2014/10/05
全米でもっとも怖い空港
シアトルからの便がサンディエゴの空港に近づいて着陸態勢になったとき窓の外を見たら、目のすぐ下にビルがあるのにびっくりしてしまいました。もうほんとに、ちょっとでも間違ったらお腹すりそうな距離。((((;゚Д゚))))
小心者のウチの息子も、「怖くて冷や汗かいた」といってました。
airfarewatchdog というサイトによると、サンディエゴ空港は全米でもっとも怖い10の空港、の1つなんだそうです。
(このページに載ってるシトカ島の空港には、ちょっと行ってみたい)
ちょうど泊まっていたリトルイタリーのあたりが空港に近くて、着陸態勢になった飛行機がすぐ頭上を通っていくのが何度も見えました。
(この写真はレンタカー屋さんの近くで撮ったものです)。
これだけ人口が密集したダウンタウンに隣接してる空港もめったにないんじゃないでしょうか。
シアトルでもボーイングのテスト飛行場に近いジョージタウンで、時々こんな風景が見られますが。
嬉しい再会とウッドターニング
サンディエゴ旅行で一番のハイライトは、なんといっても友人たちとの再会でした。
ハワイ時代からの尊敬する友人2名と、元気にまっすぐのびのびと育っている子どもたちに会えたのが、何より楽しい時間でした。
コンピュータプログラマーから転身して木工細工の職人さんになってしまった3児の母、スーパーマダムmotokoちゃんの素敵なお宅でまったり。(しかも初日は疲れて、行った早々ソファを借りて爆睡してしまいました。申し訳ない)
スイートホームのリモデルの進み具合や素敵な器や家具がいっぱいのマダムmotokoのブログはこちら。
この機会にと思って、ウォルナット材のパスタボウルを注文してました。
木工用のプロフェッショナルな器具がたくさん並んだガレージで、できたてほやほやの、木目が素敵なボウルたちに対面。大切に使わせていただきます。
こういう工作モノが好きなうちの息子、ウッドターニングをやらせてもらってほくほくでした。
motoko家の末娘、7歳のZちゃんが、工作をしているそばに張り付いてかいがいしく木屑をお掃除したり、出来具合をチェックしてくれていました。
ママに似て聡明で想像力が豊かなZちゃん、7歳とは思えない口調でなんでも真面目に説明してくれて、すごく面白かった。
息子はウッドターニングがすっごく楽しかったようで、ぜひウチにこの道具が欲しいというのですが、残念ながらうちのアパートにはちょっと置けません。
こんな可愛いツリー型のボトルストッパーをオマケにもらっちゃいました。
マイペースでしぶとく生きてるママ同士、気のおけない話がほんとに楽しくて、時間があっという間にたってしまいました。
もっと話したいこともたくさんあったのだけど、またこの次に!!
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2014/10/04
国境の行列とエンターテイメント
ティファナでブランケットとガイコツを買ったので満足して、またタクシーで国境に戻りました。
タクシーを下りて、アメリカへ向かって歩く。
この舗道が国境まで続いていて、道の片側にはお店が並んでいます。
ここまで列が続くこともあるようで、すでに標識が出てました。
嫌な予感。
たちまち列の最後尾に到着。長い長い長い列でした。
行列は2列に分かれています。
左側は「General Public」、つまり一般ピープル用。
右側は「Sentri」ライン。
「Sentri」とは特別扱いのエクスプレスレーンみたいなもので、年間120ドルくらいの申請料を払って審査に通るとパスがもらえ、優先的に国境を越えられるという制度、なのだということを後で知りました。
Sentriラインの方が若干速く動いてはいたけど、どっちの列も大行列には違いありません。
たまたま本を持っててよかった。うちの息子もなぜかかばんの中に村上春樹の新刊『色彩を持たない…』英訳本を持っていて、行列に並んでオヤコ読書。
並びはじめてから1時間経過。
陽射しのさんさんと降り注ぐ地帯に突入して、すっかり首筋が日焼けしてしまいました。
皆さんちゃんと日除けの傘を用意していらっしゃる。
前に並んでいた人に「毎日こんななの?徒歩のほうが早いって聞いたんだけど?」と聞いてみたら、「よく変わるからね、日によっても全然違うし」と言ってました。
この日は明らかに、クルマの列のほうがすいすい動いていました。
(とはいえ、自分のクルマならともかく、レンタカーであのティファナのカオスな交通の中に乗り入れる勇気はありませんが) 。
列の間をかきわけて、いろんなものを売りに来る人がいます。
「チクレットいかが?」とガムを売っているのは皆、インディオ系の人で、なんだか日本のおばちゃんみたいでした。
アイスクリームやタコスの屋台、パンケーキのようなものを焼いている屋台もあり、縁日みたい。
お祭りと違うのは、お客さんが皆ぐったり疲れた顔をしているところ。
並んでいる人のために、おやつだけでなくエンターテイメントもいろいろ完備されています。
