2017/10/23

おばちゃん学生の秋学期


いかーーん、風邪ひいた!

ハワイから帰ってきたあと、すぐ秋学期がはじまっています。ていうかもう始まっていました。

いままでこの大学の「イブニング・ディグリー・プログラム」、すなわち夜間のクラスをとっていたのですが、そのプログラムが資金難のため、昨年度限りでなくなってしまった。

なので、今学期からは昼間の生徒になっているのです。

昼間のキャンパスは、人が多くてびっくり(笑)。そりゃいるよね。いままで薄暗いキャンパスばっかり見てたから(笑)。

そしていままではちんたらちんたらと1学期(3カ月)に1クラスだけ受講していたのを、今学期は思い切って2コマとっているのです。

まーフルタイムで仕事して、家庭もあって、フルタイム(3コマ)受講している人もいるからそんなの人からみたら全然どうってことないのだけど、読むのも書くのも遅いわたくしとしては、仕事の引受量を減らす覚悟で、もう今しかないや!と思いきりました。
そしたら5クレジットじゃなく3クレジットのオプションがあったので、ちょうどよかったのだった。



歴史の授業をふたつとってます。
「アメリカの60年代」と「トランプの時代の大統領政治」。

面白いー。面白いんですが! 明後日は中間試験で!

な・に・も!頭に!入っていない!
そしてさらに風邪ひいたー!

なんだろうかこのタイミング(;´д`)(;´д`)(;´д`)

甘酒とキムチとエアボーンという火器をいま目の前にそろえていますが。

良いお点がとれるように念力を送ってね!
( ー`дー´)( ー`дー´)



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2017/10/22

ボルシチと紅葉


脳内ハワイ旅行の途中ですが、ちょっと秋のシアトルに戻る。

とっぷりと秋に染まった雨がちのシアトル。
今日は午前中とてもお天気よかったですが。



同じ街角なのに毎日景色がかわるので、毎日の近所の散歩が雨でも楽しみです。


雨落ち葉も風情があるけれど、日がさすとやっぱり紅葉の色がぐっと迫力を増します。


近所のスーパーで、何かを語り合っているような妙なかたちのカボチャを発見。
これは食べられるのかな…。あんまり美味しそうではないですね。
ていうか、包丁を入れたくない感じ。


ここのスーパーの花屋さんには、いつもお茶花的な、すこし変わった花が置いてある。

今日は「ツルウメモドキ」があった。「Bittersweet」っていうんだ。


ムラサキシキブとマグノリアの葉もあった。どっちもお高いです。
ムラサキシキブは「Beauty Berry」っていうんだ!花屋さんが勝手につけたのかと思ったらそうではないようです。


トレジョで特に目的意識も持たずにビーツを買って、何にしようかなと思っていたら、 息子から突然、ボルシチのリクエスト。よしボルシチだ!

にんにくと一緒にいためた牛肉をさきに1時間ほど煮込んで、ビーツと玉ねぎと人参とセロリとキャベツと、トマトペーストも入れて、ひたすら煮る。

以前、CTちゃんがよく作ってくれた。ていうかCT家では月に2回くらいのいきおいで、冬のご飯はボルシチだった。CTちゃん前世はロシア人だったのか。
いつもCTちゃんが作ってくれてたので、考えたら自分で作ったことなかったかも。

肌寒いときには煮込み料理ですね。家中あたたまる。

ビーツの土っぽい素朴な味が好き。 おなかの中から元気になる赤。


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2017/10/21

もり過ぎのわたくしとワイアルア


ハレイワの隣、ワイアルアは、その昔、サトウキビ農園のために作られた小さな町。

人口3,761人。

それが、そんなにいるんだ!と思うくらい静かで、もちろん信号もスタバもなく、マダムMと一緒に車でうっかり通りすぎてしまったくらいの、ちっちゃい町。

メインの建物はいまでもかつての砂糖工場。そこが今では、お土産ものとか、ハンドメイドの石鹸とか、そこでローストしたコーヒーとか、サーフボードとかの店になっていて町おこし的なインスティチュートになってます。

