Netflixのオリジナル映画『The Meyerowitz Stories (New and Selected) 』邦題は『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』をみました。(この家族の名前が長すぎてどうしても覚えられない。そして「改訂版」ってちょっと何?って感じだ。)
面白かったです!星五つっ!
ダスティン・ホフマンがお父さん。
アダム・サンドラーとベン・スティラーが、腹違いの兄弟。
エマ・トンプソンとキャンディス・バーゲンも出てる。
カメオでシガニー・ウィーバーと、ハン・ソロの息子アダム・ドライバーも出てくるよ!
お父さんは前衛彫刻家。60年代にニューヨーク派がブイブイいっていた時にちょっと注目され、ホイットニー美術館にも作品が買い上げられたりしたが、その後鳴かず飛ばず。
いまはマンハッタンのアパートと田舎の家をいったり来たりしながら、ヒッピー崩れみたいな4度目の妻(エマ・トンプソン)とぼんやりと暮らしている。
長男ダニー(アダム・サンドラー)は、音楽の才能があったのに小心者でその道に進むこともなく、ほとんど仕事につかずに暮らしている。
妹のジーン(エリザベス・マーヴェル)と共に、コミュ障気味のぼーっとした兄妹である。
次男のマシュー(ベン・スティラー)はアートとは全く関係ない会計士のしごとで成功して、父のいるNYから遠くはなれたロサンゼルスで生活している。
お父さんもぼーっとしていながらむちゃくちゃに我が強くて、誰と会っても人の話を聞かないし、過去の仲間だったアーティストの成功にジェラシーを燃やしている。
ダニーもマシューも、自分をみとめてくれなかったお父さんを憎みつつ、それでも大好きで、いまだに簡単に解消できないコンプレックスを抱えている。
という映画。
地味ーな話なんだけど、もうなんといっても俳優陣が最高です。
ダメな人々のしみじみとしたダメさを、すごい俳優さんたちが説得力マックスで演じてる。
ダニーもマシューも離婚しているし、ジーンは生涯独身みたいだし、お父さんの奥さんもむっちゃ変でマイペースだし、主要登場人物はみんなどこかが決定的に間違っている。つまり普通の人。
でもそのキャラクターがみんな、ダメだけどあたたかく描かれてて。
勝手ばかり言い、息子と会っても中身のない自慢話しかしない彫刻家お父さんも。
ダメすぎて大学生の娘に「何かあったら話してね」と心配されるダニーも。
ダメすぎて泣ける。
こういう壊れた家族系の映画ではメリル・ストリープが超絶イヤなお母さんを演じた『August: Osage County』(邦題『8月の家族たち』)がすごかったけど、この『マイヤーウィッツ家』はもっとほっこりできて笑えて、よく考えるとまったく誰も救われてはいないんだけど救いがある気分をのこして明るく終わってくれる。
壊れた家族系の映画は大好きです。
アメリカって、「ファミリーは仲良し」神話の圧力がものすごく強いだけに、壊れた家族の秀作が多いのかも。
しかし!ネットフリックスがこんな映画も作るようになったのか!
というのが、驚きでした。
ネットフリックス、すごいですね〜。
返信削除それにしてもその豪華キャスト…なぜ劇場公開しなかったんでしょうね、なんかもったいないような?!
とにかく、Tomozoさんが5つ星!というくらいなので、見てみたいです!
ところでココナツもち作りました(笑)
ベーキングパウダー入れ過ぎてしまって失敗だったので、いつかリベンジします〜。
Choco Coさん、ぜひぜひ観てみてください。
削除もうね、もはや劇場公開って必要のない時代になったのかな、と少しさみしい気さえしました。…といえるほど自分もぜんぜん映画館には行ってないんですが。
ココナツもち、ベーキングパウダーを入れすぎるといったいどうなるんでしょう?
ベーキングパウダーの苦みが出てしまったのですよ…(;_;)
削除それがなければ成功だったと思います☆
ベーキングパウダーの苦味!ちょここさん、とても舌が敏感なのでは?わたしはもしかして気づいていないのかもしれませぬww
削除