2017/10/18

ハレイワの不思議ハウス




冷たい雨の降る薄暗いシアトルです。半月前のあっついハワイを思い出すのがもう難しい。

レンタカーを借りて1泊だけノースショアに滞在しました。
選んだわけじゃないけど安い「コンパクト」を指定したらビートルのコンバーチブルだった! さすがハワイ。
面倒くさそうな気がして屋根は下ろしませんでした。

考えてみれば、オアフ島に住んでたあいだ、ノースに泊まったことは一度もなかった。
サーフィンもしないしそれ以前に泳げないのにノースが大好きで、住みたいとまで思っていたのに。
 

AirBnBでみつけたメリーベスさんのおうちは、理想的なノースショアリビングそのまんま、みたいなかわいい家。

プランテーションハウス(サトウキビ農園で働く労働者が住んでいた社宅的な住宅)として建てられた、築100年くらいの物件だそうです。

隣には少し大きな家があり、そこはサトウキビ農園の現場監督の家だったそう。

メインストリートから舗装されていない赤土の道をちょっと入ったところにあり、この一画の数軒の家はみんな同じときに建てられた住宅なのだそうだ。


この築百年の物件を、メリーベスさんはマーサ・スチュワートにも褒められそうな完璧さでガーリーなコテージにしてます。

メリーベスさんはカリフォルニア出身で、緻密なタッチで人物を描くアーティスト。
もうここに住んで10何年っていってたかな。


ガレージの前に置いてあるこの椅子も、家とおなじくらい古いのだそうです。


この家ではいろいろと不思議なことがあったんだけど、泊まった翌朝明るくなってから聞いてみたら、メリーベスさんもこの家で不思議体験をしているのだそうです。

妹さんが亡くなったときには、その瞬間に会いにきて話をしたのだとか、親友のお葬式から戻るとぴったりしまっていた木戸がぱん!と開いたとか。

でもイヤな感じはまったくなくて、彼女のオープンで優しい気持ちが投影されているみたいで、とても明るく心地良い家でした。


フューシャピンクが似合う家。メリーベスさんも白とピンクが似合う人。
外に咲くブーゲンビリアの色とも合っている。

植物がとにかく元気。

リビングにもピンクの花が。


ハワイの家にはエアコンなんかないのが普通。風通しの良い家ならいつもの年はそれでまったく問題なく清々しく暮らせるのですが、今年はほんとに暑くて、この日もむぅっとしてた。
でも、網戸をソロソロと風が通っていくので、夜は快適でした。


リビングルームに鏡がたくさんあるのがわたしはちょっと怖かったんだけど、とくに誰かが這い出てくるところとか中で黒髪の人が髪にブラシをかけてたり…などは目撃せずにすみました。

でもね、ベッドルームに寝てたマダムMが、明け方気づくとハワイアンか日系人風の日に焼けた男の人がずっとベッドのわきに立って、彼女の足首を握ってたんだって。

不思議とぜんぜん怖くはなくて、なぜかうちの息子が来たんだと思ってたらしい。

そして、翌日、日本に帰ってから、ずっと悩んでた足の痛みがなくなってることに気づいたそうです!
なんかフレンドリーなスピリットだったらしい。



この家を守るのは、番犬ジギーちゃん。わたしは小さい犬ってちょっと苦手なんだけど、このジギーちゃんはむっちゃ可愛かった。とてもお利口そう。そしてこの人にはいろいろ見えている。


 中庭のジギーちゃん。


わたしは寝るのにリビングルームのスリーパーカウチを使わせてもらったんだけど、夜、ふっと気配を感じて見ると……見られてました。


翌朝メリーベスさんに聞いたら、ゲッコーちゃんは甘いものが好きで、コーラがこぼれているとよく飲みに来るんだそうです。


ずーっと見られてたんだけど…そうか、「こいつは何も喰えるものはもっておらんのか」と思ってらっしゃったんですね。

明け方妙な時間に目覚めたら、外でオンドリが啼きだして、もう夜明けまでノンストップ。

ニワトリの声が気になる人、爬虫類だめな人などにはおすすめできませんが、古い家が好きな方には超おすすめのハウスです。

メリーベスさん、出発前に、近所の人が釣って燻製にしてジップロックに詰めておすそわけといってもってきた燻製の魚を、一袋ぽんとくれちゃいました。これが!むっちゃおいしい!!パイクプレイスマーケットで売ってるスモークサーモンよりおいしい。

