2013/09/01

Aberdeen


Aberdeen は、Ocean Shores に行く途中に通る、Grays Harbor の湾が一番奥まったところにある町。

ハイウェイ沿いにはタコベルやKFCやらのチェーン店の看板ばかりがだだっ広い道の両側に並ぶ、全米どこに行っても同じ田舎の風景です。




ここはあの Nirvana 誕生の地なんです。



シアトルから車で約2時間、産業といえば廃れかかった木材業しかない、疲れきった表情の町。3年前に通ったときも、その半分ゴーストタウン化したような、あまりに不景気な町並みに、驚いた。

ここの町をしばらく見て歩いた後、タコマでご飯を食べたら、タコマがすごく洗練された活気ある都会に感じたくらい。


町の中心部に、開いてる店が半分もない。

けっこう歴史は古くて、20世紀初頭には木材の町としてシアトルにも負けないくらいの勢いで栄えていた町だったけれど、70年代以降、木材ビジネスの凋落とともに急速に元気がなくなってしまい、今に至る。

家々にも、町の全体にも、もう何をやっても無駄、みたいな深い諦め感がもう染み付いてしまっているみたいに見える。
 



Kurt Cobain のメモリアルパークもあるそうだけど、別に町の中に看板が出ているわけでもない。

「シアトル出身」といわれるニルヴァーナだけど、都会ではなくてこんな寂しい、やりきれないような産業町から出て来たんですね。

Nirvana の出身町だからそれ系の音楽がかかっているかというと全然そんなことはなくて、カントリーとクリスチャン・ロックとクラシック・ロックのラジオ局しかない。



湾の一番端にある木材工場。

町の中で活気が(遠くからでも)感じられたのは、唯一ここだけでした。


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2013/08/31

砂浜ハイウェイ


 Ocean Shores 滞在の2日目は、ますます灰色の曇天でした。



ホテルのすぐ裏からボードウォークを通って砂浜へ。
…だけど、と、
 

 ……と、


と、……遠い。歩いても歩いても、海に着かない。


波打ち際に着くまで、ホテルから徒歩10分以上かかりました!!(ゆっくり歩いたものの、それにしても)

まるで、砂漠。


凧あげをしている人。ビーチで遊ぶっていっても、凧あげか貝掘りくらいしか、することがないんです。


この広い浜を時々車が通過します。
ここは砂浜だけど State Highway (州道)なんだそうです。

観光客が入って来て車を砂地に停めてふらふらしている間に潮が満ちてきて立ち往生することが良くあるらしく、夏場は月間50台くらいの車がレッカー車のお世話になると、地元の広報紙に書いてあった。
(私もロングビーチで危うくその目に遭うところでした)



ここでも波間にペリカン部隊が。


波頭すれすれに飛ぶのは、魚を獲っているのかもしれません。


ほんとにカッコ良いですね。ペリカン、見直しました。


日本から津波のがれきが打ち寄せられているそうですが、ここでは何も見ませんでした。


カニがたくさん打ち上げられていて、波打ち際ではかもめのカニパーティが進行中。


このカップルは漫才コンビみたいで面白かった。


人間にはまったくフレンドリーじゃないビーチでも、よく見れば海の中は生きものでいっぱいなのですね。



にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2013/08/30

あざらし銀座、ペリカン銀座


Ocean Shores の海岸。「海浜の海岸」である。



ここです。



深く切れ込んだ湾「グレイズ・ハーバー」は、発音の教科書に載ってる口の断面図みたいな形の地形で、上くちびるの先端が、Ocean Shores。

この辺で「ノースビーチ」というと、「上あご」で、「サウスビーチ」が対岸の「下あご」の部分をさすのです。

上あごの突端の、North Jetty という突堤に行ってみた。 


野鳥のサンクチュアリに隣あっただだっ広い土地が、最近どんどん開発されて別荘やコンドミニアムが次々建ってるもようです。

リタイアメント用の住宅も多いみたい。


草の生えた砂丘を越えると突堤とビーチがある。


しつこいようだが、これでも8月です。気候はマイルドとはいえ、海は鉛色。

やっぱり稚内より北だけある。
真夏でもハワイの海とは違って、まったくアンフレンドリーな海でした。



海に入って行こうとする意欲のあるのは小さな子どもたちだけ。


北国の海だなあ。



突堤には人びとがぼーっと座っています。向こう側は「サウスビーチ」。


湾の入口のこの海峡を、次々にペリカンの団体が通っていきました。

そしてあざらしも。 
30分くらいの間に、少なくとも5頭のあざらしが、同じ方向に通過して行った。


ワシントン州でペリカンが見られるとは知りませんでした。Brown Pelican(褐色ペリカン)たち。夏の間だけ、南カリフォルニアあたりからやって来る避暑のお客さん。

