2011/07/10

サウスシアトルの八百屋さん


きのう、サウスシアトルで見つけたマーケット。
I-5南行き のSouth Columbian Way出口を下りてちょっと行ったあたりの右側の角で、「チェリー2ドル49セント/lb」の看板を見て急停車。

Rainier cherry も1ポンド3ドル99セントだった。これは底値かも! 


ほかの野菜や果物もお買い得でした。
桃2個、チェリー2種類取り混ぜて1ポンド弱、オレンジ2個買って5ドルちょっとだった。
オーガニックとか「Buy local」ではないのだけど、とにかく安さ爆発。


シアトル市南部のこのあたりは、移民人口が多い。

息子はシアトル市北端近くにある公立高校に通っているのだけど、 同級生にはアフリカ系(ソマリアやケニアからの移民1世や2世)やアジア系が多く、そのほとんどは南のこの辺からスクールバスで通っている。同じ公立でも地区によってほんとに学校の内容や全体の成績がまちまちで、シアトル南部の高校は、かなり大変なチャレンジに直面している。


 シアトル市はポートランドに次いで白人率が高い都市なのだそうだけど、南シアトルのこの辺に来ると、むしろ歩いているのはアジア系とアフリカ系の人ばかり。

マーケットもエスニック食材が山盛り。サボテンの葉や、青いバナナ(プランテン)、ヒカマ、いろんな種類のペッパー。


これも試してみたことのない「スパゲティスクワッシュ」。



この辺はなんだか人なつこい人が多くて、マーケットで写真を撮らせてもらってると、お店の人やお客さんがいろいろ話かけて来た。レジの若い男の子は「僕のカノジョも学校で写真やってたんだけどさ、フィルムが高くてやめちゃってるんだ」と残念そうに言っていた。



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2011/07/08

赤煉瓦倉庫


ジョージタウンの古いビール工場倉庫跡。
夕方(といっても夏場の今は午後8時くらいでこんな夕陽) の日ざしが当たって、煉瓦がドラマチックな色になる。廃墟の煉瓦壁はまた格別。



ここにあったビール工場は19世紀からのもので、Rainier Beer という全米的に有名なビールを作っていたそうです。全米ビールで6本の指(?とはいわないか?)に入ったこともあるという由緒正しい醸造所。今は、そのブランドはカリフォルニアの会社が受け継いでいる。

3年前の記事によれば、この倉庫跡を買い取ったデベロッパーが5階建て商業施設を企画したら、地域の商店主たちが、その案は「too lacking in character for Georgetown (うちの界隈にふさわしい個性が足りない)」といって却下したとのこと。

以来、まだこの跡地利用は企画中。デベロッパーは地元と良い関係を築きつつ開発したいのだろうけど、ジョージタウンの商店主たちは真剣に手強そう。


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2011/07/07

オーロラ通り


シアトルダウンタウンの南から海辺を通る州道99号線は、ダウンタウンの北側で「Aurora Avenue(オーロラ・アベニュー)」になって北に続いてます。


この通りは昔、60年代半ばにダウンタウンを突っ切って高速道路の「インターステートI-5号」が建設されるまで、カリフォルニアからカナダまで続く幹線道路「ルート99」の一部でした。

「ルート99」黄金時代の名残りが、今でもオーロラ通りのあちこちにそのまま残っています。


 ミッドセンチュリーな看板のモーテル。自動車旅行黄金時代の昔は、家族旅行の車で賑わったのだろうけど、今はすっかり寂れた雰囲気。

動物園の近くに固まっているモーテル群は、このところ麻薬の売人や売春などの犯罪の巣窟となって問題になり、つい最近も何軒かまとめて廃業してしまいました。

シアトル北部からショアラインにかけての一帯も、オーロラ通りのあたりだけはなんとなく うらぶれた、取り残された雰囲気が漂うのです。


ランドマークのゾウ看板。これも相当昔からあって、土地の人には子どもの頃からのおなじみさんとして親しまれているようです。



角の小さな雑貨屋の看板。

オーロラ通りをとおると時々、グリーン・デイの『Boulevard of Broken Dreams』が頭の中に鳴りだすのです…。 

I walk a lonely road..The only one that I have ever known.. Don't know where it goes...


なんだかわからないけど金網に囲まれた空き地。なぜか郵便受けがぽつんと残っている。
ここに何か配達されることがあるのか?

