2017/01/21

きのうのパレードと今日のマーチ


とうとうこの日が来ちゃいましたね。

オバマの時とはまったく違う、大統領就任式とパレード。
昨日は演説は聞かなかったけど、洗濯ものをたたみながらパレードのようすをみてしまった。

なんだか祝典というよりは葬列のような。警官の姿ばかりが目につき、パレードの主要部分にはきっと抗議の人たちは入れなかったのだろうと思うけど、閑散とした感じ。
パレードの最終地点では観客席がガラガラという異常な光景…。

フェイスブックでパレードをライブ配信していて、ニコニコ動画のコメントみたいにリアルタイムで絵文字の反応が流れるようになってた。
「ひどいね(怒)」と「悲しいね」が、「いいね」と「超いいね」が半々、ときどき「笑えるね」が流れ、コメントはトランプ支持者と反対する人の罵り合戦。

選挙が終わっても分裂はますます続くね。


就任式翌日のきょうは、ウィメンズマーチ。

きょうは世界中でほんとうにものすごいことになっている。

ニューヨークタイムスのフォトストーリーを見て奮えた。


 世界各都市のマーチの写真が。ニューヨーク、シカゴ、LA、パリ、ロンドン、アテネ…。

息子のガールフレンドKちゃんもママと一緒にこの週末DCに飛んで、マーチに参加しています。

このパワーが、実際に社会を、政治家を、法律と経済を、変えていけますように。


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2017/01/19

4年ごしの恋が実った (´;ω;`)


ここに越してきてからというもの、4年越しにほしかったこの子が!

やっとうちにやってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 
ヽ(=´▽`=)ノ☆彡ヽ(=´▽`=)ノ☆彡ヽ(=´▽`=)ノ☆

去年日本に帰ったときもカリフォルニアに行ったときも、飛行機の預け荷物で持って帰れないかと思いつめたけどやっぱハコが大きすぎ(箱の寸法もいちおう聞いて測ってみた)。

カリフォルニアのMUJIでは配送もきいてみたけど周辺地域にしか配送してないといわれ。
もうクルマでサンフランシスコに買いに行くしかないのかと思っていたところ。

ある日、突然前触れもなしにMUJI USAのオンラインストアで売り出されていたのでした。しかも年末年始セールで20ドル引き!

ああやっとこの日が。感涙。



この子が入手できなかったのでうちにはおととしからYogiboくんが来ていたのだけど、やっぱりこの元祖「人をダメにするソファ」は、頭ふたつ以上飛び抜けて素晴らしい。

Yogiboくんは中身にはいってるビーズが大きく、袋もぺたっとしたふつうの封筒型なのでべつにサポートはなく、身体を預けるとどこまでも沈んでしまい、起き上がるのにたいへん苦労をするのです。

でもこの子は、ほんとに体にフィットするんですのよ!

タテとヨコではサポート力が違うので、ダメになり具合が2段階選べるのも素敵。

ダメになるだけじゃなく、ちゃんと姿勢を正して座ることもできる。

ちなみにこの赤いお膳は、去年、吉祥寺の古物屋さんで買ったもの。かなり塗りの良い、まったくハゲもカケもない美品で、なんと一膳1000円とかだった。

どこかの古いお家のお蔵からでてきたものらしく、セットでいくつもあってお椀もそろってて、思わず全部買って帰りたくなったけどさすがにスーツケースがいくつあっても足りないので、これだけにしました。推定明治初期のものだそう。

リビングが一瞬でおめでたくなるお膳です。

CTちゃんに見せたら、ますますギフトショップ化が深化したと、ため息をつかれることであろう。

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2017/01/18

超絶簡単さつまいもケーキ


 年末にウワジマヤでジャパニーズさつまいもの良いのがあったので、きんとんを作ろうかと一瞬だけ思って買っておいたのだが、もちろん作らなかった。そろそろ消費せねばと思いクックパッドで検索。超簡単な、混ぜるだけりんごとサツマイモのケーキがありましたよ。
レシピはこちら

ゴロゴロに切って計ってまぜるだけ。薄力粉足りなかったので半分全粒粉、砂糖は半分ブラウンシュガーという適当さ。しかもシナモン忘れて焼き上がり5分前にオーブンから引っ張り出して全面に振った。

でも美味しくできました。素朴でうまうま!

