2012/11/18

ウェストシアトルのオーガニックカフェ


先日、といってもかなーり前の話になってしまいましたが、ウェストシアトルでとても居心地が良くておいしいカフェを見つけました。


Chaco Canyon Organic Cafe。ユニバーシティディストリクトにもお店がある。
ウェストシアトルのほうは、新しいアパートメントビルの1階に入ってました。



これは実は9月の写真。 
息子がこの辺のコミュニティカレッジで開催されたオートバイの講習に行くのに保護者のサインを提出しなくてはならなくて、3時間ばかりウェストシアトルで時間を潰すことになったのです。こういう時はGoogle先生が頼りです。



スープはスクワッシュとタイムのスープだったか(うろ覚え)。素朴でしっかりした野菜のおいしさたっぷりスープで、ちょっと感動しました。

9割以上はオーガニック素材を使っているそうです。100%ベジタリアンメニュー。


 店内の掲示板がとても変。ペーパーナプキンのアートが無造作に貼られてました。
お店のスタッフもファンキーでフレンドリー。


 店内は広くて、一画にキッズスペースもある。お母さんたちが囲いの中でこどもを遊ばせて、カウンター越しに見守りながらお茶ができるようになってます。素晴らしい。こんなカフェが15年前くらいにホノルルにあったら毎日通ったよー。


カップがヴィンテージ風なのも気に入ってしまいました。
コーヒーも当然シアトル基準をきちんと満たしていますが、スパイスの効いたチャイがすごくうまかった。

WiFiももちろん無制限で、ゆっくり長居ができる、近所にあったらいいなと思うカフェ。
ウェストシアトルへ行く機会がある方、おすすめです! 


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2012/11/14

Electoral College


怒濤の選挙からあっという間にまた一週間。シアトルは冷たい雨が降っています。
もう冬ですねー。

選挙の日、オハイオ州をオバマがとったのが確実と報道されると、うちの近所では花火が上がってましたw 独立記念日か! 

 フロリダはやっと土曜に開票が終わって、結局「選挙人」の数でいくと332対206で、オバマの地滑り的勝利ということになりました。

「popular vote」=総得票数、の最終カウントは、 
オバマ 62,610,717 対ロムニー59,136,717
で、3%の差だからまあ僅差になるのでしょうか。

でも2000年のゴア対ブッシュの時のような本当のデッドヒートで、選挙人の数1票でその後の国の運命が変わってしまうというような接戦にならなくて、本当によかった。
12月になっても決まらないんじゃ、なんてことを言ってたのはどこのどいつだ!

接戦だと騒いでいたのはメディアが視聴率をとるための作戦だったんではなんていう意見も聞くくらい、あっさり決まってしまいましたね。
    
2000年の大統領選挙では、総得票数でゴアが50万票近くの差をつけて勝ったはずなのに、ブッシュが選挙人たった1票の差で大統領になってしまった、しかもそれはフロリダのたった537票差で決まってしまった、というのは当時本当にびっくりしたし、そんな変な制度でこの大国の大統領が決まるのか、とひどくショックでした。

 Electoral college =選挙人 というのは、ほんとになんだか良くわからない制度ですが、ようするに、州ごとに割り当てられた「選挙人」の人数が「Winner-take-all (勝ったほうが全部取り)」制でそっくり決まってしまうってこと。(メイン州とネブラスカ州だけは小選挙区ごとに選挙人選出)。

たとえば選挙人10人の州で青党が60%、赤党が40%の得票率だとしたら、ふつう考えたら 6人と4人ずつの選挙人になりそうなものを、全部取りだから10人まるごと、青党がとっちゃうのです。
 
フロリダなら29人、カリフォルニアなら55人の選挙人がそっくり、その州で勝ったほうに行くという、これは何かに似ていませんか? 

