2013/08/27

8月の海浜町


太平洋沿いの Ocean Shores (オーシャン・ショアズ)の町に1泊で行ってきました。
オーシャンショアズ、直訳するなら「海浜」。
なんとストレートなネーミングの町なんでしょうか。
 
以前に行ったもっと南の Long Beach に比べると、なんだか少しうらぶれた感じの、あんまり活気のない小さな町です。シアトルやオリンピアにはロングビーチよりもずっと近いのですが。

Long Beach に行ったのは2月だったけれど、賑やかなビーチコミュニティという雰囲気はありました。

が、ここは、夏の終わった後の海水浴場みたいな、がらんとした物寂しさがだだっ広い通りに吹き抜けている感じでした。

平日だったとはいえ、まだ8月なんですけど。

 
メインストリートには巨大サメ。これはこの町では有名なお土産屋さん「Sharky's」。


中には瓶詰めの本物のサメ(観賞用)を始め、サメの本やサメぬいぐるみ、サメハットなどサメグッズがいっぱいでした。
 

ランチには、魚屋やさんに併設のレストランに行ってみた。


絶対世界一おいしい」とメニューに書いてあったクラムチャウダー。コーンスターチを使ってるのか魚のあらなのか、ぷりんとした食感で重さのない、おいしいチャウダーでした。これはたしか5ドル。


他のものはふつう。コリアンダーソースの魚のグリルが13ドル。これは失敗。
家で作ったほうがおいしそうです。 ちっちゃいフィッシュ&チップス3ピースで9ドル。観光地値段だし出てくるのが遅いー。ここに行くならクラムチャウダーだけにしておいたほうが良いです。



泊まったのはQuinault Beach Resort という、ネイティブ・アメリカンの「Quinault 国」が経営するカジノ&リゾートホテル。

しゃちのマークがついてます。

ロビーにはカヌーとかQuinnault に伝わる工芸品やアートが飾ってある。
出来たのは90年代初頭で、わりと新しい、Quinault 国の未来を託したプロジェクトで、成功してるみたいです。


昼前から、ご老人たちがスロットに興じていらっしゃる。
私はカジノに興味がないしお金もないので素通り。


ここのレストランも海辺で眺めは良いんだけど、人手が足りてないのか、夕食も朝食もすごく待たされた。ワッフルが出てくるのに25分というので連れのMは怒り心頭。
スタッフの若い子たちはとても感じが良かっただけに残念でした。

夕飯には、Quinault 国で獲れるレイザークラム(まて貝)のパンフライを食べてみました。
んー。とくに感想なしでした。もうちょっとさっぱりとぽん酢か何かで食べたい感じ?



 設備はビジネスホテルみたいではありますが、部屋の眺めは素晴らしかったです。

窓の外はこんな海。しつこいようですが、8月の海です。

ウッディ・アレンの『インテリア』というとっても暗い静かな映画で、鬱になったお母さんが海の中に入っていってしまう、あの海のような風景でした。(あれは東海岸ですが)。

仕事部屋の窓からこんな風景が見えたらいいなー。





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2013/08/25

Miyabi 45th の美しいおそば


 

開店前から楽しみにしてたのになかなか行く機会のなかったアップスケールそば処、Miyabi 45th に、やっと行ってきました。

となり町 Wallingfordの45th Ave 沿い。


食前に冷たいコーンポタージュのおまけつき。


まぐろのカルパッチョ、ブルーベリーぽん酢あえ。


お蕎麦は「豚せいろ」にしてみた。黄身とろり玉子と豚角煮がごろごろ入った、かなりがっつり目のおそば。


友人の食べた夏風味カレー蕎麦は(味見)、印度風のスパイスの香り高いさらさらカレー。

おそばで満腹になってしまってデザートまで食べられなかったのが残念。

近所にリアルな美しい手打ちの蕎麦が食べられるお店ができたのは嬉しいです!また行く!


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2013/08/21

夏のマーケット


とっても久々に、バラードのサンデーマーケットに行ってみた。

新しいアパートからは、たらたら歩いて20分くらい。


かなりの人出でした。 カブを持ったイケメンお兄さんが通過! そのカブで何を作るのでしょうか。後をついて行きたくなりますね。



ワシントン州東部の農家のお肉屋さんも増えた。


夏の明るい色。スクワッシュたち。


ピクルス用きゅうり。ここのサンデーマーケットのお客さんは、ますますオサレ度が増しているような。マダムにはバスケットにストローハットがデフォルトみたいですね。


お花屋さんはなぜかみんなアジア人の家族が経営。 花束5ドルから~!