私はこのかまぼこ型郵便受けが大好き。なにか寡黙なキャラクターを感じると思いませんか。



頑丈な鎖の内側に、背の高い夏の花が咲いていました。



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2011/07/06

独立記念日


今年の独立記念日は月曜日で3連休。シアトルは朝から超快晴。
シアトルの人は、「独立記念日から夏が始まる」とみんな言うのだけど、本当に晴れてさわやかな夏の日になった。

例年、ワシントン湖とピュージェット湾の真ん中をつなぐ水路の真ん中にあるユニオン湖で、独立記念日の花火があがる。

ユニオン湖の真ん中に突き出している Gas Works Parkは、入場制限も出る大混雑になる。
あのちっちゃな公園に5万人近い人が集まるそうです。


Gas Works Parkはこの日は犬も立ち入り禁止になるというし、ユニオン湖の東側に行ってみた。ワシントン大学の近く、湖の上に浮いているフローティングハウスの間に、ぽつぽつと小さな公園がある。日の高いうちに到着して、水辺の近くに空いているピクニックテーブルを確保。

上の写真の真ん中、ちょうど対岸に Gas Works Parkがあって、ほんとに人が水に落ちそうなほど、ぎゅうぎゅうになっているのが見える。人ごみがダメな私には、あれはきっと無理〜。

この公園は、湖への階段もあって、のどかな雰囲気。隣のテーブルの家族はバーベキューコンロを持ち込んで肉を焼いてました。
この写真は午後8時頃。

花火は10時10分から。そのくらいにならないと空が暗くならないのです。

 屋根の上で待つ人びと。もうすっかり出来上がってどぼんどぼんと水に飛び込んだり屋根の上で踊ったり。楽しそうなワカモノたちでした。

 いろんな船が行き来するのを見ているうちに、だんだんと日が暮れてくる。
シアトル市内では花火は禁止のはずなんだけど、あちこちでポンポン花火があがり始める。
そして見物に連れてこられた犬たちは、おろおろし始める。やっぱり、犬的には花火は楽しめないようです。

三日月だけでもドラマチック。


とっぷり日も暮れはじめた、午後10時ちょっと前頃。

今回は花火の写真を撮ろうと思わず、三脚も持たずに行って、25分間、ただぽかーんと花火を楽しみました。
日本の花火大会のような、おなかにずしんと来る大玉はないけど、赤白青の国旗の色の花火が賑やかで華やか。
Gas Works Parkはこんな感じだったようです。


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2011/07/05

宇宙の中心にレーニンとトロル


Fremont (フリーモント)はファンキーな町。

なにしろ勝手に「Center of the Known Universe(宇宙の中心)」を宣言している町です。

それだけに、さまざまなものが徘徊する。

この間裸のサイクリストのパレードがあったばかりだけど、たまたま土曜日の夕方車でフリーモントを通ったら、交差点でゾンビの群れに遭遇した。

Zombie Walk の日だった。

見に行こうと思っていたのに、うっかり来週だと思いこんでいた~。

これはゾンビの格好をした老若男女が行進するイベントで、去年は4000人くらいのゾンビが集まったそうです。昨日も通りすがりにちらっと見ただけだけど、かなり本格的なゾンビの方々が集合してましたよ。




オーロラ通りの橋げたの下にいるこのトロルは、恒久物件です。

20年前、暗い橋の下が犯罪の現場になったりゴミが次々捨てられて陰惨になっていくのをなんとかするためにアートを置こうということになり、コンペできまった作品で、『3匹のヤギのがらがらどん』のお話からインスパイアされたトロルなのだとか。

今では観光名所になっていて、いつも誰かがよじ登っている。
こんな具合にチョークでラクガキされるのは日常茶飯だけど、この間ペンキでラクガキされてしまったことがあって、その時には近隣のアーティストたちがボランティアで消したそうです。

コミュニティの大事なランドマークでもある、愛されトロル。




トロルから3ブロックくらい離れたところにある、もうひとつのランドマーク、レーニンさん。

こちらは売り出し中物件。

80年代末、チェコスロバキアで英語を教えていたシアトル近郊出身の先生が、「ビロード革命」後に倒されて倉庫に横たわっていたレーニン像を見て、心打たれ、私財をなげうって購入したものなのらしい。

