2013/07/03

バラードの北欧ショップ


Ballard 高校の近く、15th Avenue沿いに、こんな壁画のお店があります。

バラード在住のヘンリー画伯の筆になる、バイキングの絵。


入口はこんなです。相変わらず、なんだか良くわからん。

いつも特に気にせず素通りしてたんだけど、ここは北欧の雑貨&食糧品店だったのです。
ある日、CTちゃんが「にしんの酢漬け」を買いに行く時に連れてってくれました。

バラードはもともとノルウェー移民の町で、スカンジナビアなパレードなんかがあるのだけど、こんなバラードダウンタウンから外れたところにスカンジナビアなお店があるのは、うかつにも全然知りませんでした。

 

巨大な北欧クラッカー。スモーガスボードに出てるやつですね。

 肉団子やソーセージもあり。


ムーミンもいるよ!
イッタラの食器もありました。行った時は15%オフだった!


そそそして、トロルの人も。これをクリスマスとかに貰ったらイヤだなあ。

テーブルがいくつかあって、サンドイッチやコーヒーもだしてます。
今度ランチに行ったら、またレポートいたしますね。


Scandinavian Specialties
6719 15th Ave NW, Seattle, WA 98117
(206) 784-7020

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2013/07/02

水無月の宵


6月末、夏至でスーパームーンの満月だった土曜日。『水無月の宵』公演に行ってきました。


この日は出演者も5名と多く、とってもダイナミックな舞台でした。

 第一部は、書のライブ。天から聞こえてくる読経を背景に、淡々と文字を書いていく、よしこ氏。



かっこええ!
白いスカートに描かれた「無有恐怖」に、がっつんとやられました。


書の世界のことはなーんにも知りませんが、よしこ氏の書はとても自由で真面目ですごくカッコ良いと思う。



物惜しみしない真摯な情熱を感じるのです。



第二部の舞踏は、また、これまで観たものとは全然違うパワーがあって面白かった。

出演のみなさんは、奥村薫+北井千種(琴)+とからちか+座間晶子 の四氏。

一人一人またこれが、とても真面目で自己鍛錬に厳しい方々なのですが、それが合わさってなんだか今回はガーリーなはっちゃけた感じもする舞台で、楽しかったです。




 女子の宵。

「うき人を月にはさすが待たれけん 伽羅の香残るおばしまのあたり」(与謝野晶子)
 


 「ねたみもつ女神はばかる黒髪の かひなにかろき夕の人よ」


 フィナーレ近くのこの大騒ぎが楽しかった。パジャマパーティみたいだ。魂のパジャマパーティ。
 女子は楽しい。女子で良かった。ふふふ。と思う公演でした。



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2013/07/01

レニアーチェリーが来た


チェリーの季節です。レニアーチェリーがお店に並んでいます。
今年の初物。 ワシントン州に住んでて良かったと思うひととき。

去年はまだこの時期うすら寒くて、街のひとたちが「シアトルの夏は7月4日からだから」と互いに慰めあっているのを毎日のように耳にしたものでしたが、今年はもう先週から全開で夏モードです。

今日あたりは華氏90度(摂氏32度)を超え、あろうことか「暑い」と文句を言う人まで。
シアトルでそんなことを言ってはいけません。去年の寂しい夏を忘れたんですか!
…とはいえ、普段体が慣れていないせいか、たまに日に当たるとすっごく疲れて眠くなったりするんですよね。
 
 何年に一度か、とても暑い夏が来るようで、私が引っ越してきた2009年は記憶に残る猛暑の夏だったようです。私は8月半ばに来たのですが、その年は9月も末までずっとお天気が良くて、気持ちの良い、長い夏でした。 今年もそうだといいな。

 去年はそういえば、今頃、このチェリーたちがたわわに実るチェリー街道のあたりに行ってみたのだった。懐かしい。


今年の6月はちょっと忙しくて更新も滞っておりましたが、7月は超暇モードに突入!
わーい(自暴自棄)。

とりあえず日光を思う存分、吸収したいと思います!


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2013/06/20

にんにくスピアーズ


これもけっこう前のことになってしまった。 にんにくスピアーズ(garlic spears)がマーケットに出ていたので、買ってみました。

日本で売ってる「にんにくの芽」より太い。エレファント・ガーリックの芽だそうです。

けっこう気長に炒めないと、花の下の萼の部分が固かった。

ごくごくシンプルに、オリーブオイルとシーソルトで炒めただけでしたが、ローストしてもおいしそう。

初夏の味覚でした。これからバーベキューの季節ですねー。


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2013/06/18

Angelcot をゲット


しばらく急にバタバタで、なにひとつ更新ができませんでした。

いやはや、すっかり夏ですね。

今日はTrader Joe'sに買い物に行ったCT嬢が 、エンジェルコットを買ってきてくれた!

去年、ZIZIさんのブログでその存在を知り、勇んでトレジョに行ったらもう売っていなくて、とても悲しい思いをした。幻のエンジェルコットです。


アプリコットの改良種らしく、限られた農園でしか栽培されていないので、このへんではトレーダージョーさんでしか手に入りません。しかも数週間だけでなくなってしまうという、アメリカでは珍しい旬なときだけのフルーツ。

すーごくジューシーでおいしかった。ところでCTちゃんは皮ごと食べていたけど、私はこの皮はちょっと毛が生えててもさっとしてるので剝いて食べました。

剝いて食べる派の人はこちらをクリック!
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2013/05/29