私のようなずさんな性格の人にはぴったりな実に豪快なケーキである。


今年の抱負のひとつは、Yさんから頂いたレシピでシフォンケーキをちゃんと完成させること。
一回やってみたら、なぜか焼き上がりの高さが、完成予定の半分にも満たなかったのだった…。

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2017/01/15

宇宙と核ミサイルの時代のスペースニードル

 Seattle library アーカイブより

今回のソイソース『たてもの物語』には、スペースニードルのことを書いてます。

1962年のシアトル万博「Century 21 Exposition」のときに建てられたスペースニードル。

スペースニードルがなかったら、シアトルは今とは違う街になったのじゃないかと思うほど、シアトルとはきってもきれない存在。

シアトルにとってのスペースニードルは、東京にとっての東京タワーやスカイツリーよりも、さらにもう一段重要な存在という気がする。ランドマークや建物が土地とそこに住む人に与える影響は、きっとかなりある。
その中でもスペースニードルはかなり特別な存在だと思う。

今回参考にさせてもらったのは、シアトルのコラムニストKnute Bergerさんの、この本



ミッドセンチュリーな素敵イラストもてんこ盛りの美しい本です。

スペースニードルは万博の構想の最初からあったのではなく、ほかのパビリオンの建設がもうはじまった後になってから実行委員のひとたちが「そうだ、タワー建てよう!」と思い立って、たった2年半でガシガシと作ったというのにはびっくり。

1962年頃というのは、そんな突貫工事が可能な時代だったんですね。

シアトル万博の実行委員長的な人が、シュトゥットガルトのラジオタワーを訪ねてインスピレーションを受けて、「こういうのをシアトル万博に建てよう!」と思ってから、用地も建設資金もないままに設計を完成させて発表。設計の仕上げはワシントン大学の教授でもあったVictor Steinbrueck氏も加わって、モダニズムの彫刻をヒントにあの有機的なシェイプをデザインしたのだそうです。

その後半年で出資者と用地を確保して、建築許可を取って即工事にかかり、8か月で完成したのだそうで、ほんとにすごいスピード。
現在だったら、建築許可が下りるまでに普通に3年くらいかかりそう。

そして、1962年というのは、そういえば、冷戦のもっとも緊迫していた時代で、前年にはベルリンの壁ができ、この秋にはキューバ危機があった年でもあったのだった。

ベルリンの壁とスペースニードルは同い年だったんですね。ちょうど同じ時に建設されていたという。

ケネディ大統領もシアトル万博にくるはずだったのだけど、ちょうどミサイル危機のときで風邪を理由に欠席したそうです。

以前、学校の地下に残っている核戦争用「フォールアウトシェルター」の存在を知っておどろいたのだけど、スペースニードルが建てられていた時代は、そんなシェルターがあちこちに作られていた時代でもあった。みんなが核戦争の可能性をリアルに感じていて、学校でも核戦争に備えた避難訓練があったり、地下室にシェルターを作る家もたくさんあったというそういう時代に、宇宙時代の明るい未来をプレゼンテーションしたのが「21世紀の博覧会」、シアトル万博だったということを、60年後に覚えている人はあんまりいない。

スペースエイジといえばドナルド・フェイゲンの曲を思い出すなあ、と思っていたら、スペースニードルをフィーチャーしたこんなビデオがありました。公式ではなくファンが作ったもののようですけど。



この時、まだ宇宙開発競争はソ連が大幅にリードしていて、アメリカは必死であとを追っていた。

連邦政府がおカネを出した「科学館(World of Science)」はミノル・ヤマサキの設計で、NASAの人工衛星のモデルが展示され、チャールズ・イームズの作った短編映画も上映されていたのでした。

seattle municipal archive

当時6歳だったビル・ゲイツ少年も、9歳だったポール・アレン少年も当然観に行ったというこの博覧会は、きっとこの少年たちにも強烈な印象をのこしたことでしょう。

20世紀の終わりにこの二人が作る会社がやがてシアトルに莫大な富をもたらし、21世紀のはじめにはポール・アレンさんの建てたフランク・ゲーリー作のEMP(最近名前がまた変わってMuseum of Pop Cultureになった)がスペースニードルのすぐ横に建ち、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の建物も通りをはさんですぐとなりに並ぶことになったんですね。