なんの魚だったかもってきた近所の人もあまり自信なさそうだったけど、「たぶんアクレ?」とかいってたような。 まだうちの冷蔵庫にあって、大事にすこしずつ頂いてます。

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2017/10/16

クカニロコ


オアフ島で行ってみたかった場所。
ワヒアワにある「クカニロコ・バースストーン」遺跡 。

ホノルルの方からノースショアに行く途中の道端にあります。
スコフィールド陸軍基地を通り過ぎ、H2のハイウェイの終点の先、ワヒアワの街を抜けてすぐの左側。

ここも何十回となく通ってたのに、こんな遺跡がハイウェイのすぐ近くにあったなんて、ぜんぜん知りませんでした。

マダムMが以前行ったときには中に車が停められるようになってたそうですが、現在は入り口に柵がしてあります。


逡巡したすえ、奥の方で掃除をしているようなので柵の前に車を停めて近づいていくと、メンテナンスをしていたおじさんが「そこに停めちゃだめだよ。道端に停めな」と教えてくれた。

最近あまりにも訪問者が多くなり、物を盗まれたりするトラブルがあったようなので、入り口を閉めることにしたのだそうです。

カメハメハ・ハイウェイの両側は草地になってるので、道端に路駐して歩いていく分には普通に入れます。


ここは古代のハワイの王族の女性たちが出産する場所だったそうで、このサイトによれば、こういうバースストーンはハワイ中にあるのだけれど、王族用と決められていたのはこことカウアイ島の一箇所だけなのだとか。

上の写真で右側の木立があるあたりがその遺跡で、大きな石がごろごろと赤土の中に置かれていて、まわりは花壇のように石で囲ってある。


マダムの話だと、以前は真ん中まで入れるようになっていたそうだけど、今は「No Public Access」という札が立っていたので、立ち入りは遠慮しました。


なんでも最近ここはパワスポとして有名で、安産祈願とか子宝祈願とか、婚活祈願までしにくる人が続々やってくるのだそうです。



周りを囲む石にはいくつもレイがかけてあり、真ん中の石にもレイがかけてあった。

ハワイアンの人々からすれば自分たちの聖地なわけで、あまり観光客にわさわさ来てほしくないという気持ちがあるのかもしれない。



実はここについての記事を先日翻訳する機会があって、それで是非行ってみたかったのです。

わたしたちも、場所に敬意を払うため、チャイナタウンでレイを買っていきました。

ここを訪れた、たくさんのお母さんたちに敬意を表して。

マダムMもわたしも、それぞれの一人息子が無事に成人できました。

ここに行って、神様に単純にそれを感謝したくなった。 子どもを育てられた時間をほんとうにありがとう。

神社じゃないから子宝祈願とかは意味が違うのかもしれないけれど、ここを守るなにかがいるのだとすれば、子どもを持ちたいとか、すこやかな家族を育てたいとか、そういう切実な望みを持ってうやうやしくここを訪れる女の人たちにハラを立てたりはしないと思う。そう思いたい。

ネイティブハワイアンの人たちの中には、「うちの聖地に関係ないあんたたちがなぜ?」とイラっとする方もいらっしゃるかもしれないけれど。

その気持ちも汲み取ったうえで、行くときにはよその人の聖地だということを忘れず、真摯に向かえば、きっと大目にみてくれると思いますよ。

この時会ったメンテナンスのおじさんみたいに。たぶん別に歓迎もされないけど、礼儀をわきまえて行けばむげに追い返したりしない。


オアフ島の「おへそ」とも呼ばれる、島の中央に位置する開けた台地にあって、遠くに見えるワイアナエ山脈の右側の山が、仰向けに横たわる妊婦さんの姿になぞらえられている。