そう、「オセロ」。

2000年のときはフロリダ州、48%対48%のほんのコンマ数パーセントの537票が、26人という選挙人全員をパタパタとひっくり返して、共和党のブッシュを大統領にしちゃった。

今回もオバマのキャンペーンが、この「537票」を全面に押し出した「あなたの一票が大切です。だから選挙に行こう」CMを選挙日直前に打ってましたが、本当に一票が貴重な州は、実はそんなにたくさんありません。

だいたい民主党と共和党が強い州はこの数十年というもの、ほぼがっちり決まっていて、たとえばテキサス州やサウスダコタ州で民主党が選挙人をとることは考えにくいし、カリフォルニア州やワシントン州やニューヨーク州で共和党が選挙人をとることも、ほぼ考えられません。

大統領選で問題になるのは、どちらに転ぶか最後までわからない「SWING STATES」(「ぐらぐら州」?wまたは「Battle Ground States(激戦州)」とも)のオハイオ、フロリダ、ヴァージニアなど。この激戦州のオセロがどちらの色になるかで、大統領選挙はきまります。だからこれらの州へのおカネの使われ方は半端ではない。

それが2分でよくわかるビデオがこちら。(NPR作成)



 選挙人の数でアメリカを表現すると、こうなる↑のです。



一票が重い州=一票にかけられるおカネ(選挙の両陣営がつぎ込む広告費)の額が多い州はこちら↑。 


やっと選挙が終わって、とにかくほっとしたけれど、これからの国政を考えると、少しも楽観できる要素はありません。だいたい、アメリカの政治は選挙におカネとアテンションを使い過ぎなんだよ!と本当に思うこのごろ。

大統領選挙って、貴重な時間と巨額の宣伝費を使ったメディアのお祭りで、さあじゃあこれから何が決まるの?ということにはほとんどアテンションもおカネも(表だっては)使われません。


だって議会と大統領の攻防なんて、ニュースとしては退屈で鬱々とするばかりですもんね。

だいたい2大政党制って本当に機能してるの?という疑問もわいてきますが、それはまた今度〜。

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2012/11/11

Egg Chairs at the Airport


サンフランシスコ空港で乗り換え。

ゲートを降りたらいきなり、私の愛するエッグチェアが大量に置かれているではないですか。



こんなにイパーイ。

すごい贅沢~~。 赤いのと茶色いのと、数えなかったけど50個以上はゆうにある。
こんなエッグチェア密集地は世界中ほかにないに違いない。

50年代にデザインされた椅子が21世紀の空港に,、これ以上ないほど気持よく似あっているではないですか。 シャープな建物のなかで、このオーガニックな形がとっても心安らぐ。

若いお母さんが、エッグチェアに子どもを座らせて遊具のようにぐるぐる回して楽しそうに遊んでいた。
その向かいあたりから何か柔らかい音がするなと思ったら、木琴のような木の遊具がある子どものスペースだった。このスペースもとてもオーガニックな色と形(音や触感も)。


このターミナルはまだオープンして間もないようです。トイレもエコ・フレンドリーで、入っている店も気がきいたセレクション(オーガニックカフェ、ギャラリーショップ、地元産の食品を集めたワインマーケット、フローズンヨーグルト…。なんでも高いけど)。隅々までデザインが行き届いている。  

空港って気が滅入る雰囲気のことが多いけれど、ここはもう少しゆっくりしていきたいくらいの感じでした。 もちろんフリーWiFi 完備で、電源つきのワークデスクもあります。


サンフランシスコはお金の匂いがする。

行き交う人々もシアトルより何割かパリっとしていて、なんだかどこか張り切っている人が多い。
みんな、早口で語尾まではっきり話すのです。フローズンヨーグルト屋さんの兄ちゃんまでも。

ヨーグルト屋さんで前に並んでいたIT業らしい30代くらいの男の人は、ずっと電話でCFOへのプレゼン準備について熱く語っていた。

ここはアメリカの港区なんだなと思いました。



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2012/11/09

Virgin America


今回のサンディエゴ行きは、ヴァージンアメリカ航空を使ってみました。直営ウェブサイトで買ったら、往復230ドルくらいでした(サンフランシスコ乗り換え)。安いじゃん!