タコス屋の前で歌っていたこの綺麗なお姉さんは、メキシコ歌謡なのか、ラテンの音楽はまったくわからないので新しい歌なのか昔の曲なのかも不明ですが、哀しい節回しのドラマチックな歌を歌っていて、すごく上手でした。
真面目な顔をしてバイオリンを弾きながら歩いてきたおじさん。
USA、こっち、の看板。しかしUSAは遠かった。
結局並び始めてから2時間以上かかって、ようやく国境の建物にたどり着きました。
メキシコ入国のときの無人駅の改札みたいなシステムとは大違い。
建物の中に空港のセキュリティチェックを少し簡易にしたようなゲートがあり、入国審査官のブースが4つほど並んでます。
パスポートや身分証明書のチェックを通ったら、手荷物をX線検査に通してから入国。
ここでわたくし、グリーンカードを取り上げられてしまいました((((;゚Д゚)))) 。。。。
同じような名前でセキュリティ上問題がある人がいたらしく、全然別人なのにフラグが立っていたようです。
息子は先に出ていかねばならず、私だけ、ほんの数分でしたが列の横のとこのベンチに座らされ、なんだか知らないけど国家安全データベースの中のフラグがクリアされてグリーンカードを返してもらえるまで、国境ラインのグレーなゾーンで待ってなければなりませんでした。
審査官のおじさんに「一体わたしがなにをしたんでしょうか~」と尋ねても、「あなたじゃないから、大丈夫」と言うだけで何も教えてはくれなかったのですが、審査官が親切そうなメキシコ系のおじさんじゃなく、表情のないロボコップみたいな人だったら、怖かったかも。
愛想のない建物の出口がすこし輝いて見えました。
やっと辿り着いた、国境の北。右奥のベージュの建物が国境の米国入り口です。
ティファナにいた時間と国境で並んでいた時間がほぼ同じくらいだったような気がする、短い国外旅行でした。
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2014/10/02
メキシコで罠におちる
ティファナの町では、アメリカや日本の街角ではもうほとんど見ない、公衆電話がたくさんありました。
大通りには観光客向けの店が並んでいます。
ばちもん天国、ティファナ。シャネルもゼブラ模様だ!
この手のオミヤゲ屋さんにはかならずおじさんが待機しています。
とにかく観光客が少なくてヒマな彼らは、ヘラヘラ歩いてきたアジア人の女が一瞬でも商品を見ようものなら、店から飛び出してきて食い下がる。
「ミルダケタダ! ゼンブ1ドル!」
いきなり流暢な日本語で話しかけられてびっくり。ていうか日本人に見えたのか!
いったいどのくらい日本人が来るのか、どの店のおじさんも「ミルダケタダ!」はマスターしているようでした。
実は「ティファナに行って毛布を買う」というのに密かにあこがれていて、ブランケット(ゼブラ驢馬も着ていた、派手な縞模様のもの)と、ガイコツの置物は買いたいなと思ってました。
そこで「ミルダケタダ!」のおじさんにブランケットはいくらか聞いてみると、45米ドルだという。
そんなべらぼうな値段では買えません、さようなら、と去ろうとすると、「オネーサン、wait , I give you トモダチプライス!」といって5ドル下げてきた。
そんなのぜんぜんトモダチプライスじゃねえ!20ドルなら買うけど、というと、それでは私の仕入れ値よりも安くなってしまう、儲けがなくなる、と泣きを入れながら、では35ドルでどうかとまだ下がる。
結局25ドルで買いました。たぶん仕入れ値なんか5ドルくらいな気が。
「ゼンブ1ドル!」とおじさんがいいはるので見に行った店でみつけたガイコツは、値段を聞いてみると1個12ドルだというので「ぜんぜんどれも1ドルじゃないじゃん!」と日本語で言っても通じなかった。でも5ドルに負けてもらって買いました。
本気で交渉したらまだこの半分くらいまで下がりそうな気がしますが、観光客がそこまですることもありません。これなら買ってもいいやと思う値段でブランケットとガイコツが買えて満足でした。
おっちゃんたちも最初は値段をふっかけて来るけど、全然商売上手じゃない。
こんなにあっさり半額にしてしまうなんて、よっぽどお客がいないんだ。
このフリーダのバッグはひと目見て通り過ぎることができないほど好きすぎて、ほとんど値切らずに買ってきました。1枚5ドルを4ドルで。
縁日のセルロイドお面みたいな感じで、店の軒先にプロレスラーの覆面がたくさんつる下がってます。
頼んだらおっちゃんがポーズを決めてくれました。
これも話してるうちにどんどん値段が下がって1個12ドルから2個で10ドルになったけど、思いとどまって買いませんでした。多分、使わないと思うし。
「ツーリスト・トラップ」という単語があります。観光客を陥れて小銭を稼ぐアトラクションとかみやげ物屋などの商売のこと。
ティファナは町の大部分がツーリスト・トラップで出来ているように見えるけれども、どこかゆるゆるで、なんだか楽しい。
もちろん全部が観光客向けではなくて、地元の人が買い物をしたり食べたりする店もあるし、若いアーティストの人たちが作って売っているTシャツの店なんかもありました。
