クリスマス用、季節限定のチョコレートがお店にたくさん並んでいますが、こちらはお店限定のペッパー&チェリーチョコレート。
地元自然派スーパーのPCCで売っています。(ハワイの人はPCCっていうと「ポリネシア・カルチャーセンター」を思い浮かべますね~w ではなくて、Puget Sound Co-Op の略ですよ!)
前にも書きましたが、シアトルでコーヒー店の多さ以上に感動したのは、このPCCやTown & Country 、Metropolitan Market など、地元資本の小規模スーパーマーケットの存在でした。この三つはどれも地元を強く意識した、素敵な品揃えです。チーズやワインも豊富で、食料品のほかに気の利いたキッチン雑貨なども売っていて、Whole Foods を小さくした感じ。
メトロポリタンは高級住宅街にあり、お値段も高くてちょっとスノッビー、タウン&カントリー系列は立地ももうちょっと庶民派で安くて、でも生鮮食料品は近郊の農産物や魚介類を中心に仕入れがとても良く、鮮度管理も抜群です。
そうしてPCCは、シアトルで1950年代に創設された歴史ある「生協」で、現在は9店舗、会員は4万5000人だそうです。だれでも買い物ができますが、会員だと月に一度、お買い物の合計が一割引きになります。メンバーシップは一回限りの60ドルのみ。オーガニック食品がほとんどで、全国チェーンのスーパーと比べるとたしかに割高ですが、地産地消志向のシアトル人にはしっかり支持されています。
PCCは店舗だけでなく、生産者と共同でいろんな活動をしていて、このチョコレートもその産物。フリートレードのカカオ豆だけを使っているTheo Chocolate とのコラボレーションで、地元産チェリーと、フェアトレードの南米産チリペッパー入りのダークチョコレートです。 ピリッとする後味がダークチェリーと合っててなかなか素敵。
シアトル近郊には最近若い農家が増えているようです。自分で土地を持たず、借地で農業を始める若い人たちも出て来ているようで、志と能力あるファーマーズのために、PCCではファンドを作って土地を買い上げ、農地として貸し出す活動を始めたと先日新聞の記事で紹介されていました。このチョコレートの売り上げは、そのファームランド基金に使われるようです。
ノースウェストの豊かな食生活は、生産者と販売店の積み上げた歴史あればこそなんですねぇ。
隣町フリーモントにあるTheo Chocolate、絵本のような煉瓦作りのチョコレート工場見学には、まだ残念ながら行く機会がありません。こちらも ↑ チリペッパー入りのホットチョコレート。 濃厚味です。
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