超快晴の日曜日、息子と友人夫妻と4名&1匹で、オリンピック半島のPort Townsend (ポートタウンゼント)に行ってきました。
シアトルの北、Edmond (エドモンド)からフェリーで20分。そこから車で小1時間。
近くの湖、Gibbs Lake の周りの森をハイキングしてからポートタウンゼントへ。
『ロンリープラネット』によれば、この小さな町は19世紀末、安全な良い港として栄えて、一時は「西部のニューヨーク」になるとも言われ、一番乗りを夢見た実業家が次々やってきてビルを建てたのだそうだ。
でもその直後に不況に襲われ、タコマからつながるはずだった鉄道も実現せず、ブームは数年で終わり、あっという間に小さな静かな町にもどってしまった。
70年代になって、のんびりした風景とヴィクトリア時代の美しい建物を愛する人たちが「再発見」して住み着きはじめ、アーティストのコミュニティが出来てきたとか。友人Cの通うインテリア・スクールの教授も、ここからベルビューまで片道2時間半くらいかけて週に何度か通っているという。ほんとにちっちゃな町だけど、愛されてるのが良くわかる。
ストリートミュージシャンがあちこちで演奏する、海沿いの可愛らしい通り。カフェやギャラリーやアンティークショップのほか、昔の建物をそのまま使ったホテルもある。
ハイキングしておなかもすいたことだし、ピザ屋さんでスライスのピザを買って、港にむかって開けた小さな広場に木のピクニックテーブルがあったので、ここで座って食べようということになった。
数分後に大惨事になることもつゆ知らず…。
わたしは冷たいコーヒーが飲みたかったので、カフェに入って注文を待っていた。すると息子が妙な顔をしてカフェに入って来て、濡れた紙ナプキンをくれと言う。
外に出てみると、友人夫妻はふたりとも寂しい顔をして少し離れたところに立っていて、テーブルの上には私のフェタチーズのピザだけが、ぽつんと残っている。
一体なにがあったのかと聞くと、「信じられないと思うけど」と3人が一斉に教えてくれた。
3人でピザを食べ始めたとたん、大きなカモメが飛んで来て、「あーカモメだねえ」なんて言い終わる間もなく、テーブルのど真ん中に大量のふんシャワーを落としていったのだそうだ…。
この手前のテーブルが現場です。
ピザはもちろん、友人夫妻のシャツも、私の新調したばかりのカメラバッグもシャワーの被害を受けた。無事だったのはテーブルの下にいたビーグル一匹のみ。
あまりのことにみんな茫然としてしまい、街散策もそこそこに引き上げたのだった…。
しかも車に戻る途中、ビーグル犬チップも背中にふん攻撃を受けた!
ポートタウンゼントに行くときは、くれぐれも上空に注意してくださいね。
帰りのフェリー。キングストン港は1時間待ち。お天気の良い日曜の夕方は、たいてい混むのですよね。