頭上を通過して行くところを見ると、ワシ並のサイズ。翼の差し渡しは6.5フィート、2メートル近くあるそうです。

ペリカンってどちらかというと3枚目な感じがしてたけど、飛んでる姿はカッコ良い。

Quinault とか、この辺のネイティブ部族にペリカンの話はあるのか、ちょっと探してみよう。


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2013/08/27

8月の海浜町


太平洋沿いの Ocean Shores (オーシャン・ショアズ)の町に1泊で行ってきました。
オーシャンショアズ、直訳するなら「海浜」。
なんとストレートなネーミングの町なんでしょうか。
 
以前に行ったもっと南の Long Beach に比べると、なんだか少しうらぶれた感じの、あんまり活気のない小さな町です。シアトルやオリンピアにはロングビーチよりもずっと近いのですが。

Long Beach に行ったのは2月だったけれど、賑やかなビーチコミュニティという雰囲気はありました。

が、ここは、夏の終わった後の海水浴場みたいな、がらんとした物寂しさがだだっ広い通りに吹き抜けている感じでした。

平日だったとはいえ、まだ8月なんですけど。

 
メインストリートには巨大サメ。これはこの町では有名なお土産屋さん「Sharky's」。


中には瓶詰めの本物のサメ(観賞用)を始め、サメの本やサメぬいぐるみ、サメハットなどサメグッズがいっぱいでした。
 

ランチには、魚屋やさんに併設のレストランに行ってみた。


絶対世界一おいしい」とメニューに書いてあったクラムチャウダー。コーンスターチを使ってるのか魚のあらなのか、ぷりんとした食感で重さのない、おいしいチャウダーでした。これはたしか5ドル。


他のものはふつう。コリアンダーソースの魚のグリルが13ドル。これは失敗。
家で作ったほうがおいしそうです。 ちっちゃいフィッシュ&チップス3ピースで9ドル。観光地値段だし出てくるのが遅いー。ここに行くならクラムチャウダーだけにしておいたほうが良いです。



泊まったのはQuinault Beach Resort という、ネイティブ・アメリカンの「Quinault 国」が経営するカジノ&リゾートホテル。

しゃちのマークがついてます。

ロビーにはカヌーとかQuinnault に伝わる工芸品やアートが飾ってある。
出来たのは90年代初頭で、わりと新しい、Quinault 国の未来を託したプロジェクトで、成功してるみたいです。


昼前から、ご老人たちがスロットに興じていらっしゃる。
私はカジノに興味がないしお金もないので素通り。


ここのレストランも海辺で眺めは良いんだけど、人手が足りてないのか、夕食も朝食もすごく待たされた。ワッフルが出てくるのに25分というので連れのMは怒り心頭。
スタッフの若い子たちはとても感じが良かっただけに残念でした。

夕飯には、Quinault 国で獲れるレイザークラム(まて貝)のパンフライを食べてみました。
んー。とくに感想なしでした。もうちょっとさっぱりとぽん酢か何かで食べたい感じ?



 設備はビジネスホテルみたいではありますが、部屋の眺めは素晴らしかったです。

窓の外はこんな海。しつこいようですが、8月の海です。

ウッディ・アレンの『インテリア』というとっても暗い静かな映画で、鬱になったお母さんが海の中に入っていってしまう、あの海のような風景でした。(あれは東海岸ですが)。

仕事部屋の窓からこんな風景が見えたらいいなー。





にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ
にほんブログ村

2013/08/25

Miyabi 45th の美しいおそば


 

開店前から楽しみにしてたのになかなか行く機会のなかったアップスケールそば処、Miyabi 45th に、やっと行ってきました。

となり町 Wallingfordの45th Ave 沿い。


食前に冷たいコーンポタージュのおまけつき。


まぐろのカルパッチョ、ブルーベリーぽん酢あえ。


お蕎麦は「豚せいろ」にしてみた。黄身とろり玉子と豚角煮がごろごろ入った、かなりがっつり目のおそば。


友人の食べた夏風味カレー蕎麦は(味見)、印度風のスパイスの香り高いさらさらカレー。

おそばで満腹になってしまってデザートまで食べられなかったのが残念。

近所にリアルな美しい手打ちの蕎麦が食べられるお店ができたのは嬉しいです!また行く!


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