写真はその入口で、とってもロウキーなたたずまい。このカニ的なものは、きっと昔、サトウキビ畑で使われてた何かだとおもう。
(ていうか、そうでなければ一体なんなのだ)


裏手にはコーヒーの木もあり、なぜか『モヤモヤさまぁ~ず』が取材にきたらしくて、その看板みたいなのがあった。

中はゴチャゴチャした倉庫みたいで、おばちゃんもおじちゃんもむっちゃくちゃ愛想よくて、あたたかい。

「アロハ~!!ウェルカム〜!ゆっくりしてってねえ」

と満面の笑みで言われると、たくさん買い物してあげたくなり、ここでちいさなTiki像(デザインド・イン・ハワイ、メイド・イン・チャイナ) とか、はちみつを買った。(そんなにたくさんでもないねww 自社比です。)


ハレイワのオシャレな変貌ぶりを見ると、ここも誰かもっと、なんとかしてあげて!という気もするけど、こういう超ローカルで全然ヘタに商業的な色気がないかんじが、魅力なのでもある。


むかしのバンク・オブ・ハワイ。いつごろからいつごろまで営業してたのかは謎だけど、たぶん砂糖プランテーションの時代にできたのではないかな。

いまは版画の工房になっているようです。



スタバはないけど、スタバよりおいしいオシャレコーヒーショップがあるのだ!


いまどきなレトロ感と清潔感がいっぱいで、ポートランドXノースショア、という感じ。
水着用バッグとかも売っててかわいい。


多肉植物のくらげちゃん。
カウンターの中には、いかにもサーファー・ガールふうのブロンドの可愛いバリスタちゃんが2人。

次々と、地元の人らしい老若男女がやってきていてけっこう繁盛してました。
この町に住んでたら、通うわ、わたしも。



まずアサイボウルで朝ごはん。

マダムはサンドイッチとペストリーを注文してて、それもおいしかった(ひとくちもらった)。


かわいい赤カップにはいってきたマキアート。

ハワイから帰ったらさっそく歴史の授業を2コマ取ることになっていて、そのために読んでおく宿題がジャック・ケルアックの『路上』 でした。

ハワイのビーチでビートジェネレ―ションの小説を読むなんて、シャレオツじゃん!と思ってみたものの!ええ、もちろん、たったの数ページしか読めませんでしたよ!
いつになったら自分について学ぶのか。遅いんだよ読むのがよ!

結局やっと主人公がデンバーに着いたところでまだ止まってるし!授業はもう先に進んでしまったので、また積ん読本が増えてしまったんだね。

いつもいつも、自分にできることの3倍くらいお皿にてんこ盛りにしてしまう、「バッフェで両手に山盛りの皿を持ってさらにデザートも2人ぶん載せようとするおばちゃん」的な、欲望まるだしのわたくしです。

ハワイでも最後の週はけっこうときどきテンパっていた。もったいないようだけど、でもハワイでテンパるのはわりと幸せ。
だって思い立ったらビーチで散歩できるし!外晴れてるし!

ところがマダムMは気をきかせて自力で空港へ行ってしまわれた。ハレイワから!

そんなに気をつかわせるほどテンパっていたのか、とあとからとっても反省。
ほんとうにごめんなさい。テンパっているようでも、その2秒後にはおやつのことを考えているのだから、ほっといても大丈夫なんですよ!


