2020/02/11

パラサイトふたたび&アジア美術館見仏記


『パラサイト』アカデミー賞受賞にはびっくりしました!

きっと日本では、嫌韓業界の方々が大変残念がっていることでしょう。

味つけの濃い〜映画だからすぐにまた見たい!とは思わないけど、良い映画だし、アジアの隣国の監督がこれだけ大きく注目されるのは嬉しいです。でもこれだけ大々的にオスカーを総ナメで受賞しちゃったりすると、次回作のプレッシャーが大変だろうなー、なんてまったく余計な心配ですねw

コリアンのテイストとハリウッドのテイストは似てるのかもなー。あと大阪も同じグループだと思うな。 「こてこて」。

授賞式は見てなくて(見ようかな、とおもったらテレビが映らなかった。たぶんアンテナがつながってなかったのかも…)、ブラピの「45秒のスピーチ」も見逃してしまいました。今年の男優賞は主演・助演とも超納得でした。

Netflixのメジャーな受賞は助演女優賞のローラ・ダーンだけだったのかな。
あの南カリフォルニアに絶対いそうな弁護士!『Marriage Story』も、すごく好き。


アカデミー賞は見なかったけど、日曜日はリニューアルオープンしたシアトルアジア美術館に行ってきましたー。久々にジェニファーちゃんとのお出かけ。

お天気よかったー。気持ちよく快晴の週末。

オープニング記念で、週末は無料でした。


大リニューアルなのだけど、驚くほどには変わってなくて、もちろん以前の素敵な建物(1933年のアールデコ建築。以前はシアトル美術館の本館だったそうです)はエントランスもホールもそのままで、裏手に新館部分が加わってました。ちょっと広くなったかな、くらいの感じでした。

展示室がものすごーく広くなったわけではないけど、地下にあたらしい修復スタジオができていて、なんと畳と障子の部屋だった。
そこもオープニングの週末ということで公開してて、案内の人が説明してくれたのに、写真とるの忘れた。これから2人の専従スタッフが入って修復に取りかかるんだそうです。

常設の仏像さんたちの部屋がとても楽しい。

こぢんまりした規模だし、地域や時代別ではなくてテーマ別の展示なので、いろんなタイプの仏像さんたちが隣り合っていてコンパクトに見比べることができます。
こうやって、すごく大づかみに日本を含むアジアを見渡す機会って、日本では意外になかなかないのかもしれない。


こちらはチベットの菩薩像。インド、チベット、パキスタンのあたりの仏像さんたちはみんなウェストが細くて、女性的でなまめかしい。

日本の仏像は静的で、シンプルでしんとしているのが多いです。

この横のとこに、仏像のまねをして手でムードラを作ってみましょう、というインタラクティブな展示があった。



こちらは千手観音と、後ろの写真はインドの現代アーティストの作品でした。


こちらは日本の飛天さん。平安時代のもので、もとは大仏の光背の一部だった、と書いてありました。
いったいどこの大仏さまだったのか、その大仏とお寺はどうなったのか、なぜここに流れ着いたのか。素敵な像。お顔もとても穏やかでほのぼのしてる。
12世紀の仏師、どんな人が彫ったんだろう。

日本の仏像を海外の美術館のガラスケースの中などで見ると、ああ…と思ってしまうのだけど、ああ…の中身が自分でもよくわからない。


チベットの曼荼羅。おもしろーい!
これがサイズとっても小さいのです。大判のハンカチくらいの大きさ。エルメスのスカーフより小さい。その中にこの密度。細かい。ルーペがほしかった。


高野山の胎蔵界曼荼羅とも金剛界曼荼羅ともぜんぜん違ってて、いろんなスキマにいろんな存在がいる。解説本ほしい。
 


新館部分にできたコンテンポラリー作品の広い展示室にあった、Akio Takamori さんの作品。


洛中洛外図。江戸時代のもの。いろんな光景が細かく描き込まれていて面白い。


刺し子の火消し半纏。この背中のウサギをとくと見やがれ!
カッコ良すぎ〜〜。
これ、今年のミラノコレクションに出てきても全然違和感ないよね。
町火消しヤバいですよ。

こういう美術館がシアトルにあって嬉しいです。
 
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