2012/06/06

Furbearer: 毛皮運搬者??



先日ビーバーについての記事を読んでいましたら、新しい単語を覚えました。
ビーバーのLegal Status (「ビーバーの法的身分」ですね)という項に

The beaver is classified as a furbearer.

という文章がありました。
「ビーバーは furbearer に分類されている」

furbearerってなんだ? 
頭に 浮かんだのは、毛皮の束を担いで歩いている猟師のおじさん。

でもそうではなくて、 ウェブ辞書には「毛皮獣」とありました。

なんだ毛皮獣って。

ワシントン州のサイトには定義がなかったので探してみると、イリノイ州の天然資源局のサイトに定義がありました。

Furbearer is the name given to mammals that traditionally have been hunted and trapped primarily for fur. There are 14 species of furbearers in Illinois, although only 12 species may be legally hunted and/or trapped.

(Furbearer/毛皮獣とは、旧来、おもに毛皮のために猟やわな猟の対象となってきた哺乳類をさす名称。イリノイには14種類の毛皮獣がおり、そのうち12種は合法的に猟やわな猟の対象とすることができる)。

ほほーー。

 ということはこれは↓↓↓↓毛皮獣ではないのですね。



これもね。↓↓↓




狩猟の対象としてよい動物をまとめてGame animal というのは聞いていましたが、furbearer って。「毛皮所持者」ですか。

「おや、良い毛皮をお持ちですね。ちょっと見せてくださいな」
「ハイどうぞ」
 て感じですよねえ。

ちなみにワシントン州には12種類の毛皮獣がいます。猟をするにはそれぞれに州からライセンスを取得する必要があって、わなを仕掛けてよい時期は11月から3月だけです。
ちなみにわなのライセンスは州民だと36ドルだそうです。

 逆に狩ってはいけない保護動物のリストはこちら。意外に短いリストで驚きました。



…Furbearer の皆さんにも平和な良い夏でありますように。


いつもありがとうー。
よかったらこちらにも寄っていってくださいね!
 ↓
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2012/06/03

カヌーでビーバーハウスに行って来たの巻(その2)


ビーバー家訪問記のつづきです。

この間岸からみた植物園の「鴨湾」("Duck Bay" 笑)、を横切ります。
ごはんをあげる人がいるようで、カヌーをみると寄って来る鴨たち。何もあげないよー。


先日渡ったトレイルの橋の下をくぐって狭い水路へ。


左側が植物園のFoster Islandトレイル。右側はビーバーの森です。

ここはビーバー地帯です。
両岸に生えている木のほとんどは、幹の下のほうが齧られて皮がなくなってます。
倒れている木はみんな、ビーバーの仕業と思われます。


ノミで削ったような歯形も新しくくっきり。齧られて幹がむき出しになった樹には立ち枯れているのもありました。

たいして広くもない地帯に、いったい何匹ビーバーがいるんでしょうか。 すぐに木が全部なくなっちゃうんじゃないかと少し心配にもなります。

グーグルマップで見ると「森」はホントにちっちゃくて、すぐ後ろにゴルフ場と住宅街が広がってるんですよねー。

うちの船頭さん。

ビーバーは草食。 ハンノキやCottonwood (ハヒロハコヤナギ/ポプラの仲間)を好むそうで、齧られて倒れているのはハコヤナギが多かったようです。

ハコヤナギの綿毛が雪のようにふわふわ舞って、水の上にもたくさん落ちていました。


後ろでオールを操っていた息子が、この木の横あたり ↑ でビーバーを目撃!
すぐに水にもぐってしまって、私は見逃してしまいました。

しばらく静かに待ってみましたが、もう出てきませんでした。


ビーバー水路を抜け、湖上に戻って、フォスターアイランドを回って帰ります。

このあたりのマーシュは、鳥の世界。

cat's tail (がま)や灌木の生えている中に静かにカヌーをいれてみると、がまの間に大きなアオサギがじっとしていたり、珍しい種類の鴨が横切ったり。

ツバメもたくさん飛び交ってました。

赤い肩章のあるブラックバードRed-winged Blackbird が枝の上で特徴のある変な歌を歌っています。喉の奥でトリルをきかせながら叫ぶような、一度聞いたら忘れない歌です。


 アオサギを驚かしてしまいました。

上の写真の、アオサギが飛んでいくずっと先に街灯があるのが見えるでしょうか。州道520号の橋の街灯ですが、ここにハクトウワシがずっととまっていました。この間植物園で見た若いワシとは別の、もう頭が白い立派な成鳥でした。


