朝、クルマで出勤の日、仕事に行く前に田中さんのベトナム豆腐店Chu Minh Tofu にお昼を買いに寄りました。
これは何?あれは何?とお店の人にあれこれ聞いていると、お客さんでお店の中にいた、ちっちゃいベトナムおばあちゃんが(あの店に行くと、お店の人の身長が極端に低いので、アメリカのほかの場所ではありえないことだけど、自分が少し巨大になった気がするのです。わたしも相当ちびっこなのに)この3色ごはんについて、熱心にいろいろ教えてくれた。でも何を言っているのか全然わからないのでお店の人に助けを求めると、黄色いのはドリアン、赤と緑もベトナムの何かの果物で風味をつけた、結婚式の時などに食べるライスだということでした。
おこわ系の甘いのは好きだけど、でもドリアンかー。職場に持っていくにはちょっとなあ、と躊躇して買わないでいると、さっきの小さいベトナムおばあちゃんが「You don't want to eat it?」と悲しそうに見上げるのです。下から。
買わないわけにいきませんでした。
職場で同じ部屋の全員に強制的におすそわけ。
そこはかとないドリアンのかほりが、しばらく部屋に漂っておりました。
それほど強烈な匂いはなくて、うす甘いココナツ風味で、おいしかったです。
ドリアンといえば、ロードトリップのとき、車中のおやつのひとつに、宇和島屋さんで売っていたアジアのどこかの国製の「ドリアンウェハース」を持っていってしまいました。
車のトランクを開けるたびに、もしかしてキャンプ用のガスボンベが漏れているのかしら?とうっすら心配になるような、かすかな異臭がしたのですが、その元がウェハースだとは。
開封してみるまで、気づきませんでした。
暑い午後、開封したドリアンウェハースを座席の上において閉め切っていた車に戻ると、車内がけっこう大変な匂いになっていました。
運転していた息子は「頭痛がする」といって怒り出した。仕方がないからひとりである程度まで頑張って食べたのですが、ドリアン風味のゲップがでるにおよんで、残りは断念しました。本当に申し訳ないけれど、半分以上残ったドリアンウェハースはガソリンスタンドのゴミ箱に。
真夏のドライブにドリアン風味は適さないということが確認できました。