7トンのブロンズ像を4万ドルかけてアメリカに運んだその矢先に、購入者の方は不慮の事故で亡くなってしまったという、いわくつき物件です。

残された家族の方は、家に届いた7トンのレーニン像を前に、さぞ途方にくれたことでしょう。

以来16年、銅像はフリーモントの町角に立って、買い手がつくのを待っているのです。

ちなみに現在のオファーは25万ドルだそうです。




イベントのたびにいろんな格好になるレーニンさん。
現在は、首のまわりに針金アートのネックレスが飾られてます。


 レーニンさんが指差すその先にはジェラートとサンドイッチの店が。



 ここのお店のサンドイッチとジェラートはなかなかおいしいです。
「レニースクープ」というのは、小さじ山盛り1杯くらい載せてくれるオマケのこと。一口ぶんほかの味が楽しめるので嬉しい。

レニーはもちろんレーニンさんのレニーのことでしょう。


パイナップル&バジルにキャラメル&アーモンドのレニースクープ。これはキッズサイズ。
パイナップル&バジルはかなりお勧め!


レーニンさんが、日よけに使われておる…。

レーニンさんもまさか、北米の片隅にある宇宙の中心の町のジェラート屋の前で、ハダカのサイクリストやゾンビが目の前を通っていくのを見ることになるとは思わなかったことでしょう。

故郷を遠く離れた宇宙の中心で、レーニンさんは今日も革命的な空を見上げているのです。



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2011/07/03

レインフォレストの生きもの

先週、ポートタウンゼントに行く前に寄ったハイキングコース、Gibbs Lake 。犬もOKで(国立公園やビーチ沿いのトレイルは、犬立ち入り禁止のところが多い)ポートタウンゼントに近くて手頃な長さのコース、ということでガイドブックからピックアップしたもの。

湖の周囲を一回りする2.5マイル(約4キロ)のコースだというので、グリーンレイクのようなものをなんとなく思い浮かべた私たち。友人Cちゃんはお買い物にいくようなショルダーバッグを肩から下げて登場! 

アップダウンはあまりないものの、結構なアドベンチャーコースでした。

いきなりトレイル入り口に「Cougar(クーガー/マウンテンライオン)に遭遇した場合の対処法」という、イラストつきの注意書きがあった。
オリンピック半島、クーガーが生息しているんだそうです…。
心配性のCちゃんは、クーガーが近寄らないように、歩行中ずっと大きな声で喋り通しだった。

トレイルはかなりぬかるんでいて、つるつる滑る。

ところどころキイチゴの薮が生い茂っていて、枝をどかしたら指に小さなトゲがささった。見えないくらいのトゲが、結構痛いのです。




Rainforest というのは熱帯のもの、と漠然と思っていたんだけど、オリンピック半島は樺太と同じくらいの緯度なのに、ハワイのカウアイ島に負けないくらい雨量が多くて、レインフォレストが延々と続いている。

Temperate rainforest(温帯雨林)というのだそうです。オリンピック半島の西側、太平洋に近いあたりの森では年間12フィート、3000ミリくらいの雨が降るとか。

湖の周りといってもずっと森の中で、水面なんかほとんど見えなかったのだけど、レインフォレストの空気はたしかに満喫できるトレイルでした。



樹の幹や倒木はびっしりといろんな種類の綺麗な苔で覆われていて、枝からはサルオガセみたいなのが垂れ下がり、樹の間には大きなシダが元気に茂っている。ひんやり肌寒いけど立派なジャングル。

そしてトレイルの足もとには、たくさんの巨大ナメクジやカタツムリが。真っ黒な Black Slug ていうのと、たぶんBanana Slug(バナナスラッグ)の一種だと思うけど、明るい黄色じゃなくて沈んだ黄緑色の。どちらも長さは5センチ以上あって、まるまると太っていますの。

写真はBanana Slug、Black Slugで画像検索してみてね〜。


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2011/07/02

Cafe Bambino

近所の変カフェ、Cafe Bambino。

フィニーリッジの坂からNW 65th Street をバラード方面に下りてきたところの一角が、アンティークショップ、タトゥーパーラー、パブ、車の塗装工場、コインランドリー、カフェ…という、微妙に偏ったラインナップの商業地区になっている。その中のアイコン的存在。

コーヒーカップを頭に載せたブッダ?の彫刻がランドマーク。

お店の中もブッダグッズがたくさん。


店内はカウンター席のみだけど、屋外席もある。いまの季節は緑に囲まれて気持ちのよいテラス。

なかなか素敵なご近所カフェです。


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