2014/10/01

ゼブラ驢馬と治安


お腹をいっぱいにしてからティファナの町を散歩。



レストランを出て数メートル行くと、いきなり妙な動物が!  これは…ゼブラ…ではなくて、ロバ…。

耳の先までシマシマにペイントされているのは、なぜなんだ…。

写真を撮っているのをおじさんに気づかれたら「たった5ドルでこの馬車にのせてやる!」とすごく熱心にオファーしてくれたので丁重に断って振り切った。

この可哀想な驢馬がクルマを曳いて街の中を練り歩くのかと思ったのだけど、よく見たら派手なクルマは単にハリボテ。

観光客にメキシコ帽子をかぶせてゼブラ驢馬の後ろに座らせて写真を撮るだけの単にフォトオプ用の舞台のようでした。

たしかにビジュアル的にはとてもインパクトが強い。でも驢馬的にはとても不満そうでした。



ティファナの町は、以前はサンディエゴの海軍基地や海兵隊基地から毎週週末になると水兵や海兵隊員が大挙して押し寄せ、安いテキーラでしこたま飲んだくれてベロベロになるというデスティネーションの町でした。(20年+以上前に一度だけ、当時付き合ってた頭の悪いBFと一緒に行ったことがあります)。


でもそれから麻薬がらみで治安がどんどん悪くなり、遊びに行った米兵が犯罪に巻き込まれたり参加したり、殺害されたり殺人したりといった事件が続いたので、5年くらい前からサンディエゴの海兵隊と海軍の司令部がティファナを全面出入り禁止地域に指定してしまったらしいのです。今では米兵の姿をティファナで見かけることはなし。  



私たちが行ったのは金曜の午後でしたが、ほんとに町の中にアメリカの兵隊さんは皆無だったし、いかにもアメリカ人らしい観光客も(というか、バスで来てた韓国人の団体のほかはどんな観光客も)あんまり見かけませんでした。  





米軍人が急に一切来なくなってしまうというのは、この町には大打撃だったに違いありません。

多分それから緊急に治安をよくする試みがあったのじゃないかというのは想像ですが、確かに誰に聞いても数年前よりは治安が改善されたといいますし、メインストリートにはお巡りさんがほとんど角ごとに立ってました。

学校の制服を着た子どもとお母さんたちが買い物をしてる平和な街角で、とくに昼間街ブラした感じでは、メインストリートのあたりに限っては、何の緊迫感もないのんびりした町でした。



でもたしかに人は多くて賑やかではあるけれど、目抜き通りにもシャッターが閉まったままのお店がけっこうあって、もの寂しい感じはなんとなく漂っていました。



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