちのライフストーリーが語られている。
移民一世の生涯は、どこの国の人のも、みんなドラマ。


 

シアトルのダウンタウンからバラードまで、市電も伸びてたんですね。
いまの14th Avenue NWのとこまで。いまも、まだ線路のきれはしが残ってます。
ずっと前にこれはなんだろうと思ったことがあった。



路面電車だけじゃなく、蒸気機関車だって来ていたのでした。

グレート・ノーザン鉄道の「バラード駅」が、今のバラード水門手前あたりに開通したのは1893年だそうです。

2階の展示は、バラードの2大産業だった木材産業と漁業が、それぞれ独立した部屋に展示されてます。

これはかなり念のいった展示で、面白かった。

19世紀後半にはレッドシダーを使った屋根のこけら(シングル)生産が主要産業になり、20世紀初頭には、こけら生産ではバラードが全米一だったんだそうだ。

こけらタウンだった名残は、バラード高校のイヤーブックの名前『シングルズ』に今でも残ってるんだそうです。



漁師のおじさんたち。いい写真ーーーー。

北欧の人たちはそれぞれ祖国に伝わる漁の歴史があるので、技術を持った移民がバラードの漁業の初期には活躍したようです。ハリバット、サーモン、タラなど、漁の手法によってそれぞれ得意分野があったらしい。

木材から漁業に産業の中心が移っていったのは、バラードの水門と運河が完成して、ピュージェット湾とユニオン湖〜ワシントン湖がつながったあたりから。
こけら産業の工場からは、水門と運河の完成で水位が上がってそれまで使っていた施設が使えなくなるという苦情もあったらしい。しかし時代の流れには逆らえず…。結局木材業が廃れるのと漁業の興隆とが入れ替わりだったみたいです。


漁師さんたちは運河ができて大喜び。今でもバラード橋のとこにある淡水の漁業基地ができて、本格的な産業になっていったとのこと。今でも、全米有数の漁船集団。

 ディスカバリーチャンネルの「Deadliest Catch」にもバラード発のカニ漁船が登場するけど、カニ漁がポピュラーになったのは50年代から。

あのカニ漁船の船長もノルウェーだったか北欧移民の末裔(3世かな?)で、昔のバラードダウンタウンは漁業グッズを売る店が並ぶ漁師の町だったのに、オサレになってしまった今のバラードは「何売ってんだかわかんねえ店ばっかり」とこぼしているのが何かの記事に載っていた。



3階には北欧5カ国それぞれの展示室がある。
廊下には模型のバイキング船。


2階は北欧工芸品と、特設展示のアートギャラリー。
ショップにはムーミンの本もありました。


バイキング的な工芸品。しびれる。

 ギャラリーでは北欧の若手ガラスアーティスト数名の展示が開催中でした。


私はまったく知らなかったんですが、毎年クリスマスにはこの博物館で工芸品セールをやるので、それはそれは大賑わいなんだと『ソイソース』編集長さんが教えてくださいました。



そのほかにも、2月には子ども向けの『長くつ下のピッピ』イベントがあったり、スモーガスボードと室内楽の夕べをやってたり、ほんとコミュニティに支えられてるらしい、活動的な博物館です。

1階にはウッドショップもあって、木工のクラスが開催中でした。


休憩スペースの家具も北欧らしさいっぱい。
コーヒーと紅茶が用意されてますが(寄付をお忘れなく)、この紅茶がとても懐かしいレモン味だった。

新しい博物館は2016年の完成を目指して活動中で、最近ますます若者タウン化しているバラードにふさわしく明るいモダンな建物になるらしいですが、この古い建物と手作り感あふれる展示も味わい深いですよ。いまのうちにぜひどうぞ。

場所や開館時間などはこちら!




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2014/02/26

冬季オリンピックって


テレビが来たので、オリンピックは当然ほぼ毎日のように、見てしまいました。

冬季オリンピックって、こんな競技いつからあったの?ていうのが多くて、目に楽しい。

スキーのフリースタイルが増えててびっくり。スキーのハーフパイプなんて種目ってあったっけ?と思ったら今回からだったんですね。だんだん増えるなあ。
フリースタイルのスキーをやる子たちが増えてきて、大会とかもできて、これオリンピックの種目にしてよ、ていうところまでなるのにどのくらい年月がかかってるんだろう。最短じゃないだろうか。

スポーツが進化してくる道のりがグラフになってたら面白そう。

それから種目別のスポーツ人口も。だれか作ってくれないかなー(人任せ)。

いちばん裾野が狭そうなスポーツは、やっぱりスケルトンでしょうか。


だいたいボブスレー人口とかスケルトン人口って世界で何人くらいいるんだろうか。ちょっと裏庭でってわけにいかないし。

そしてやっぱりフィギュア。
キング・プルシェンコ、残念でした。羽生くんは爽やかだった!