が。

久々に飛行機に乗るので、セキュリティで機内持ち込みの液体が3オンスまでというのをすっかり忘れていた〜。機内持ち込みにしようと思っていたのに、うかうかと化粧品や使いかけのムースなど詰めて来てしまっていたので、やむなくチェックイン。片道25ドルなり。ちゃりーん。


機内はWi-Fiつきですよ。んが、これも無料ではありません。お手元のコントローラーにクレジットカード読み取り機能がついていますので、すぐにお申し込みいただけます。13ドルなり。ちゃりーん。(たった2時間ほどのフライトなので購入しませんでした)

ちなみに映画も有料、8ドルなり。(もちろん購入せず)

といろいろオプションをつけていくとそれなりな値段になるかもしれませんが、チョイスがあるのは良いとも言えます。2時間のフライトで映画なんか見ることないし。

離陸前に流れる、シートベルト確認や不時着したときのベストのつけ方などの説明ビデオがシンプルなアニメーションで、すごく良く出来ていた。思わず見ちゃう。エンターテイメントの会社ですね。

シートで何が気に入ったって、座席の前についている、ちっちゃいポケット。こういう細かいものを入れておく場所が欲しかったのよ〜。これは嬉しい。

そしてもうひとつ、シートの下にある、電源!電話やラップトップを飛行中ずっと充電しておける。素晴らしい。

それから、音楽は無料でした(笑)。さすがにいろんなセレクションがあって、迷っている間に目的地についてしまいそうです。エイミー・ワインハウスがリハブには行かないわよと歌っているのを聞きながらシアトルを離陸。


お茶を頼んだら、もちろんティーバッグだったけれど予想を裏切って驚くほどおいしかった。Mighty Leaf というところのティーバッグでした。コーヒーは普通にいまいちでした。



 行きの飛行機から見えた丸い虹。読む本もPCも持っていったのに、飛行機に乗ると結局窓から外ばかり見ているのです。


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2012/11/07

サンディエゴ美術館


サンディエゴ美術館。楽しかった。


絵の好きな友人と行く美術館は、時々好き勝手なことを言いながらお互い自分のペースで見て歩くことができて(ここ重要)、すごく楽しい。
 

規模は大きくないけれど、結構見応えがありました。お散歩のついでに見るのにちょうど良いくらいの大きさ。ぐったり疲れるほど広すぎもせず。

奥のほうで「ドイツ表現主義展」もやっていた。
前にフライ美術館で見たときにも思ったのだけど、ドイツのこの時代の絵画ってほんとうにほんとうに、ほんとうに暗い。明るい南国の島を描いていてさえ、暗い。

やっぱりファシストの台頭する時代、戦争に突入していく時代をアーティスト達は感じ取っていたのに違いないと思います。



ところで、このおじさんはきっと、「極端に胴の短い人」ではなくて、「胸に飾りベルトをつけている人」なのだと思うよww。
 

この壁の色も良いのです。赤い壁の部屋もあった。 ポートランドの美術館も赤い壁と青い壁が印象的でした。オシャレ。


1655年のマーサ・スチュワート。下げてあるものは鼻眼鏡に封蝋キットというところが17世紀ですが、このまま「マーサ・スチュワート・リビング」に出てきてもよさそう。オランダ絵画です。 


 こちらに下がっているのは、キャベツ。…オランダ人はいったい何を考えていたのだろう。何か深遠な意味があるのでしょうか。


もっと謎な人、ヒエロニムス・ボス。こんな一見暢気そうなキリスト連行の図は見たことがありません。赤い人の袖を噛んでいるのは一体誰なのだろう。


インドの細密画。ものすごーーーくほっそい線です。髪の毛より細いってどういうこと?
鼻息でフッてしたらすべてがおじゃんになる仕事場を想像しただけでわき汗がでそうです。
そして地獄の人たちが、あまり悪そうでないのが良い。


階段の吹き抜けも素敵。
このあと、リモデルプロジェクトまっただ中のMotokoママの新居にお邪魔して、すんごく楽しい午後を過ごしました。

マハロ〜! 今度はバンクーバーの美術館に行こうぜぃ! 