島を左に見て、暗くなりはじめた湖を横切って戻ります。正面にあるのがユニオン湖への運河入口。  

のんびり約1時間半で一回りしました。
曇っていたし夕方だったので、ほかには小さな男の子を二人乗せたお父さんのカヌーが出ていただけで、とても静かでした。お天気の良い真昼間よりも、生きものを見るならこのくらいの時間のほうが良いのかも。

このあたりをいつもカヌーでお散歩しているScott Schuldtさんのブログ『The View From the Canoe』はお勧め。 生きもののすぐ近くにすーっと寄っていけるのがカヌーの良いところですね。

また近いうちに行きたいです。この次こそビーバーに面会をお願いしたい。


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2012/06/01

カヌーでビーバーハウスに行って来たの巻(その1)


というわけでこの間の連休に、ようやく野良ビーバーの家を見に行くことができました。

この間行った植物園の水上トレイル近辺を、今度はカヌーで訪問しました。

ワシントン大学のWaterfront Activities Center(ウォーターアクティビティーズ・センター)でカヌーを借ります。

ウォーターアクティビティーズ・センターは、ハスキースタジアムの脇の今工事中のところを入っていった先にあって、18歳以上で身分証明書があれば誰でも借りられます。

お値段はこちら。一般だと平日1時間8ドル50セント、週末は10ドルです。
カヌーもロウボートも同じ値段。

シーズンは2月1日から10月末日までで、だいたい日没まで営業です。今時分だと午後8時半まで。9時頃まで明るいですもんね。日が長くなりました。

わたしたちが行ったのは午後5時半頃。曇り空で、写真はかなり暗めに写ってますが、まだまだぜんぜん明るかったです。


ボート置き場の近くにある窓口で身分証と引き換えにオールとライフベストを貸してくれるのですが、カヌーは並べてあるだけ。係の人がいるわけでもなくて、勝手に選んで乗ってってねという、さすがアメリカ!なアバウトさ。

最初は運河への水路(ワシントン湖からユニオン湖への水路で、モーターボートやヨットがたくさん通行しています)を横切るのでちょっと怖い。

ドキドキしながら必死で対岸の植物園を目指します。


 小さな橋をくぐって植物園側へ。とても静かな水の旅。いろんな鳥の声が聞こえます。


ハイウェイ520号やその出入り口の支線の橋下を何度かくぐります。かなり低いので頭をぶつけないように、かがまないといけません。


水際の草むらのなかに、雛を連れた小さな水鳥がちょろちょろ出入りしていました。
水玉模様の鴨やカイツブリ。ふだんあまり見かけない種類の水鳥も、カヌーからだとたくさん見ることができます。

双眼鏡と300ミリレンズがほしい。

鳥をあまりおどかさないように、リリパッド(睡蓮)の間にひらけているカヌー用の道を通ります。


あったあった、ありましたよ。ビーバーハウス。 520号を通るたびに車の窓から目撃していたのだけど、近くで見てみたかった。 ほんとに高速道路のすぐそばにあるんです。


近づいてみた。ワイルドな外観です。
さしわたし10メートルは優にある巨大ビル。 (Beaver Lodge というそうです)。
中に住んでるのかな?空き家?

でも葉のついた新しい枝が足されているようなので、きっとまだ建築中なのでしょう。
 住人は出てきませんでした。

つづく!!


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2012/05/31

Lockdown

 

今日はわりに近くで銃撃事件があって、 カフェで5人、ダウンタウンの路上で1人が撃たれて4人が死亡、犯人も逃走したあと銃で自殺したという衝撃的な事件がありました。

ここは本当にシアトルですか?と思うような一日。
どちらの現場も良く通る場所で、ぞっとしました。

ダウンタウンも大混乱だったようだし、ノースシアトルの現場に近いルーズベルト高校などいくつかの学校は即座にlockdown されたと報道されました。

コロンバイン高校の銃乱射事件以降、どこの州の学校でも、近くで銃がからんだ事件があって犯人が捕まっていない場合には、すぐさま学校のすべての入口を封鎖して誰も入れないようにする「lockdown」を実行しているようなのです。

ハワイにいた時にも一度、何だったか忘れたけど武装犯人が逃走した事件が起きて子どもの通っていた小学校がlockdown されたことがあり、その時初めてそんな制度があることを知りました。

lockdownが解除されるまでは親も学校に近づけないし、誰も出入りすることができません。
ウェブ辞書だと「避難」になっているけど、「封鎖」のほうが合ってます。
ぴったりの熟語はありませんね。ていうかそんな日本語が出来ないことを祈ります。