シアトルにありそうな、手作りインテリアのこじゃれたコーヒー店。
(驚いたことに)ティファナにスタバはありませんでした。
まずまずのコールドブリュー。
メキシコの未来を憂う少年(嘘。
オリジナルTシャツ屋さんにあった、怒りの絵。
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旅行
2014/10/01
ゼブラ驢馬と治安
お腹をいっぱいにしてからティファナの町を散歩。
レストランを出て数メートル行くと、いきなり妙な動物が! これは…ゼブラ…ではなくて、ロバ…。
耳の先までシマシマにペイントされているのは、なぜなんだ…。
写真を撮っているのをおじさんに気づかれたら「たった5ドルでこの馬車にのせてやる!」とすごく熱心にオファーしてくれたので丁重に断って振り切った。
この可哀想な驢馬がクルマを曳いて街の中を練り歩くのかと思ったのだけど、よく見たら派手なクルマは単にハリボテ。
観光客にメキシコ帽子をかぶせてゼブラ驢馬の後ろに座らせて写真を撮るだけの単にフォトオプ用の舞台のようでした。
たしかにビジュアル的にはとてもインパクトが強い。でも驢馬的にはとても不満そうでした。
ティファナの町は、以前はサンディエゴの海軍基地や海兵隊基地から毎週週末になると水兵や海兵隊員が大挙して押し寄せ、安いテキーラでしこたま飲んだくれてベロベロになるというデスティネーションの町でした。(20年+以上前に一度だけ、当時付き合ってた頭の悪いBFと一緒に行ったことがあります)。
でもそれから麻薬がらみで治安がどんどん悪くなり、遊びに行った米兵が犯罪に巻き込まれたり参加したり、殺害されたり殺人したりといった事件が続いたので、5年くらい前からサンディエゴの海兵隊と海軍の司令部がティファナを全面出入り禁止地域に指定してしまったらしいのです。今では米兵の姿をティファナで見かけることはなし。
私たちが行ったのは金曜の午後でしたが、ほんとに町の中にアメリカの兵隊さんは皆無だったし、いかにもアメリカ人らしい観光客も(というか、バスで来てた韓国人の団体のほかはどんな観光客も)あんまり見かけませんでした。
米軍人が急に一切来なくなってしまうというのは、この町には大打撃だったに違いありません。
多分それから緊急に治安をよくする試みがあったのじゃないかというのは想像ですが、確かに誰に聞いても数年前よりは治安が改善されたといいますし、メインストリートにはお巡りさんがほとんど角ごとに立ってました。
学校の制服を着た子どもとお母さんたちが買い物をしてる平和な街角で、とくに昼間街ブラした感じでは、メインストリートのあたりに限っては、何の緊迫感もないのんびりした町でした。
でもたしかに人は多くて賑やかではあるけれど、目抜き通りにもシャッターが閉まったままのお店がけっこうあって、もの寂しい感じはなんとなく漂っていました。
2014/09/29
メキシコごはん
メキシコ国境を超えると、目の前にタクシーがいっぱい待っていて、客引きがすぐにやってくる。
国境からティファナの町まではクルマで5分ほど。タクシーでもUSドルで5ドルくらいだと聞いてたけど、その通りでした。
ペソに換金したほうが安いのだろうけど、今回はもう面倒なのでドル札を握ったままメキシコへ。
下調べもなにも、前情報はホテルの運転手のお兄ちゃんのあてにならない情報だけだったので、タクシーの運ちゃんに「ごはんおいしいとこ、どこかある?」と聞いてみたら、教えてくれたのがこの店でした。
「先に町歩く?どこにつける?」とも聞かれたのですが、少年が腹ペコだったので店の前に車をつけてもらっちゃいました。中から店主らしいおっちゃんがイソイソと出てきて「ウェルカム!」
店内には韓国人の観光客の団体が(黄色の大型観光バスで来てた)食事をしていて、メキシコ楽団が熱演していました。
まさに笑っちゃうほどツーリスト・スポット、ど真ん中。
というわけで味はそんなに期待してなかったのだけど、出てきた料理はとてもおいしかった。
厨房は通りに面した店の前にあって、そこから出てくる料理はみんなうまそうでした。
うちの少年が食べた肉タコス。ネギが乗っている肉も、つけ合わせの豆もごはんも超うまでした。
私はそれほど腹ペコでもなかったので、「スタッフド・アボカド」というのを頼んだら、想像したものの3倍位の量のサラダが出てきてしまいました。基本、ツナサラダでした。
頑張って半分食べた。
ツーリスト店なので、値段はサンディエゴの普通のレストランより若干安いかも、ていうくらい。
2人でチップ入れて20ドルちょっとおいてきました。
シアトルのうちの近所にあるタコスの激うま店「エル・カミオン」とそんなに変わらない気もするけど、まあ観光地ですし。
楽団も聴けたし、韓国おばちゃんが楽団と写真を撮っているのも見られたし、スタッフがとてもフレンドリーで、気持ちが良かったです。
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