24番通りの Tall Grass Bakery も出店してた。ここのバゲッド好きです。


夏の花たち。とはいっても、もうそろそろ秋の気配が漂いはじめたシアトルです。



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Keep Clam at Ivar's




シアトル地元のフィッシュ&チップスとチャウダーの名物チェーンといえばIvar's 。
うちのすぐ近所にもお店があります。

ダウンタウンのウォターフロントやユニオン湖にはレストランもあり。


創業者のIvarさんは名物おじさんだったらしいです。

1930年代にシアトル初の水族館を開いて、そのお客さんむけにフィッシュ&チップスを売り始めたのだそうだ。クセモノなおもしろおじさんだったんだろう。


コッドフライと季節限定のサーモンチャウダー。



フライはタルタルソースも良いけど、臭いモルトビネガーとタバスコで食べるのが私は好きです。


 「KEEP CLAM」の看板が。これはもちろん、英国の戦時中のスローガンだったという(戦時中はあまり知られてなくてわりに最近急に有名になったらしいけど)「Keep Calm and Carry On」のもじりです

アメリカ人てほんとに駄洒落が好きですよね。新聞の見出しでも駄洒落を見ない日はないし、広告やファッション雑誌にまで、親父ギャグ級の駄洒落が平気で多用されてるしね。

でもこういうストレートなダジャレは好きだ。だんだんアメリカンな甘さのお菓子に慣れてくるように、ダジャレにも慣れてしまったのだろうか?



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2013/08/20

Kids of the summer


 先週のAty Up PhinneyWood で、舞踏集団を探してうろうろしている間に見かけた、ワンマンバンド。


 そして今年もいた、バブルおじさん。




この人、普段は何をしているんでしょう。



「The World BIGGEST Bubble!」  


アイスクリーム屋さんの前には長蛇の列。



ある出会い。

平和ってすごいねぇ。

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2013/08/15

ART UP の般若心経道中


10日の土曜日、グリーンウッド/フィニーのART UP に行ってきました。

今回は般若心経全文をチョークで道路に書くその周りを3人の黒装束女性が踊る、という舞踏の旅。ヒロシマ・ナガサキの鎮魂でもある。


 7時頃開始。ピアノ屋さんの前で第1文字目。


 かっこええ。


 カラフルな夏の子どもたちの中でモノトーンな集団が際立つ。

 

今回のART UP は去年にくらべて人出が少なかったような気がするけれど、この舞踏集団はものすごく注目を浴びていて、写真を撮っていると「これどういう意味なの?」と何度も聞かれた。


 「えええーとこれはブディズムの有名なスートラでぇ、たしか全文が3百何文字かあってぇ…」とまるでしどろもどろな答えしかできなかったのをはげしく反省。


音楽は千種さんの三味線で、ベンベンベンベン…とうねるような、低い控えめな伴奏でした。



 去年のART UPの舞踏の旅は、薫さんとジョアンさんのコミカルな道中で、夏の夕方の歩行者天国(死語?)のお祭りに溶け込んだ、アップビートなものだったのだけど、今年のこれはもう180度違う、葬列のような静かな道中でした。

何の映画だったか、緑の田園の中を棺をかついだ葬列が行く風景を思い出した。


「弔」を纏う女。声のない女たちがひきずる黒いリボン。

 

 声はどこに亡くなったのか。
 



道のあちこちで賑やかなバンドが演奏したりもしているのだけど、そんなことには全く関係なく、異界の道中が少しずつ進んでいく。





般若心経が、子どもたちのチョークお絵描き広場へ突入。




「 OLIVE」を迂回していくお経。



 犬たちも見守る。シアトルの夏の日は長いとはいえ、だんだんと日暮れが早くなってきた。この日の日没は8時半頃。



とっぷりと日も暮れきった午後9時半ちかく。Ken's Market の前で、ついに最後の一文字が完成。



と、この時。見守るのは「弔」の女たちだけではなく、わらわらと子どもたちが集まってきたではありませんか。



何か魔法の完成を見ているかのような釘付けっぷり。
何かこの子どもたちを強力に惹きつけるものがあるのだな。 
背中がぞくぞくとしました。



美しい円におさまった、きらきらと光る文字。


約2時間半におよぶ声のない道中は、こどもたちの拍手でしめくくり。


2時間半のアスファルト写経を終えたよしこ氏の指の皮が剥けていました。
荒行を見届けた。輝いていますね。



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