きのうは珍しく大雨のシアトルでした。
シアトルの雨はいつも「しとしと」雨なのに、ひさびさに遭遇した「ざばざば」音を立てて降る雨。
さすがに傘をさしている人も普通にいたけれど、やはりそれでも傘なしでやり過ごそうとしているシアトル人の多いことよ。
あれよあれよという間にもう今週はサンクスギビング。はっ早すぎ…。
なぜか今年の秋も、あまりカメラに触る時間もないうちに過ぎてしまった。
上の写真は今月はじめのハナミズキ。もう今ではすっかり葉っぱも散ってます。
ひさびさに映画館で映画を観てきました。『007』の新作『Skyfall』。
日本ではこれから公開なんですね。
ネタバレはしないように口をつぐみますが、それでもいくらかバレるかも。以下これから見る方は飛ばしてください。
VIDEO
かなりおもしろかったです。私の好きな俳優さんハビエル・バルデムが悪役で出てるので楽しみだったんだけど、やーっぱりすぅっごく気持ちの悪い悪役で、堪能いたしました(笑)。
友人S嬢は、今回の007は色気がなくてダメダメだと言ってましたが、たしかに007シリーズの中では今まで一番リアルな、シリアスな顔の、スパイ映画でした。ていうか、ダニエル・クレイグになってからこういう傾向は一作ごとに加速してきたですね。前世紀の冷戦時代の華麗なセクシーさはもう追憶の中にしか存在できない。というのが新「Q」の台詞や(「ボールペン爆弾とかはもう使わないんだよ」)シンプルで超ハイテクなガジェットや、ボンド・カーの扱い(添え物あつかい…)で強調されてました。
今回のは特に『ボーン・アイデンティ』の「ジェイソン・ボーン」シリーズに感触がとても似てた。冒頭の(予告編にも出てるから言ってもいいと思うけど)Mの命令で味方の女の子に撃たれて水に落ちて死んでよみがえるところなんか、えぇっオマージュ返し?と思うほど。
やっぱり21世紀に多少なりともリアリティのあるスパイ映画を作るとなると、こうならざるを得ないんでしょうか。それでも007がボーンと違うのは1世紀をかけて沈みゆく英国のスパイだというところ。華麗なる重厚な遺産を背負っている。
冒頭出て来るトルコの市場以外の舞台、上海/ロンドン/スコットランドは、とてもジメジメしていて暗くて冷たくて希望のない感が、スパイ映画じゃなかったらもうやりきれないほど溢れてる。「M」の後ろに降りしきる雨が、絶望感でいっぱいでした。
Mの台詞はいつも良いですねえ。「Take the bloody shot!」「Where the HELL have you been?」こんなお婆ちゃんになりたい(笑)。永遠の憧れです。ジュディ・ディンチはちょっとだけうちのお婆ちゃんに似てるんだけど。
007というよりむしろ『Social Network』に出てきそうな新しい「Q」がよかったなあww
ダニエル・クレイグはやっぱりカマキリに似ているなあ。
Qはじめ、今回新しく出て来た人たちのチームでの新作が早く観たいです。次のテキは一体誰なんだろう。いくつか候補を考えておきましょう。
ADELE の主題歌は映画のテーマにぴったりで、素敵です。
VIDEO