これはいつごろからそう言われ始めたものか。

気持ちの良い風が吹き抜ける、爽やかな場所でした。

晴れ晴れした場所だという以外わたしは何も感じなかったけど、マダムはなんだかすごいパワーを感じてしまって大変だったそうです。

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2017/10/15

日系人部隊のメモリアル

ワイキキーー。


朝食を食べて部屋に戻る途中、フォート・デ・ルッシー公園を通ったら、第二次大戦に従軍した日系人部隊のためのモニュメントがあった。

こんなワイキキの真ん中に、こんな記念碑があったとは。
恥ずかしながら、全っ然知らなかったです。

「Brothers in Valor メモリアル」というのが正式名称で、できたのは比較的新しく、1998年。わたしがハワイに引っ越したころだ!

その頃は、ハワイについて(その他の様々なことに加え)本当に何も知らず、日系人部隊の話ももちろんまるで知らなかったのですが。

有名な第442連隊戦闘団、第100歩兵大隊、第1399工兵隊、さらに情報部に所属した日系兵士をあわせて讃えるモニュメントです。

レイが捧げてあった。

このサイトによると、このモニュメントは日系アーティスト、ブンペイ・アカジさんの作品。

アカジさんご自身も442部隊の帰還兵だったんですね!イタリア戦線を戦い、フィレンツェで美術に感動してそのままイタリアで美術を勉強したのだそうです。そしてハワイ大学の美術学部も卒業。

アカジさんの作品はアラモアナショッピングセンターにもあります。

先日の、これです。

ハワイ州立美術館のギャラリーで作品を見たサトル・アベさんも、ハワイに戻ってからアカジさんに溶接技術を習ったのだそうです。

日系部隊の話についても、アメリカの日系人そのものの歴史についても、なぜかなんとなく日本からはとても遠い存在のような気がするのだけど、そんなことないでしょうか?

少なくともわたしが日本にいた頃は、自分にとって、日系アメリカ人はアメリカそのもの以上に遠い存在だった気がする。

日系アメリカ人を扱った日本の映画や小説もあるにはあるけど、それでもなぜか、とても距離があるような。わたしがそう感じるだけなのかな。

わりと最近では、5年くらい前かな、草彅くん主演で、日系人を扱った橋田壽賀子作ドラマがあったけど。
シアトルも舞台として登場したことだし、ちょっと見てみたのだけど、脚本がほんとうに生理的にだめで、最後まで観ることができませんでした。残念だ。

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2017/10/13

ハワイで買ったもの、買わなかったもの、母校と宝船


シアトルはもはや最低気温5度C、最高気温12度の季節に突入。暑い暑いと文句をいっていたホノルルにいますぐ帰りたい感じです。


オアフで買ったものはこれだけ。リリコイバターは美味しくて、もうすでにぺろりとたいらげてしまいました。こんなミニチュアサイズじゃなくてもっと大きいの買ってくればよかった。

ハワイに行ったらクリスマスベリーの蜂蜜を買おうともう何年も前から思っていたのに(そんなにか!)、なぜかオヒア・レフアの蜂蜜しか買ってこなかった。フードランドで普通に隣に売ってたのに。なぜなんだ(本当になぜだ!)。
カフェイン模様のマグカップはお気に入りハレイワタウンのコーヒー屋さんの。

あとルピシアでお茶をもう2種類、シングルサーブのコーヒー4種類、イオラニ宮殿のトランプも買った。

あっそうれから、ハレイワでマダムに促されて水着を買ったんだった!なんと10年ぶりくらいにだ!