息子によると、年に一回くらい、fire drill(火災訓練)のような「lockdown drill」があるんだそうです。

訓練の時には窓のそばから離れ(外から撃たれないように)、机の下に隠れたりして、教室には鍵をかけるのだそうです。廊下にいた場合は、閉め出されないようにすぐに一番近い教室に飛び込むこと、と指導されているようです。

いまだかつて外で事件をおこした凶悪犯人が学校に乱入して立てこもったという事例は聞いたことがありませんが、親的には、近所で銃撃があった時には学校を封鎖してくれるとやっぱり安心…。






この間サッカーの試合で行った高校のグラウンドの金網にも、↑こんなサインがかかってました……。この刃物も怖いし(泣)グラウンドじゃなければいいのかー! (´;ω;`)


人ごみの中でも渋滞の中でも、誰が銃を持っているかわからないのがアメリカですね。
お願いだから規制はもっと厳しくしてほしいです。簡単に買えすぎだよー!


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2012/05/28

リトルサイゴンのタマリンド・ツリー


夜ちょっと遅めにごはんを求めてさまよっていた時にUrban Spoon で見つけたお店、インターナショナル・ディストリクトの Tamarind Treeです。

インターナショナルディストリクトでも、坂道を上がって来てI-5をくぐった先のこのあたりは、「リトル・サイゴン」と呼ぶ人もいるベトナムタウン。

Tamarind Treeは、ベトナムな食料品店や小さなお店が並ぶ長屋モールの一番奥に(上写真の一番左側)ひっそりとあります。最初に行ったとき、iPhone のグーグルマップを頼りに暗い駐車場に乗り入れたものの、なんだか怪しい雰囲気満点で、絶対間違ったよここじゃないよね、と言っていたら、目の前にあった。しかもパープルの光に照らされて。周りのお店とまったくそぐわないモダンな外装&内装で感動しました。


だって隣の隣はドリアン売ってる市場なんですよー。この市場も魅力的だけど未訪です。


最近、個人的に生春巻きのブームです。
生春巻きはホノルルで数回食べたあと、おいしいと思ったことがなくて敬遠していたのだけど(これでもかー!というくらいヌードルがもっちり入っていた気がする)、シアトルに来てからいくつかのお店で食べてみた生春巻きがとても新鮮なおいしさでした。

レタスの量がヌードルよりも圧倒的に多くて、サラダのようにしゃりしゃり食べられるのが好きです。ヌードルとお肉や海老はちょろっと添え物程度に入っているくらいがよろしいです。
メニューは「Salad Roll」 になってるところが多いですね。ホノルルではSummer Rollと呼んでるお店が多かったと思います。

ここのも皮が紙のように薄くてもちもちしていて、ヌードルとレタスのほかにぱりぱりのおせんべいのようなものが真ん中に入っていて、しゃりしゃり感を複雑にしており、大変いけてます。
 生春巻きはもしかして、お寿司並みにシンプルかつ実力のあらわれるお料理なのかもしれませんね。


最初に行ったとき、息子の高校のサッカーチームのコーチと入り口で鉢合わせしました。
大学出たてのイケメンコーチです。ガールフレンドのリクエストでテイクアウトをしに来たのだそうで、息子に「これ絶対おいしいから」と薦めてくれたのが上の「Baby clams rice cracker」。

まさかこんな満月のようなおせんべいが載ってくるとは思わなかったので驚きました。
シジミ風の小さな貝の炒め煮のようなものが、どんぶり一杯入ってます。佃煮なみに味が濃かったです。お酒の肴に良いかも。

Tamarind Tree
1036 S Jackson St Seattle, WA 98104
(206) 860-1404
月〜木&日曜日 10 am - 10 pm
金曜&土曜 10 am - 12 am

遅くまでやってるので、ごはんを食べ損なったときの味方です。

シアトルのベトナム人口は、サイゴン陥落の1975年までは皆無だったのが翌年には町が出来るほど急増したそうです。

この辺のお店はいろいろ探索してみたいところがいっぱいです。



いつもありがとう。
よかったらまた来てくださいね〜!

