先日シアトル市内のTARGETに行ったら、こんな ↑ サインが目につきました。
Beginning July 1, 2012, a City of Seattle ordinance requires that this Target can no longer provide plastic bags to our guests.
(2012年7月1日以降、シアトル市条例により、当ターゲット店舗ではお客様にビニールのレジ袋をご提供することが出来なくなります)
アメリカのスーパーで買い物をすると、「Paper or plastic? (紙袋にしますか?ビニール袋にしますか?)」と聞かれるのが常ですが、シアトル市内では今後もう耳にする機会がなくなりそうです。
レジ袋撤廃の
市条例は昨年12月に議会を通過しました。目的は、環境汚染、特にピュージェット湾の環境と海洋生物を守るため。
7月以降ははどの小売店もレジでお客さんに提供してよいのは紙袋だけになり、紙袋ひとつにつき5セントを課金することが義務づけられます。
お店の在庫がなくなるまではビニールのレジ袋を使っても良いそうなので、まだ完全になくなるには時間がかかるかもしれませんが、わたしがいつも行くご近所スーパー、Ballard Market はもうほとんど紙袋に切り替えていて、エコバッグを持っていくと1個につき5セント割り引いてくれるので、実質上はすでに紙袋に課金していることになります。
Ballard Marketのお客さんのエコバッグ普及率の高さには3年前に引っ越して来たときにも驚いたのですが、最近ますます増えていて、レジで並びながら見た感じでは、ざっくり約半数くらいのお客さんがエコバッグを持って来ている印象です。
ターゲットの袋は可愛くて丈夫で好きなので、ターゲットに行く時はいままでエコバッグを持っていかなかったのですが、これからは忘れないようにしなくちゃ。
隣のベルビューなど、ほかの市にいけばまたこのレジ袋が手に入るわけですが。
うちではレジ袋を部屋のゴミ箱用に活用しているので、すっかりなくなってしまうと不便なんですが、シアトル市によればレジ袋は全体の13%しか再利用されず、多くがポイ捨てされて最後にはピュージェット湾の水に浮かぶはめになるそうなので、禁止されてよかったです。
ハワイでもずい分前からウミガメがクラゲと間違えて海に浮かんだレジ袋を食べてしまい、消化器官の不良で死んでしまうなど、レジ袋の海の環境への悪影響が再三指摘されていましたが、オアフ島でもやっとレジ袋禁止条例が可決されそうだという
記事を読みました。マウイ、モロカイ、カウアイではもう既に禁止されていたんですね。ハワイ島でも2014年から禁止だそうです。
シアトル近郊では、Edmonds 市と Bellingham 市がすでにレジ袋を禁止しています。
New York Timesの記事によると、シアトルでは2008年にも一度、レジ袋禁止令を通そうとしたのですが、その時はビニール業界の大金をつぎ込んだ猛烈なキャンペーンが効を奏して、住民投票で否決されたそうです。紙袋1つにつき20セントを課金しようとしたのも敗因だったようです。
ちょっと不便になるけど、わたしはこの条例に賛成。
タダで貰えるものは無駄にしがちですから。
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