ハワイ島の新しい産地「カウ」のコーヒーが進撃中だと聞いてピーベリーを買ってみた。んーしかし、ローストが深煎りすぎて、あまり好みではなかった。息子は「焦げたチョコレートとカラメル」的な香りといい、味もわたしには平板に感じる。
でもシングルサーブの中の「プナ」のが、酸味が利いた軽い飲みくちで、すごくうまかった。


そして、フードランドで買ったキャンバスのエコバッグ。9ドルなり。
これは大きくて使いでがよさそう。キャンバストートがたまっていく。

カイルアにホールフーズができてて、ホールフーズの入り口にエコバッグ売り場があり、日本人観光客が群がっていたのでびっくりした。

カイルアで元上司のTさんとランチミーティングをしたのだけど、ホールフーズから徒歩5分の距離にお住まいのTさんによると、この数年で急に日本人観光客が増えたそうで、ホールフーズも半分くらいは日本からのビジターの売り上げでもってるんじゃないかしらね、と言ってました。カイルア人気なのねー。

わたしは最後に行ったアラモアナの新しいフードランドが、ホールフーズのハワイローカル版という感じで楽しかった。バッグとかのグッズも安いし。サラダバーのお値段はホールフーズと一緒でしたが。


息子がボーイスカウトの時にお世話になったお母さんに、息子へのお土産をいただいた。マカダミアナッツとリヒンムイ味キャンディ!

それからリリコイ味の「Island Lava」なるお菓子は最近ハワイでヒットしているらしく、マダムMも東京にたくさん買って帰られていた。


アラモアナ付近。このへんは昔仕事場があった懐かしの土地。


そしてEちゃんがクラスをとってるので、母校のホノルルコミュニティカレッジにも行っちゃった。ちんたら5年くらいかけてAAを取った学校です。
庶民な学校は相変わらずローキーなたたずまいで、ほんとに何も変わっていないのが泣ける。
ダウン・トゥ・アースな学校ですが、ベルリンの壁のかけらだってあるんだよ!写真撮ってくればよかった。

ついでに図書館で仕事をしてみた。まさかHCCの図書館で仕事をすることになるとは…。
いったい何をしているのか、開始後半世紀が経過してもまだやや謎の人生です。つづく。


母校近くのスリフトショップ「セイバーズ」はEちゃんが必ず行かねばならないスポットなのでおともしました。食器売場で仰天! たまにファイヤーキングやオールドパイレックスなどの出物があるのでEちゃんは目を光らせているそうですが、20世紀メイドインジャパンの手描き食器もいっぱい!

「ここは宝船(柄の食器)の宝庫よ」とEちゃんは解説してくれましたが、棚まる2つぶんくらいにジャパンな食器がもりもりいっぱいで超おもしろかった。

ハワイの歴史を感じるスリフトショップ。超ディープなハワイツアーとして、カリヒのセイバーズに観光客を呼ぶツアーを企画してみようかしら。

このゆるめの太ったエビと昆虫めいた痩せたエビのお皿(たしか3ドル99セント)を買おうかと本気で5分くらい悩んだ。きっとお正月用だったのか。どんなお家だったんでしょう。たのしいセイバーズ。

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ハワイの抽象表現主義&超クールな観音菩薩


ホノルルのダウンタウンから歩いて滝汗になりつつたどりついたホノルル美術館。
暑かったなあ。


中庭のやばい犬ベンチ。2時でしまっちゃうカフェのほかに、中庭にコーヒーカートが出来ていた。これは嬉しい。

この美術館には小さい中庭がいくつもあって、とってもなごむ。

企画展の『Abstract Expressionism: Looking East from the Far West』を観に行ったのです。この展覧会は撮影禁止だったので、ハワイアン航空の機内誌に載ってたこちらを。


この展覧会は小規模だけどとても面白い企画で、1950年代〜60年代にアート界の注目をニューヨークに集中させていたジャクソン・ポロックやマーク・ロスコなどのいわゆる「ニューヨーク派」の抽象表現主義の画家たちの作品と、同年代に活躍していたハワイ出身の日系画家たちの作品を並べて展示するもの。2018年の1月までやってます。

テツオ・オチクボ、タダシ・サトウ、ラルフ・イワモト、イサミ・ドイなど、ハワイの日系画家たちは全然知りませんでした。会場の説明を読んでいたら、第二次大戦に従軍したあとGIビル(復員軍人用の学費援助)で美術学校に行った人も何人かいた。

