Pinterest にはまり中です。
お使いの方も多いと思いますが、
Pinterest はインターネット上の「スクラップブック」みたいなもの。自分で作ったカテゴリー別に、ネットで見つけた画像をリンクつきで貼っておいていつでも見に行けるサイトです。
ほかの人のスクラップブックを見に行って気に入ったのを自分のところにも貼ったり、そのリンクから元ネタのページに行って、もっと他の画像を探したり記事を読んだりもできます。
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Pinterest のダッシュボードです。 |
Pinterest は、最近は木工のアーティストにもなりつつあるスーパーママ
Motokoちゃんから、もうずいぶん前に教えてもらいました。
少し手を出してみたものの、なんだかとってもはまりそうだったので、あんまり開かないようにしていたのですが、ついに禁断の扉を全開にしてしまった感じです。
Twitterはいったん開くとタイムラインだけでなくあちこちについているリンクを読み始めてしまって、
何をしていたのかすぐに忘れてしまうので、仕事中にはなるべく開かないようにしています。
でもPinterest は画像だけだから、資料のページを読み込んでいる数秒のヒマにちらっと見られるな、と思ってここ数日、立て続けにみていたのですが。
やっぱりさ迷いこんでしまいました~~~。
たとえば今日の午後だけで、いつの間にか「全米でもっとも景色の良いハイウェイ20選」と、ドバイの水族館つきホテルと、ニューヨークのロフトのリモデリングと、Glacier National Park についてちょっとだけ詳しくなっている自分がいましたorz 。
もちろん仕事は驚くほどはかどっておりません。
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マイ「places」ブック。 |
Twitter やTumblrはひっきりなしに情報が流れていくので、流れに乗って読んだり見たりしている時には面白いのだけど、時々その速さに頭がぐらっとする感じ。
最近は、Twitterはおもに出先で時間ができたときにiPhoneで見るだけになってしまいました。開いただけでだいたい今何がニュースになっているのかすぐにわかるのが便利だなと思います。でもここに流れている情報は別に全然知らなくても良いんだな、と思うことも。
うちの息子は2年くらい前から
Tumblrにはまりっぱなしで、暇さえあればiPhoneでもコンピュータでも一日じゅうTumblrチェックをしてます。
Tumblrはたしかに面白い画像やニュースやゴシップがすごい速さで手に入るけれど、その脈絡のなさに、はたで見ていて気持ちが悪くなってしまうのは年とったせいなのか。
いつの頃からか、子どもの頃には大好きだったジェットコースターに乗りたくなくなったのと同じで、速度についていけなくなっているのかもしれません。
Pinterest はその点、情報を流す機能より「貯めていく」機能のほうに重点が置かれた構造だから、
おばちゃん向けなのでしょう(笑)。
ブラウザのツールバーにアドオンの「pin it!」アプリを載せておくと、
今見ているサイトが
ものすごく簡単に「pin」できるのも手軽でよいのです。
数ヶ月前にFlickrが著作権フリー以外のすべての写真のPinterestへの引用をブロックしたのですが、わたしにはTumblrが良くてPinterest が駄目な理由がわかりません。
(Flickr でも人によっては設定を変えてTumblrへの引用をできなくしている写真もありますが、デフォルトはTumblr への引用OKで、ワンクリックで引用できるようにわざわざアイコンが用意されてます。)
たぶん、著作権うんぬんだけではない事情があるんだと思う、なんてまた勘ぐってしまうなあ。
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マイ「kitchen」テーマのスクラップブック。 |
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だって、Tumblrはたしかに面白い画像を集めている子が多いけれど、ほとんどが引用の引用の引用…で、辿っていくと結局だれかがどこかからコピペした画像で、もうオリジナルがどこにあったんだかわからなくなっていることが本当に多いではないですか。
いったんハードディスクに保存してアップロードしたら、もうネタもとはわからない。
目立ちたいキッズが、自分のTumblrページを「オリジナル」にするためにわざとコピペして元ネタにリンクをつけない場合が多いようです。
Pinterestは、基本、リンクを残した形での引用が多いので、元ネタの制作者にとってもトラフィックが増えるメリットこそあれ、何のデメリットもないと思うのだけど。
まあPinterest もTumblr から引用している場合が多くて、たどっていくと誰かのTumblrページで終わってたりするのですが…。
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マイ「space」スクラップブック。 |
ネットの海から情報を見つけて集めるという作業が「クリエイティブ」だと思われてもなあ、と、息子の肩先からTumblrの画面を覗いて思うこともあるこのごろ。
Tumblrやフェイスブックにコピペ画像を集めて載せてる中学生や高校生の子たちには、「オリジナル」という意味自体が理解できていないのかもしれない。
インターネットではマリリン・モンローの画像も(なぜかオードリー・ヘプバーンやモンローの写真を、10代の子たちがよく「リブログ(再引用)」して載せてます)、誰かが昨日撮った写真も、ELLEからクリップしてきたグラビアの写真も映画の一場面も、何もかも均質で、同じように無料で、一瞬で手に入り、一瞬で消化/消費すべきものなのかもしれません。
次から次へ新しいものが流れてくるのだから、一瞬以上眺めている時間はない…のだとしたら。カルチャーの質は今後数年で劇的に変わるだろうなあ。今の子どもたちにとっては、私たちの世代以上に情報が簡単にスピーディに手に入るようになっているけれど、それだけ選択/咀嚼しなければならない情報も飛躍的に増えたということで。その中で今度は彼らが新しいものを作っていく番になった時に、その感覚は今の大人世代とはたぶん、激しく違っているだろうという予感がします。