2020/02/23

ボストン美術館その1 モールスさんの猫と筍やワシントンや鮫や巨大いぬ


ボストン美術館(Museum of Fine Arts Boston)に行ってきました。

正面入口にはルノアールさんとケヒンデ・ウィレイさん(左側、旗のうしろになっててよく見えないですね)の絵が並んでお出迎え。

19世紀このかた、充分に取り上げられてこなかったマイノリティ文化にこれからは積極的に光を当てますという姿勢が、玄関からみなぎっています。


前回10月に行ったときももちろんこの美術館には行ったのだけど、風邪をひいていて体調もよくなく、印象派とモダンアートをちょっとみただけで終わってしまいました。

今回は一日じっくり時間かけて見るつもりだったけど、5時間で休憩いれても半分くらいしか見られず。メトロポリタン美術館ほどではないけど、かなりのボリュームです。

まずは入り口すぐの楽器の間。古今東西の楽器がとてもおもしろかった。


中国の土笛、XUN。「筍」(しゅん)と読むらしい。まるっとした形がかわいいです。


ユーチューブ探してみました。
形はオカリナに似てますが、音はもっと深みがある。
瞑想ミュージックにつかわれそうな感じ。


ジョージ・ワシントンさんの肖像。1796年、ギルバート・スチュワートさん筆。

右のは、1ドル札の肖像のベースになった絵だそうです。
 


トラウマになりそうなサメの絵(ボストン出身の画家ジョン・シングルトン・コプリーさんの『ワトソンと鮫』、1778)の前で、ファミリーが盛り上がっておりました。

キューバのハバナ港で鮫に襲われて片足を失って救出されたという実話にもとづいた想像の図。


ジョーズもびっくり。しかしこの鮫の口、なまなましいけど鮫ってこんなにクチビルあったっけ?


 サミュエル・モールス、「Little Miss Hone」1824年。
なんとこれ、あのモールス信号を発明したモールスさんの絵です。
ボストン出身で、画家としてけっこうなキャリアを築いたあとで電信の発明にのめりこみ、モールス信号を発明。でも特許をとるも、政府からは認められなかったそうです。最高裁まで行って争ったのに特許料をもらえなかったそうな。

でもそのあと、気の毒におもったヨーロッパの数カ国がお金を集めて当時の金額で8万ドルをあげたんだそうです。

イエール大学で数学と神学を学び、敬虔なプロテスタント教徒で、カトリックに反対し、奴隷制には賛成。
「神が定めたもうた運命である」という例の理屈ですね。

19世紀なかばの若い国アメリカの価値観を生きた天才だったのでした。


アメリカ世界の部屋をみただけでかなり消耗して、カフェで休憩。
うちの青年の同僚くんも合流しました。

旧館と新館のあいだにつくられた広い吹き抜けスペース。休館のファサードがそのままつかわれてて、ガラスとスチールのスペースに奇妙にマッチしてます。

デール・チフリさんのガラス製巨大オブジェクト(高さ約13メートル)がドラマチック。


反対側には奈良美智さんの巨大いぬ。


こちらは巨大でも、ぜんぜん怖くないね。

家族むけの解説に「こんなに大きないぬがいたらどんな感じかかんがえてみよう」なんて書いてありました。
とりあえず、うちのリビングには入り切らないな。


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