でもその午後は、愛しいハレイワのコーヒーギャラリーで仕事にけっこう集中できました。感謝だ。こんなに幸せでいいのかと思うくらい幸せである。

ハワイという場所は、12年住んでただけに、「しがらみ」とまではいかないけどいろいろな係累があって、だからちょっと尋ねるのに勇気がいる場所だった。

この日の夕方は、カブスカウト時代から息子が中学卒業するまでお世話になった、ボーイスカウトのお父さんお母さんたちとの会合でした。

毎週金曜の夜、ヌウアヌ小学校の食堂に集まって、子どもたちがボーイスカウト活動をしているあいだ、毎週毎週下ネタ話でむっちゃくちゃ盛り上がっていた父母の会でした。

わたしの英語力では下ネタの細部まではあんまりよくわかんなかったのが残念だけど、ほんとに愉快なお父さんお母さんぞろいでした。

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2017/10/20

モクレイア


ノースショアで泊まった家は、ハレイワとモクレイアの中間あたり。
朝、朝食前に、車で5分くらいの距離にあるモクレイアの海岸に散歩にいきました。

 観光地ではないので人はほとんどいなくて、釣りをしている人が一人、散歩に来てる近所の人が数人だけでした。


同じノースでも、ワイメア湾やサンセットビーチとは違って、とても穏やかな海。
 


でもモクレイアの海岸には恐い怪談がつたわっています。

日本から来たプランテーション労働者のお話だから、明治か大正の頃か。

サトウキビ畑で働いていた男女数名の日本人の若者たちが、夜、釣りをしにこの海岸に来て焚き火をしていたところ、若者が一人になったところへ世にも美しい女性があらわれて若者を誘惑。恐ろしい怪物の姿に戻り、若者を海に引きずりこんでしまいましたとさ。

という話でした。うろ覚えですが。


朝の清々しい海岸には、怪物の気配はありませんでした。

ここをずーっと西に向かっていくと、カエナ・ポイント。いつか行ってみたい。

サトウキビ畑の全盛期には、ホノルルから島の西端をぐるっと回って北端のカフクの先までいく鉄道が通っていたそうです。


本当に静かなビーチでした。

これが家の前にあったらなー。

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2017/10/19

シェイブアイス帝国


ハレイワ・タウンも、6年行かない間に一部激変してました。なんといってもこのマツモト・シェイブアイスのアップスケールな変貌ぶりに仰天。

むかしはそれこそ築100年みたいな雑貨屋の奥のカウンターでお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが大汗かきながら次々とオーダーをこなしていたのだが。

まず出口が道側から横側に変わり、木の下にはちょっとした広場ができてて、ハワイアンミュージックの演奏中でした。
広場の反対側にはこじゃれたコーヒーショップも出来ていた。


暗かったジェネラルストアが、オリジナルグッズとかがたくさん並んだ小ぎれいな店に変わってました。
すごいなー。ワイキキの変化よりもこれが一番びっくりしたかも。


カウンターの中のシェイブアイス部隊も近代的にアップグレード。


なんだかインダストリアルである。まるでドールプランテーションのカウンター。


食べるつもりはなかったんだけど、とにかくほんとに暑くって、お店を見ている間にも大汗で、と自分に言い訳をしつつぺろっと食べてしまいました。しかしアズキを追加で頼んだら、このシェイブアイスの下にたぶん100グラムくらいのアズキをでっ!と投入された。さすがにそれは食べ切れなかった。

でもオアフのシェイブアイスならやっぱりモイリイリのワイオラ・シェイブアイスが一番ですよ、忘れないでね!


ほかにも、代官山…?みたいなオシャレブティックやオシャギャラリーができていた。

でもフリフリチキンのあるパーキングはそのまま。すっごくうまそうかった。
ああこの次は買って食べるだよ。
 

ハレイワ・マーケットプレイスはそんなに変わらず。
パタゴニアの前では猫さんが、やる気なさそうな警備のおっちゃんの足元で仕事をされている。
パタゴニアの中はお店の人もお客さんも日本の人ばかりでびっくり。


コーヒーギャラリーもあんま変わってませんでした。

あーでも、天井のファンキーな絵がなくなってた。
だんだんファンキーさはなくなって、洗練されたオシャ街になっていくハレイワなのですねえ。


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2017/10/18

ハレイワの不思議ハウス




冷たい雨の降る薄暗いシアトルです。半月前のあっついハワイを思い出すのがもう難しい。

レンタカーを借りて1泊だけノースショアに滞在しました。
選んだわけじゃないけど安い「コンパクト」を指定したらビートルのコンバーチブルだった! さすがハワイ。
面倒くさそうな気がして屋根は下ろしませんでした。

考えてみれば、オアフ島に住んでたあいだ、ノースに泊まったことは一度もなかった。
サーフィンもしないしそれ以前に泳げないのにノースが大好きで、住みたいとまで思っていたのに。
 

