Aberdeen は、Ocean Shores に行く途中に通る、Grays Harbor の湾が一番奥まったところにある町。
ハイウェイ沿いにはタコベルやKFCやらのチェーン店の看板ばかりがだだっ広い道の両側に並ぶ、全米どこに行っても同じ田舎の風景です。
ここはあの Nirvana 誕生の地なんです。
シアトルから車で約2時間、産業といえば廃れかかった木材業しかない、疲れきった表情の町。3年前に通ったときも、その半分ゴーストタウン化したような、あまりに不景気な町並みに、驚いた。
ここの町をしばらく見て歩いた後、タコマでご飯を食べたら、タコマがすごく洗練された活気ある都会に感じたくらい。
町の中心部に、開いてる店が半分もない。
けっこう歴史は古くて、20世紀初頭には木材の町としてシアトルにも負けないくらいの勢いで栄えていた町だったけれど、70年代以降、木材ビジネスの凋落とともに急速に元気がなくなってしまい、今に至る。
家々にも、町の全体にも、もう何をやっても無駄、みたいな深い諦め感がもう染み付いてしまっているみたいに見える。
Kurt Cobain のメモリアルパークもあるそうだけど、別に町の中に看板が出ているわけでもない。
「シアトル出身」といわれるニルヴァーナだけど、都会ではなくてこんな寂しい、やりきれないような産業町から出て来たんですね。
Nirvana の出身町だからそれ系の音楽がかかっているかというと全然そんなことはなくて、カントリーとクリスチャン・ロックとクラシック・ロックのラジオ局しかない。
湾の一番端にある木材工場。
町の中で活気が(遠くからでも)感じられたのは、唯一ここだけでした。