寒い5月の夜です。
KPLUのサイトに載っていたコラムニスト Knute Berger さんのコラム『8 simple rules for staying sane in Seattle (now the rain is back)』 <シアトルで正気を保つための簡単な8つの方法(雨も戻ってきたことだし)>が爆笑だったので、一部をご紹介します。
拙訳をつけてありますが、お時間ある方はぜひ原文を読みにいってくださいませ。
(Knuteさんにも掲載の許可いただきました)
1.Don't move here in the summer.
夏場に引っ越して来るべからず。
Year after year folks move here at the end of the school year.In July and August, their eyes twinkle, their skin tans, they wonder what all that rain stuff is about. By year's end, they are on the verge of breaking, transformed into vitamin D-deficient SADD-sacks water boarded by winter. Sadistically, you take pleasure in informing them that the rain will stop — next June.
(毎年、学年末の6月にシアトルに引っ越してくる人は多いですね。7月から8月の間中、新参の人たちはシアトルの夏の美しさに目をキラキラさせて、雨の町ってなんのこと?と、首をかしげて過ごすでしょう。そして年の瀬の頃には、水責めの冬の毎日にビタミンD不足でへろへろになって、限界一歩手前といった顔で過ごすようになるのです。そこで、シアトル人のあなたはサディスティックな喜びをもって教えてあげるでしょう。「雨の時期も終わるよ、……6月になったらね」)
2.Avoid your neighbors.
隣人を避けよう。
You didn't move here for people, did you? Most everyone else moved here to get away from them.
(シアトルに友人を作りに来たわけじゃないですよね? むしろ、人を避けるために引っ越して来たんですよね?)
注:「シアトル・フリーズ」参照。
3.You can't be too utopian.
ユートピアの夢に生きよう。
Pick the candidate with the biggest ideals, the most inflated sense of mission and purpose: they usually win.
(シアトルではたいてい、最大級の大風呂敷的な使命と目的を持つ計画が支持されます。)
4.Cultivate a superior attitude.
優越感を身につけよう。
Portland? Stuck in the '90s. Vancouver? Hah, they're stuck in Canada. Tacoma? We don't even make jokes about them anymore. Bellevue? Where's that? Seattle is too busy, too full of big ideas to care about anyone else.
(ポートランド?まだ90年代を引きずってる町ですね。バンクーバー?カナダに引きずられてるじゃない。タコマ? タコマはもはや、ちょっと冗談のネタにもなりません。ベルビュー? 何それ? シアトルは忙しすぎて、壮大な計画で頭が一杯だから、ほかの町なんか相手にしているヒマはないんです。)
5.Forget the weather report.
天気予報は無視。
Cloudy. Windy. Rainy. What else do you need to know? Ignore the weather reports. Read or listen to Cliff Mass for the why, not the what.
(曇り、風あり、雨、以上。ほかにどんな情報が必要なんですか? 天気予報は無視して、Cliff Mass 氏のブログや解説で、「なぜ」こんな天気になるかを知りましょう。)
6.Don't buy summer or winter clothes.
夏服や冬服は買うべからず。
Go for the year-round Nordstrom suit, the all-season North Face jacket, the hoodie that looks soggy wet or dry, good boots. You don't need stuff you'll wear only two days per year.
(オールシーズン着られるノードストロームのスーツと、ノースフェイスのジャケットと、降っても晴れてもてろんとしているスウェットと、良いブーツを買いましょう。年に2日間しか着ない服なんか必要ありません)
7.Don't think about the Big One.
災厄の日のことは考えないようにしよう。
Someday, Mother Nature will gob-smack us big time. It could be tomorrow, it could be 500 years from now. It's best to be in denial, so forget I said anything about Seattle being one of the most dangerous places to live in America, a modern Pompeii-in-waiting.
(いつの日か、母なる自然が私たちの頭上に大災害の槌を振り下ろす日がやってきます。明日かもしれないし、500年後かもしれません。だったら知らないふりをするのが一番です。シアトルがアメリカで最も危険な、現代のポンペイになるかもしれない都市だなんて、聞かなかったことにしましょう)
8.Peek through the Cascade Curtain.
たまにはカスケード山脈の反対側に行って、陽を浴びるべし。
The great, under-utilized sanity-izer is to flee the wetside for the dryside of the mountains sometimes. The other half of the state has things we don't have: sunshine, dust devils, big sky, stars, vineyards, Republicans.
(あまり活用されていない、正気を保つ素晴らしい方法として、時々こっち側のジメジメした地帯を脱出して山脈の向こう側のよく乾いた土地に行ってみるという手があります。あっち側にはわたしたちの町には存在しないものがあるのです。陽光、乾いた埃を巻き上げるつむじ風、広々した空、星空、ブドウ畑、共和党支持者など…)
…ねー、すっごく役に立つシアトルサバイバル術でしょう?(笑)。
もうちょっとで本当の夏が来る!はず!と信じて、9度Cのじめじめした5月を乗り切りましょう…!