AirBnBでみつけたメリーベスさんのおうちは、理想的なノースショアリビングそのまんま、みたいなかわいい家。

プランテーションハウス(サトウキビ農園で働く労働者が住んでいた社宅的な住宅)として建てられた、築100年くらいの物件だそうです。

隣には少し大きな家があり、そこはサトウキビ農園の現場監督の家だったそう。

メインストリートから舗装されていない赤土の道をちょっと入ったところにあり、この一画の数軒の家はみんな同じときに建てられた住宅なのだそうだ。


この築百年の物件を、メリーベスさんはマーサ・スチュワートにも褒められそうな完璧さでガーリーなコテージにしてます。

メリーベスさんはカリフォルニア出身で、緻密なタッチで人物を描くアーティスト。
もうここに住んで10何年っていってたかな。


ガレージの前に置いてあるこの椅子も、家とおなじくらい古いのだそうです。


この家ではいろいろと不思議なことがあったんだけど、泊まった翌朝明るくなってから聞いてみたら、メリーベスさんもこの家で不思議体験をしているのだそうです。

妹さんが亡くなったときには、その瞬間に会いにきて話をしたのだとか、親友のお葬式から戻るとぴったりしまっていた木戸がぱん!と開いたとか。

でもイヤな感じはまったくなくて、彼女のオープンで優しい気持ちが投影されているみたいで、とても明るく心地良い家でした。


フューシャピンクが似合う家。メリーベスさんも白とピンクが似合う人。
外に咲くブーゲンビリアの色とも合っている。

植物がとにかく元気。

リビングにもピンクの花が。


ハワイの家にはエアコンなんかないのが普通。風通しの良い家ならいつもの年はそれでまったく問題なく清々しく暮らせるのですが、今年はほんとに暑くて、この日もむぅっとしてた。
でも、網戸をソロソロと風が通っていくので、夜は快適でした。


リビングルームに鏡がたくさんあるのがわたしはちょっと怖かったんだけど、とくに誰かが這い出てくるところとか中で黒髪の人が髪にブラシをかけてたり…などは目撃せずにすみました。

でもね、ベッドルームに寝てたマダムMが、明け方気づくとハワイアンか日系人風の日に焼けた男の人がずっとベッドのわきに立って、彼女の足首を握ってたんだって。

不思議とぜんぜん怖くはなくて、なぜかうちの息子が来たんだと思ってたらしい。

そして、翌日、日本に帰ってから、ずっと悩んでた足の痛みがなくなってることに気づいたそうです!
なんかフレンドリーなスピリットだったらしい。



この家を守るのは、番犬ジギーちゃん。わたしは小さい犬ってちょっと苦手なんだけど、このジギーちゃんはむっちゃ可愛かった。とてもお利口そう。そしてこの人にはいろいろ見えている。


 中庭のジギーちゃん。


わたしは寝るのにリビングルームのスリーパーカウチを使わせてもらったんだけど、夜、ふっと気配を感じて見ると……見られてました。


翌朝メリーベスさんに聞いたら、ゲッコーちゃんは甘いものが好きで、コーラがこぼれているとよく飲みに来るんだそうです。


ずーっと見られてたんだけど…そうか、「こいつは何も喰えるものはもっておらんのか」と思ってらっしゃったんですね。

明け方妙な時間に目覚めたら、外でオンドリが啼きだして、もう夜明けまでノンストップ。

ニワトリの声が気になる人、爬虫類だめな人などにはおすすめできませんが、古い家が好きな方には超おすすめのハウスです。

メリーベスさん、出発前に、近所の人が釣って燻製にしてジップロックに詰めておすそわけといってもってきた燻製の魚を、一袋ぽんとくれちゃいました。これが!むっちゃおいしい!!パイクプレイスマーケットで売ってるスモークサーモンよりおいしい。

なんの魚だったかもってきた近所の人もあまり自信なさそうだったけど、「たぶんアクレ?」とかいってたような。 まだうちの冷蔵庫にあって、大事にすこしずつ頂いてます。

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