キングストリート駅の時代


今回のSoy Source 記事には、キングストリート駅のことを書かせていただきました。

1906年建設の、いろいろ折衷な美しい建物です。今年4月に復元の工事を終えてグランドオープンしたばかり。



駅を背にして見たシアトルのダウンタウン。駅前広場も綺麗になりました。


このジャクソン通り側の入口は長い事閉鎖されていて、今年1月まではアヌビス神が立ってたりもしましたが、クラシックな電灯も再現され、植え込みもできてウェルカムな広場に。

ちなみにこの電灯は、工事関係者からGumby というニックネームで呼ばれてたらしいです。
形が「ガンビー」というキャラに似てるのだそうです。


サンマルコ広場の塔を模したデザインの時計台。20 世紀初頭のころの駅にはこういうイタリアン風な意匠の駅が多かったそうです。浪漫時代ですね。


ここの入口から入っていくと、待合室の大ホールを見下ろす2階のバルコニーに出ます。


じゃじゃーん。

思わずおおー!と声が出る、まるで結婚式場のような豪華空間です。
 

2階廊下の天井です。

シアトル市のサイトに、2008年夏から始まった復旧工事の様子がくわしく動画つきで報告されています。
天井や壁の石膏の浮き彫りは、残っていた部分のをもとに型をとって流し込む方式で再現されました。

5月のはじめに行った時には、まだペンキ塗り立ての匂いがぷんぷんしていて頭がくらくらするくらいでした。


復旧工事の費用は、1000万ドルがシアトル市の特別目的税から、4000万ドルは連邦政府の Federal Transit Administration (FTA)と Federal Railroad Administration (FRA)、ワシントン州の交通局(Washington State Department of Transportation / WSDOT)、それとNGOの歴史ソサエティ(Washington State Historical Society)、 South Downtown Foundation、 4Culture contributeから集まった(明細はサイトでは明らかにされてませんでした)そうです。



市と州と連邦政府のエージェンシーから(省単位じゃなくて、同じ運輸省でもFTAとFRAから別々に)予算が少しずつついているってところが、すごくアメリカらしいプロジェクトの進め方だなあ、と思います。

そしてもちろん、それにNGOの寄付がついて、それから目的税の予算に住民のGo が出るという。

予算の42%は耐震補強に使われたとのこと。


美しいコンパスのモザイクがある、キングストリート側のエントランス。
この部分が最初にアムトラックとWSDOTの予算で修復されました。本当に綺麗。



現在この駅からはアムトラックの列車が発着してます。

シカゴ行きの「エンパイア・ビルダー」、北はカナダのバンクーバーと南はポートランドへ行く「カスケード」、それとロサンゼルスまで行く「コースト・スターライト」。

特急ではなくて各駅停車です(そもそも駅の数がそんなにない)。
ロサンゼルスまで36時間。シカゴまで47時間かかる。

1920年代でシカゴまで63時間だったそうですが、その蒸気機関車の頃とあんまり変わってない。インフラほとんど変わってないもんね。日本でいったら、「青春18きっぷ」で行くような超ローカル線の旅です。

でも、シカゴ行き列車乗ってみたい。



大鉄道時代の駅って、本当に今の空港以上に、華やかで別世界な旅の発着点だったんでしょうね。


実は3年ほど前、この駅からアムトラックでポートランドに行ったことがありました。

そのときはまだ復旧工事が始まったばかりで、駅は暗かった。


こんなんでした↑↑↑↑(2010年夏)。

天井は薄暗い蛍光灯をはめられたビニール素材で覆われて、暗い印象でした。
このビニールの天井が吹き抜けの壮大な天井を隠しているなんて、この時は全然知りませんでした。

奥のほう(コンパスのモザイクのある出入り口付近)だけに昔の優雅な駅の姿が残っていて、これは一体どうしたことか、と思ったものでした。
今思い返せば、3年前のその頃は、そこだけ復元工事が終わってたんですね。


高い優雅な天井やモザイクのタイルをビニールの安建材で覆って近代化した改造は、60年代〜70年代に行なわれたもの。
いったいなぜ?と思いますが、70年代には世の中の関心のほとんどは、合理的で近代的なものに吸いつけられていたんでしょうね。古臭い意匠を隠してしまうことが進歩のしるしと受け止められたんでしょう。




明るい午後にぜひ、行ってみてください。

これで構内に気のきいたカフェとレストランがあると良いのですがねー。シアトルとしたことが、まだコーヒーカートもありません。まずカフェとして集客したらどうでしょうか。

今年夏には、ファーストヒルの方に行く市電も近くから出るそうです。



球場わき側(1st アベニュー側)の入口。

アムトラック、21世紀に入ってから利用者が増えていて、特にオレゴン州とワシントン州では、こんな遅い列車にも関わらず、順調に伸びてるそうです。

高速鉄道の話ももう20年も前からあるのに全然進みませんが、WADOTもシアトル市交通局も公共交通機関に関してはやる気満々のようです。


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2013/05/28

スカジットの橋も落ちた



先日タコマ・ナローズの橋が落ちた話を書いてたら、メモリアルデー前の木曜日、シアトルの北にあるスカジット・ヴァレーでインターステート高速道路の橋が落ちて、びっくり。

2台巻き込まれて水に落ちたものの、幸い、重傷を負った方はいなくて、良かった。

オーバーサイズのトラックの積載物が橋梁に接触したんだそうですが。

そんなことで壊れるか!
とびっくりしてしまいますが、Business Weekによると「構造的に問題のある( structurally deficient) 」橋が、全米に

15万1497 


あるんだそうです。こえー。

日本でもつい半年前に高速道路トンネルの崩落事故がありましたね。

コンクリの構造物って子どもの頃は半永久なんだと思っていたけど。
 半世紀も経っていないビルやなにかが、意外にもう老朽化したり時代遅れになって取り壊されたりしてます。

文明って、案外長持ちしないんですね。

 

平和な人。


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