2017/06/15

古いものを新しくの流行


ニューヨークシティで絶対に行ってみたかった場所のひとつ、HIGHLINE(ハイライン)。


1980年代に廃止された鉄道の高架線路が25年間ほったらかしになり、雑草が生い茂っていたところを地元の人たちの熱意で公園にした、全長2.3キロの舗道。

2009年に第一期がオープン、全部完成したのは2014年という、まだできたての公園。



ここの話はTED RADIO HOUR の「 How Can Public Spaces Change A City's Character?」という番組で聞いたのだった。

公園や、植え込みや、ベンチひとつで都市の顔は変わり、人の動きも変わり、そこに来る人が感じることも変わってくる、町には一見ムダなようなスペースが重要なのだという話でした。


ハイラインの緑にそって、ぴったりくっついている建物にも空中庭園がある。


街全体が緑になるほどではないけど、屋上やテラスの庭園は増えてるようですね。
ビルの屋上が全部緑になったら都市の気候もすこし変わるのかな。


そしてここのランドスケープは、自然に生えるままになっていた当時の雑草たちにインスパイアされたという、自然に生い茂る感じのデザインで、いかにも花壇ぽい整ったものではないのが魅力的。


発起人たちもゲイだったというだけに、この場所はゲイコミュニティーにもゆかりが深いそうです。


いろんなところにあるベンチや椅子もオシャレでした。


唐突に、巨大鼻もある。


 終点はホイットニー美術館。


美術館の8階の展望デッキの風景とも、すっかり溶け込んでます。


近くのチェルシー・マーケットも、以前はナビスコのビスケット工場だったところを、90年代にマーケットに改造したツーリストスポット。
アンソロポロジーや「モリモト」が入っててオシャレ感満載。


古いストラクチャーの活かし方がセンスいい。


パイプはそのままに活かしてかわいいベンチが作られてる。
レンガの壁といい、古いパイプといい、素材感と色の組み合わせが素敵すぎ。


アジアの夜店みたいな提灯がレトロな風情です。

ここの出口を出るとすぐハイライン。このへんは昔、精肉業者が並んでいて、そのあと工場が撤退したあと寂れていた地区だったのが、近年ジェントリフィケーションが進んですっかりファッショナブルなエリアになったそうです。

ニューヨークもあっちこっちで工事が進行中。

お金持ちのための場所だけが綺麗になっていくんじゃなくて、ハイラインみたいな公共の場所にもっとお金が使われるようになるといいよね。


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