日系2世や3世のアーティストたちは、ハワイという特殊な場所で、移植された日本の伝統を生き、50年代〜60年代の特殊な時代にニューヨークの画家たちととても良く似た手法でとても良く似た世界観を、同じように張りつめた抽象表現で発表していた。
でもポロックやロスコみたいなスーパースターが浴びていたようなスポットライトの輝く舞台に上がることはなかった。

日系でスーパースターのアーティストといえばイサム・ノグチ。ノグチ作品も展示されてました。

ルース・アサワという女性アーティストの、真鍮と銅の針金で作った吊るす彫刻がとても素敵だった。



この人も全然知らなかったです。カリフォルニア出身の日系2世で、第二次大戦中は家族と一緒に強制収容所に送られ、そこからクエーカーの奨学金を得て美術学校へ行ったという人。

金属が素材なのにオーガニックで繊細なかたちで、ゆらゆら揺れて美しい影を作る彫刻。ずっと見ていたくなる。



ハワイのアーティストというとネイティブハワイアンのアートやトロピカル系を思い浮かべてしまいがちだけど、当然ながら素敵な日系アーティストもいっぱいいるのだった。

これは、ハワイ州立美術館の1階にある小さなギャラリー(カフェの隣)に置いてあった、サトル・アベさんの作品。
この方の作品も、ホノルル美術館のこの「抽象表現主義」の展覧会にフィーチャーされてました。
1948年にニューヨークで学び、50年にハワイに戻り、60年代にはグッゲンハイム・フェローシップを受けている。



この人の作品、すごく好きー! ミッドセンチュリーモダンなセンスで、ハワイらしく、あたたかくて有機的でダイナミックで、でもシンプル。


この方です。91歳で現役!!

ちょうど翌週、ギャラリーのイベントに登場の予定だったのだけど、残念ながら帰る次の日で行けませんでした。


お値段も1000ドル台からと、たいへんお値打ち価格。
さいきんはやりのミッドセンチュリーモダンなお部屋にぴったりだと思いますよー。

そのうちハワイにお家を買ったらリビングに置きたいものです(涙。



こちらはホノルル美術館にある、超かっこいい観音菩薩像。
宋の時代の木像です。このポーズ!指!かっこよすぎる。
ものすごい存在感。ロックスターのオーラがあります。

ホノルル美術館の収蔵品は、小規模ながらアジア・中近東が充実。

やっぱりハワイは東西の文化が運命的に混ざり合う場所なんだなあ、とあらためて感じられる美術館です。

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2017/10/11

オアフ島で食べたもの


ハワイで食べるもの。
チャイナタウンのPHOとレナーズのマラサダはクリアしましたが、非常に!残念なことに!ワイオラ・シェイブアイスに行けなかった。涙。 ううー、また必ず近いうちに。



ワイキキ滞在だったので、リコッタパンケーキが評判だったBILL'S に行ってみました。

東京店に行って超がっかりだったとお怒りのマダムMに無理やりつきあってもらい。
パンケーキは、うん。ふつうにおいしかった。のだけど。
バナナと粉砂糖とキャラメルをかけただけのパンケーキで20ドルって、たかっ!

高級ホテルの朝食と同じだと思えば納得でハッピーなオーディエンスがいらっしゃるのでしょうけど。

庶民のあたくしはレインボー・ドライブインでいいです。
今回は前を通過しただけで行かなかったけど。


こちらは前回行ったときの、レインボー・ドライブインのフレンチトースト。



ハワイ通のマダムの意外に庶民な短いマストイート・リストのひとつ、サイド・ストリート・インのディープフライドポークチョップ。
ここの店は全然知らなかった。最近カイムキに2号店ができたそうで、超ローカル店なところが逆に日本人観光客に受けているらしく、ジャパニーズメニュウが出てきた。


