連日桜ばっかりですが。
火曜の午後、母校ワシントン大学に行ってきました。
シアトルでは桜の名所になっているQUAD(リベラルアーツの古いたてものに囲まれた広場)。
今週は快晴つづきだけど風が強くて、もうだいぶ散っていましたが、おかげで、青空の下でとても豪華な花吹雪が見られました。
前にもたぶん書いたけど、ここの桜は、戦前に今の植物園の近くに植えられていたもの。この記事によると1964年に高速道路の工事のために伐採されることになり、それはもったいないと何人かの人が奔走し、30本ほどまとめてこの広場に移植されたんだそうです。
その当時でもう樹齢30年以上だったのに、広場にしっかりと根を張って、いまではキャンパスのなくてはならない一部に。
苔むした立派な老木。推定樹齢は85年。
シアトルは雨が多いので、桜にもどんどん苔が生えます。車にも生えるし窓にも生える。
ソメイヨシノの寿命は70年くらいといわれてるそうですが、この木たちもまだがんばってまた見事な花をつけてます。丁重に手入れされているんでしょうね。
花の時期になると毎年「登らないでね」という立て札が立てられます。
例年すごい人出で、ウェディングドレスで記念撮影する人もやってきますが(キャンパスなので酒盛りする人はないものの)、去年はコロナでキャンパスはほぼオフリミットでした。今年もお花見の人出は、とても控えめ。
まだオンライン授業がほとんどのようで、学期中の平日とは思えない静かなキャンパスでした。芝生の上では学生たちがパソコンを開いたり昼寝したり。
今年も見事な桜が見られました。
「あひ見むことはいのちなりけり」。桜は、昔から人をドラマチックにさせるんですねー。
「佐保神の別れかなしも」。
とはいえ、なんてきれいな1日だったことか。