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2012/05/26

植物園の水辺のトレイル


Washington Park Arboretum(ワシントンパーク植物園)の湖岸のトレイルに行ってきました。

地図はこちら。

植物園のビジターセンターの方に行く入口の当たりのパーキングに適当に車を停めて水辺に下りていくと、水際にトレイルがあります。


この辺は「Duck Bay」。ほんとにいっつも鴨が群れているところ。



ボートやカヌーの人々も行き来してます。

小さな橋を渡って草地の中をしばらく歩きます。

歩く時はポケットから手を出しなさいね。

ハイウェイ520号の下をくぐってしばらく行くと、ユニオン湖に面した、広々した草地に出ます。


ここはピクニックにぴったり。湖に面したピクニックテーブルもいくつかあります。
向こう岸はワシントン大学のあたり。



巨大レンズを持ったお兄さんが芝生に寝転がってじっとしているので視線を辿ると、大きな樹の梢に若いハクトウワシがとまっていました。一応狙ってみたけど50ミリレンズじゃ無理でした(笑)。



拡大図。

これでもなんだかわかりませんね(笑)。まだ若いので頭が茶色いワシでした。巣立ったばかりなのかも。

草地の先がMarsh Island へのトレイル。ここからはどろどろ道です。



Marsh (湿地)のあちこちに黄色いアイリスが咲いていました。


Marsh Island の道、水位が上がったのかなんなのか、橋の一部は冠水しているし、ベンチは沈みかかっているし、道のかなりの部分はドロドロのぐちゃぐちゃです。

沈みゆくベンチ

半分沈んだ橋を渡る人々。右手がMarsh Island。


上の写真の橋です。

 濡れても良い靴にしなさいって言ったのに、お出かけシューズで来た少年。


橋をなんとかわたると、このような道が待っています。
かなりなアスレチックコースです。

ハイウェイ520からも見える、野良ビーバーのダムを近くで見てみたかったのですが、このトレイルからは見えなくて、残念でした。


代わりにこんな生き物が〜。(本当はこのトレイルは犬、自転車、ジョギングはNGなのですが、ジョガーもわんこも結構いました)。 この子はおなかが盛大にドロドロで、チョコレートディップ犬状態。本人は超張り切ってました。車に乗せて帰るの大変そうww


Marsh Island の端っこあたり。カナダガンの親子が護送船団方式で移動中でした。


首を曲げたり伸ばしたりの変な首ダンスをしながらボートの間を驀進するカナダガンたち。周りを威嚇しているつもりなのかもしれませんね。

Marsh Island の橋を渡ると、Museum of History & Industry の前に出ます。(この博物館はもうすぐ引っ越すようです)。こっち側にもパーキングがあります。

帰りは520の橋を渡って、乾いた道を通ってDuck Bay の方に戻りました。

ゆっくり歩いても片道30分もかからないお散歩コースで、水辺の景色が楽しめますが、足もとが大変チャレンジングです。
次回は水上から訪ねることにします! 


いつもありがとうー。
良かったらまた来てくださいね!
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2012/05/25

フリーモントのイスタンブール市場


先日時間が少しあったので、隣町Fremont へ行ってきました。

今回はレーニンにもトロルにも会わず。

代わりにバスを待つ人々の前を通ったら、超いい加減なハワイアン仕様になっていました。というよりサラリーマンが仮装パーティでフラガールの格好をしてへべれけに酔っぱらったというような仕様。この人たちはいつもこんな感じでいろんな格好をさせられています。

急に生春巻きが食べたくなったので橋の近くにあるタイ料理屋さんに行ってみたのですが、全体にいまいちでした。
角のギリシャ料理屋さんCostas Opa は、何度か行ったけどおいしいかったですー。(バスを待つ人たちの前)

ギリシャ料理屋さんの前に置かれていた「Store Closing Sale!」という看板にひかれて、ちょっと先のIstanbul Imports というお店に行ってみました。


スカーフ、アクセサリー、スカート、絨毯、鍋、虫眼鏡、その他いろいろながらくたガジェットがぎっしり置かれている店で、小太りの商売上手なおばちゃんがひっきりなしに喋りながらお客さんの相手をしてます。カウンターでトルココーヒーを作ってくれるというのでさっそく注文(3ドル)。どろっとして粉っぽいコーヒーを飲みながら、まとまりのない店内を見物しました。

「お店はいつまでやってるの?」と聞くと、「多分6月の末までね。まだ決めてないけど」って、 まだ閉店しないんじゃん!!(笑) 

インポートのお店は廃業してカフェを開くことにしたのだと言うのですが、なんだか年末までやってそうな雰囲気もするイスタンブール・インポートでしたw

なんだか乗せられた感いっぱいで、値段もめちゃくちゃ安くもないけど(シルバーのイヤリングを購入、18ドルなり)、おばちゃんが面白くて市場に行った感が楽しめたから、ゆるす。




スーパーのPCCの近くには、満開の見事な藤の花がいっぱいに咲いている素敵ブティックがありました。
オーナーさんが自分の家から持って来て植えたものだそうです。 

トルコの市場もあればこんな落ち着いた雰囲気のお店もある、バラエティ豊かなフリーモントです。




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