先週末も、30度Cに届くような暑い快晴の夏日でした。もう紅葉が始まっているのに、9月になってから思いっきり真夏な週末が、2週つづきました。が。これは夏の最後のオマケ、だったようです。きのう今日はいつものシアトル、灰色の朝でした。
これは↑、近所でみつけた「レモネード 25セント」の看板。あまり可愛いので、車の窓からぱちり。こどもたちがお小遣い稼ぎに家の前でレモネードを売るのは、アメリカの夏の風物詩です。実際にはあんまり見かけないけど、『ピーナツ』でもたしか子どもたちがレモネードを売ってる場面があったような気がします。昔ののんびりした時代には、もっと多かったのかもしれませんね。
シアトルに来てから2年近く、自宅で仕事のひきこもり生活が続いていたのですが、先月から毎日オフィスに通う短期の仕事を始めたとたん、前から希望していた別のお仕事も舞い込んで来て、しばらく大忙しが続きそうです。9月の週末にはレーニア国立公園やノースカスケードにハイキングに行こうと思っていたのですが、今シーズンは週末もちょっと遠出は出来そうにもありません。こういうときに限って、超快晴の週末が続いたりするんですよねえ〜(涙)。
先週のレイバーデイ3連休も家でずうっとPC画面とにらめっこだったので、そのあいまの気分転換に、近場のアンティーク市場へおかいものに行きました。
『ツインピークス』に出て来る
カップ に触発されて、またまたアンティークショップに行きたい病が再発してしまったのです。
スノホミッシュまでは足を伸ばせませんでしたが、わりあい近くに、スノホミッシュにも匹敵する迫力のアンティーク市場があるのです。
まずEdmonds(エドモンズ)のフェリー乗り場のすぐそばにある、「Waterfront Antique Mall」へ。うちからは車で20分くらい。
ここは初めて行ったのですが、まるで倉庫のような色気のない外観の中に、わりあいに整然と棚が並んでます。
診療所で使われていたらしいキャビネット。入れ歯の型つき??
ヴィクトリア朝風?の、元祖なめ猫ポストカード。
そうしてさらに、オーロラ通りのAurora Antique Pavilion へ。
こちらはオーロラヴィレッジのCostCoのすぐ近く。ここも外見はまったく色気がなく、箱みたいな地味〜な建物の中に入っています。
でも一歩中にはいると、2800平方メートルの広い店内に、壮大な
カオスが広がっているのです。
陶器、磁器、ガラス器、(アクリルの)キモノ、マネキン、古本、電話器、ぬいぐるみ、鍋、フライパン、やかん、ジュエリー、ノーム、カウボーイハット、インディアン、ミッキーマウス、宇宙人…。
エドモンズのウォーターフロントもスノホミッシュの巨大店もここも、2畳から3畳くらいのスペースごとに区切られた小さな区画ごとに「ディーラー」が委託販売をしている方式です。
「ディーラー」は集めてきたものをそれぞれのスペースに並べて売ってるわけですが、はっきり個性があるのが面白いのです。
やかんや鍋、ラジオ、ヤシの木製のサル、プラスチックの盆栽…という、なんだかどこかの家のガレージそのまんまみたいなごたまぜの一画もあれば、ロイヤルコペンハーゲンのクリスマスプレートが山積みになってる棚、白と青の北欧陶器ばかり並んでる棚、サーカスグッズのノベルティの棚、花もようのかわいらしいお皿とアンティークレースが並ぶガーリーな一画、などいろいろ。
ここの楽しさは、このカオス状態の古いものたちのジャングルをかきわけて進むことなんですが、いろいろなモノが周りじゅうから一斉に好き勝手なことを話しかけてくるので、体調のすぐれないときに行くと、食あたりのように気分が悪くなってしまうこともあります。
「手術台の上の、ミシンとこうもり傘」どころじゃない、ありとあらゆる出会いがひしめいていて、ドキドキします。↑「10000マニアックス」のLPと、エルクの頭とか…。
こんな人たちとか。
何分かごとに「そうそう私はカップを探しに来たのだった」と自分に言い聞かせるのですが、もちろん、そう易々と見つかるような探しものではないので、もちろんもちろん、考えてもいなかったものを見つけて買って帰ることになります。
この日は、ディナー皿4枚、マグカップ、シリアルボウル、絵はがきなどを買いこんでほくほくほく。テンションあがります。
私が買うのは量産品の、迷わずに買える10ドル程度のものばかりですが、入り口近くのガラスケースの中には、たまーにマイセンのカップなんかもあったり。
それに、北欧からの移民が多かっ た地域なので、古い北欧家具のかなり状態の良いものもたくさん見つかります。半地下の家具置き場(売り場というより…)には、もう嫌になるほどたくさんの 家具たちがぞろぞろと並んでいて、ただただ圧倒されます。
今では貴重品の、オーク材やメイプル材の手作り家具たち。ゆっくり見るだけでも楽しい迷路です。
収穫品のひとつ、手描きのお花がかわいいファイヤーキング製の小型キャセロール。8ドルくらいでした。季節の黄色い桃をいれてみました。
ミッドセンチュリー頃の耐熱ガラス製品の、しっかりと厚手でまるまるした気さくな感じのフォルムが、最近とても気に入ってます。アメリカで手描きの器が量産されていた時代だったんですねえ。
古道具の迷宮、オーロラ・アンティック・パビリオンはこちらです。↓
Aurora Antique Pavilion
24111 Highway 99, Edmonds, WA 98026
TEL 425-744-0566
月曜〜金曜 10時〜7時 土曜10時〜6時 日曜11時〜6時
お帰りにはこちらにも、クリックいただけたら嬉しいです。