映画『ヘルプ』の撮影は、おもにジャクソンから北へ60マイルのグリーンウッドという町で行なわれましたが、ジャクソンにもいくつかロケ地があります。
ダウンタウンから少し北に行ったFondrenの町並みもそのひとつ。
この一画はミッドセンチュリーな看板がひとかたまり残っていて、ベーカリーやカフェもある、ちょっと文化的な香りのエリア。
ダウンタウンの中心部は閑散としてたけど、この一画は賑わってました。
ロケ当時の写真はこちら。
このすぐ近くにあるBrent's Drug Store でも撮影が行なわれました。
この絵は映画のセット用に描かれたもののようです。
Brent's Drug Store は、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』の後半、ルー・アンとスキーターが会話する場面の舞台です。泣けちゃう場面のひとつ。
<わたしは店の前側へ向かう。軽食カウンターにいるエリザベスとルー・アンのそばを通り過ぎなくてはならない。ふたりとも背を向けたままだが、鏡越しに、視線でわたしを追っているのが見える。そして、ふたり同時にうつむくのも。…>
<店の端の通路から逃げ出そうとすると、ルー・アン・テンプルトンがヘアブラシの棚の陰から出てきた。「スキーター、ちょっと時間ある?」わたしは立ち止まり、驚いて目をしばたたく。…ルー・アンがちらりと視線を向けた窓の外では、エリザベスがミルクシェイクを手に車へ向かっている>(下巻 305p)
ルー・アンはこっそりスキーターに、自分の家のヘルプ、ルーヴィニアにどれだけ助けられているかを語ります。
<「スキーター、わたしにとってルーヴィニアは、この世で誰より勇敢な人なの。あれほどの困難をかかえながら、話し相手になってくれるのよ。毎日生きていけるよう助けてくれるの。彼女がわたしについて書いたものを、お孫さんの件で力になってくれたと描いてあったのを読んだときほど、人生で感激したことはないわ」>(下巻 306p)
昔は薬屋さんが本業で、カウンターでソーダやミルクシェイクを出すソーダファウンテンがおまけについていたのでしょう。 店の名前は「ブレトンズ・ドラッグストア」のままだけれど、薬屋さん商売はもうたたんで久しい様子。ソーダファウンテン&レストランとしてとても流行っていて、ほぼ満席でした。
奥のほうにPrescriptions(処方薬)のカウンターがそのまんま残されてます。
カウンターの上に貼ってある「ステーキ・プレート95セント」「フレッシュ・レモネード10セント」とかの古いメニューやヴィンテージの缶たちは、撮影用に使ったものか、ずっとインテリアとして使われているものか。
チーズバーガーとオニオンリングと、「バターペカン」のミルクシェイクを注文しました。
うまっ。特にクラシックなグラスに入ったミルクシェイクがめちゃうま。
昔ながらのハンドミキサーで作るミルクシェイクです。↑↑ 製作中。
普段はミルクシェイクを注文しても残してしまうのだけど、ここのは飲みきっちゃいました。
満席なのも納得です。 オニオンリングもすごくおいしかった。
正しいアメリカの軽食堂です。
イメージどおり正統派だったんですね~。
返信削除正当派「ドラッグストア」でございました。シェイクが本当においしかったです!ここはまた機会があったら行ってオニオンリングを注文したいです。
削除