真央ちゃんのフリーの演技には、ごはんがのどを通らないほど、涙でた。

でも今年一番強烈な印象だったのは、ユリア・リプニツカヤちゃん。
オリンピックが終わってからも数日間、『シンドラーのリスト』の曲が頭の中で回ってると思ったら、彼女がフリーで使った曲だったんだった。衣装も、『シンドラーのリスト』の中に出て来る女の子の赤い服だった。彼女の希望で選んだというこの曲。



スケーターの中で一番小さくて一見小動物っぽいけど、恐ろしく存在感があった15歳。眼光が刺客のようだった。

そして出場を断念したあとNBCにコメンテーターとして参加したジョニー・ウィアーも、ものすごい存在感を放ってました。スーツケース4個、毛皮のコート4枚持参だったという…最終日の花魁みたいな髪飾り、すごかったです。 夜のプライムタイムの放映枠の解説はスコット・ハミルトンだったけど。あの2人は仲悪そうな気がする。

前回の冬季オリンピックは、シアトルに引っ越してきたばかりの時だったんでした。
4年!いやはや早い。次の4年もこのくらい早いかと思うと、くらくらします。




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2014/02/23

犬の脳 人の脳





犬と人間の脳をくらべた実験のおもしろい記事をよみました。

もと記事はこちら


犬(もちろんビーグルとかじゃなくて、ラブラドールとボーダーコリー、リトリーバー)11匹をMRIに入れて、ヘッドフォンで犬の声や人間の声、悲しい声や嬉しい声を聞かせて、脳のどのへんが活動しているかを見、同じ条件でMRIに入れた人間の脳の活動と比べてみるという実験をしたら、ほぼ同じ領域が反応していたという話。


MRIの中で数ミリでも動いたらやり直しになるので、犬たちをじっとさせておくために科学者たちは根気よく訓練したらしいです。さすが、3大お利口さんの犬たち。
MRIの中でじっとしてる犬たちが悶えるほどかわいらしいーーーー。
 
こういう動物実験だったらどんどんやってほしいですね。



霊長類以外の動物の脳と人間の脳の活動を比べてみたのは初めてなんだそうだ。
犬と人間が暮らしはじめてから推定1万8000年から3万2000年たつんだそうです。
随分大幅に違う推定だけど、とにかく最低1万8000年以上。

「犬は人間の感情に反応する」
なんて、犬と暮らしたことがある人には当然、「赤ちゃんはおなかがすくと泣く」くらいに自明のことだと思うけど、これが科学的に証明されるというのは、また別の話らしい。

数十年前まで、動物は「反応」するだけで人間ほど複雑な「感情」はないと主張していた科学者も多かったというし。その「感情」の定義って、一体なんなんだ。

分解すれば人間の脳で起きていることだって化学反応なのだから、多少容積と構造が違うとはいっても、哺乳類が共有している部分はかなり、あるはずだよね。

犬と人類の祖先が枝分かれしたのはおよそ9000万年〜1億年前だそうです。

上記の Current Biology 記事より。
Our findings also reveal that sensitivity to vocal emotional valence cues engages similarly located nonprimary auditory regions in dogs and humans. Although parallel evolution cannot be excluded, our findings suggest that voice areas may have a more ancient evolutionary origin than previously known.
また本研究では、音声に含まれる感情に対する感応が、犬と人間の脳でそれぞれ近似した位置にある一次聴覚野以外の聴覚野において見られることが明らかとなった。平行進化の可能性も無視はできないが、本研究による発見は、音声に反応する領域の起源がこれまで考えられて来たよりも進化上古い可能性をも示している。(試訳、用語はてきとーです)




なつかしの、ラニカイビーチ。うちの息子が中学生のとき。CT3号は変わらないけど、うちの息子はでかくなった。沖が火山活動の「VOG」で煙ってます。

科学的に証明されるのはもう少し先のことなのかもしれないけど、犬たちはたしかにヒトの言葉を理解するだけじゃなく、言葉によらないサインも恐ろしく敏感に読み取って、先回りして行動しようとしますね。たとえばCT3号は、皆が出かける支度をしていると、ものすごくそわそわして、置いてきぼりにならないように必死でドアの前に立ちふさがっていたりした。

犬とヒトの間には、たしかにお互い口にできないけど(しゃべれないから)わかってる部分があります。こんなにひたむきにヒトの出すサインを読み取ろうとする動物は、ほかにはない。(猫はそんなに人間に興味ない。)言語はなくても犬も猫もヒトに対するコミュニケーションの手段は良く知っている。耳とかしっぽとか、もう総動員で。

ごはんのお皿が空だと、皿の前に無言で座って片手で皿をひっくり返すしんちゃん(猫5歳)は、「Nah」「Yeah」「whatever」しか言わないティーンエイジャーよりも雄弁かもしれない。犬の吠え方、猫の鳴き方だって何通りもあって、それは間違いなく意味をなしている。なんかそういう人間とくらべた認知行動の研究はきっとあるんだろうけど、こうやって脳を調べてみたらおんなじでした、というのは本当になんだか、うーんそれだけ?て気がしないでもない。


3万年前の言語ってどんなだったんだろうか。
最初に犬たちに話しかけたヒトたちは、どんな言葉で話しかけたんでしょうね。





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2014/02/19

ノスタルジー


しばらく前にGoodwill で発見した70年代ノリタケ。 

なんといいますか、小学校時代の同級生にうっかりとんでもない場所で再会したような面映さで、ほかのひとに買われるのがしゃくだというだけの理由で、つい買ってしまった。

サンリオショップ登場以前!の、ホコリっぽい文房具やさんにあったファンシーなノートブックなんかをちょっと思い出す。おばちゃん懐かしいわー。

お値段はグッドウィルにしては高めで、1客7ドルくらいでした。

ほとんど新品同様。使われずにしまい込まれてたんですね。


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