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2012/11/05

バルボア公園


サンディエゴでは一日だけ観光できたので、スーパーママMotokoちゃんにつきあって頂いてBalboa Park (バルボアパーク)へ行ってきました。

夏だった〜。この日は日中30度C超え。しかしこれでも地元の人は「先週は寒かった」と文句を言う。


久しぶりに見るパームツリーや極楽鳥花、ジンジャーの花。懐かしい。


このパビリオンも含め、公園のビルはほとんどが1915年の万博の時にできたのだそうです。19世紀のかほりのする、優雅な金網のビルディング。


 ここはスペインな土地だったのだと思い出させる建物がずらりと並ぶ公園です。



アートギャラリーやスタジオがたくさん集まる一画。


 上の写真の右端の、一見モスクのようにも魔法使いの帽子のようにも見えるドームは、San Diego Museum of Man という奇妙なミュージアム。



ちょうど「Instrument of TORTURE (拷問器具展)」というのをやっていた。

…一瞬迷ったけれど、かわりにアートミュージアムに行くことにしました…。


美術館の建物。彫刻で埋めつくされた、こてこてのロマンチックな壁です。砂岩の壁は夕陽があたるとお菓子のような柔らかい色合いになりますね。「らくがん」を思い浮かべるのは、私だけでしょうか。


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2012/11/03

サンディエゴ


うわーもう11月だ(大汗。もう葉っぱがほとんど散ってるぅ。

先週はサンディエゴに行ってきました。American Translators Association の年次カンファレンスというのに行ってきたのですが、しばらーく会っていなかったサンディエゴ在住の友人にも会えて、とても楽しい旅でした。


カンファレンス前の朝食は、気持ちのよい屋外テラスでした。ずうううっっとご覧の通り雲ひとつない快晴の日が続いて、久しぶりに日光を思いきり吸収できた気がします。

カンファレンスの中身も面白かったので、いつか余力があったらまた別のブログでご紹介したいと思います。


ダウンタウンのホテルに泊まったので、会場まで2駅ほどトラムに乗って通いました。
優雅なスペイン風建築のサンタフェ駅(Santa Fe Depot)から出発。


乗り方がわからずにあわあわすること数分。

 シアトルのORCAカードのようなICカードか、1回限りのキップのどちらかを購入してから乗るシステムのようです。クレジットカードでもキャッシュでも買えます。ただ、ORCAのようなプリペイドシステムではなくて、1回分(2ドル50セント)か、または一日乗り放題券(5ドル)か、月決めパスのいずれかを選択。一日乗り放題のパスというのはグッドディールだけど、プリペイドもあれば良いのになと思いました。

でも、(シアトルのライトレールも同様ですが)改札もなく、車掌さんがいるわけでもなく、支払っているかどうかはノーチェック、自己申告制のようでした。

何割かの人はおカネを払わずに乗っているのではないだろうか…。それも予算に計上済みなのか。



キップを買ったら、トラムのドアについている緑のボタンを押すとドアが開きます。
さすがにサンディエゴ、どこに行っても必ずスペイン語が併記してあります。




トラムはぴかぴかで良くお掃除も行き届いています。

国境のすぐ手前まで行く線もあります。朝、南行きの「オレンジライン」に乗っていたのは、(途中のコンベンションセンターや大型ホテルのカンファレンスに向かうと思われる人のほかは)ほとんどがヒスパニック系の人々でした。


夜、ホテルの周りを歩いていたり、友人の車に乗せてもらってハイウェイを通過中に思ったのだけど、サンディエゴって、住宅街もダウンタウンもハイウェイも、全体に街が暗い。目がまた悪くなったのかと思ったくらい、暗かったです。

それともシアトルが明るいのか。 シアトルでは最近住宅街の街灯がLEDの白色灯に変わって、東京並みに明るくなっている気が。
 


今回はあまりフリータイムがなかったので、カメラも持って行きませんでした。
でもはっと気づくと電話カメラで写真を撮っているのでした。



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