そして、もう一つ、マダムの必須リストにランクインしていた朝日グリルのオックステールスープ。
ここの店の前は、オアフに住んでた時にたぶん1500回くらいは通ってるけど、一度も行ったことなかった。この写真も実は前回行った6年前に車の窓から撮っていたのでした。


そんな幻のオックステールスープ。シンプルでおいしゅうございました。
なぜ今まで行かなかったんだろう。 マダムのおかげで初めて食べられた。


これは最近、ていうかこの数年間のあいだにできた人気のプレートランチ店、パイオニア・グリル。日本人オーナーのお店だそうです。

旅の体力温存のため、オクラ、山芋、納豆、ポケのねばねば丼をチョイス。
6年前にホノルルを訪ねたときの友だちの半分は本土に引っ越してしまいましたが、のこっている組のひとり、Bくん。立派な青年に成長してました。おばちゃん、うるうる。


ここのお店はファンキーなヴィンテージグッズやオリジナルデザインのグッズでいっぱいで面白かった。


ほぼ庶民派レストランばかりだったんですが、ファンシーなお店にもちょっとだけ行ってまいりました。

アラモアナの近くの、地味な一画にあるMWレストラン
ここも3年か4年くらい前にオープンした、オアフ島のニューウェイブ。
アラン・ウォンさんの店で修業したシェフ夫妻の評判店です。

この青汁的なドリンクは、最近はやりのスーパーフードらしい「モリンガ」と抹茶のアイスティー。見たまんまの味。


アペタイザー、メイン、デザートつきのプリフィクスメニュー$25を注文しました。
トマトのスープ。ギリシャ風一口サラダ。アヒ入りぎょうざ。ぎょうざのタレがゆず入りでおいしかった。


金曜のランチだったので、店内はすぐに満席に。
ハワイらしいにぎやかなグループが多かった。


メインは、餅のコロモをつけたモンチョンという白身魚。
素麺の上にのっていて、ゆず風味のタレをかけて食べます。

モンチョンはとても美味しかったのだけど、付け合せのカブの漬物とオイキムチがなんだか投げやりな感じだった。
きっとローカル産のきゅうりとカブで、ものすごーく手がこんでるキムチなのかもしれないんだけど。

モンチョンは、和名「ヒレジロマンザイウオ」というあんまり聞かない魚。
「シマガツオ」科だそうですが、日本の魚屋さんで見た記憶はないー。


こんな子です。
Hawaii Seafoodさんからお借りしました。 このサイトには、「日本語名:モンチョン、Hire Jiro Monchong」て書いてある。なんだHire Jiroって。
もしかして日系移民の方々がつけた名前なのかもしれないですね。

モンチョンていうのがハワイ語なのかと思ったら、ハワイ語名は「ムカウ」だそうです。
英語名はSICKLE POMFRET 。

味の良い白身魚で、ハワイ沖で一本釣りされるらしく、地産地消志向のレストランで人気。


デザートに期待してたんだけど、サーバーのおっちゃんが「めっちゃめちゃ美味しいよ!」と太鼓判をおしていたバナナクリームパイが、あんまりにも普通でかなりがっくり。
「これならウチで作れそう」と悲しそうにマダムがつぶやいた。

夜はもっと気合が入ってるのかもしれませんが、キッチンにばらつきがあるのかも。
オーナーシェフが人を使ってレストランの味を守るのって大変なんでしょうね。



こちらはその数日前に行った、ハワイ州立美術館の中のカフェ、Artizen by MW

これも素麺の上に餅のコロモをつけてふわっと揚げた(パンフライかな?)ナスが乗っているという、似たコンセプトのメニューで、12ドルでした。
これも本当においしくて、本家MWレストランのモンチョンに劣らなかったです。


そして、分け合って食べたこの美しいタルト。これもめっちゃ美味しかった。5ドルだったかな。

コスパの点からいったらこのArtizenは素晴らしくおすすめです。
MWレストランのランチより、こっちのキッチンのほうが力が入ってる感じがしちゃった。

美術館も州立なので入館無料だし!ホノルルに行くならここはおすすめですよ!


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