Seattle Library アーカイブより。

この頃の溶接技師は、命綱なんか使わなかったらしいです。 「そんなものァかえって動きがとれなくなって危ねえってんだよ」といったとか。まるで鳶職のようだ。

幸い、スペースニードル工事現場では、死者も大怪我人も出なかったそうです。

ニードルのてっぺんの展望レストランの大枠が完成した時には、まだ壁のない吹きさらしのレストランの現場にシェフを呼び、展望レストランで一番最初のディナーを職人さんたちにふるまった、というちょっといい話も『Space Needle』の本で紹介されてました。

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2017/01/11

寒い日


寒いです。

シアトルは樺太とおなじくらい緯度が高いわりにめったに零下にならないけれど、この冬はクリスマス頃からかなりさむい日々つづきです。
夜は華氏28度(マイナス2度C)だった。明日も最高気温華氏35度(2度C)とか。

華氏で20度台(つまり零下)になると、うっわー寒ぅ!と思っちゃう。たったマイナス2度なんだけど気持ちは激寒。
東京の冬はもっと寒かったはず。もう記憶のかなたの小学生のとき、毎朝冬は通学路で霜柱をふむのがたのしみだった。いまの東京には霜柱の出て来る場所もきっとあんまりないよね。

年末年始がっつり寒くなって、冷蔵庫より外が寒く、うっかりベランダに出しておいた野菜が半分凍ってしまった。

道を歩いてても、水たまりに氷が張ってたりして新鮮。



きのうは雪の予報が出ていたけれど、結局雨だった。
オレゴンのほうは大雪だそうです。


寒いから散歩に出るのにも手袋の出番があって嬉しい。
2年前に息子がアイスランドのオミヤゲに買ってきてくれた、ウールの素朴なミトン。

去年は暖冬すぎてぜんぜん出番がなかった。今年は活躍してます。


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2017/01/10

くまコーヒー


Kuma Coffee は、シアトルの新進(2009年始動)ロースター。
この間友人宅でごちそうになったエチオピア産が激ウマだったので、以来、リピート。

いま出ている「Fresh Crops−Bright」というブレンド(東アフリカの産地の、新しく收穫されたばかりの豆のブレンド)は、ほんとうに「bright」。
飲みくちが軽くて、ふわっと明るい香り。柔らかい果物のような、キラキラした感じのコーヒー。
ドリップで淹れたけど、エスプレッソにもお勧めとあります。

コーヒー袋はスタンプ手押しという手作り感満載で、いかにも地元のマイクロロースターという感じ。

クマコーヒーはシアトルの地元系のスーパーマーケットにおいてある。
前にはウォーリングフォードのあたりにカフェがあったはずなんだけど、もうなくなってしまって、今は卸売り専門になったらしい。

サイトには「コロンビアの買い付け旅から帰ってきたよ!」という記事が。
ここも、畑に直接豆を買い付けに行っている。



サイトによると、「クマ」という名前は、オーナーの犬の名前だそうです。
日本の人かと思ったらそうではなくて、宣教師のご両親に連れられてケニアに行っていたあいだにアフリカのコーヒーが好きになったという人。クマちゃんは、シェルター犬だったそうだ。

そういえばCTちゃんちがハワイで飼ってた最初の犬(ロットワイラー)、クマという名前だった。わりとよくありがちな大型犬のなまえなのか?

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2017/01/09

3ドルのステキ椅子


冬休みにうちの息子がガールフレンドのKちゃんとワシントン大学のサープラスストアに行ってこんなものたちを買ってきました。

大学のキャンパスでいらなくなったものたちを放出するストアで、カヌーから血球計算器までいろいろ売っている。

この成形プラスチックの椅子、さいきんのとは違って分厚くてしっかりしていて、シートの形が身体にフィットして本当に座りやすい。
脚部は学校のものだけに質実剛健で色気もなにもないけど、このシートは色も形もキレイだし、デザインほんとに素晴らしい。

この椅子はKちゃんがサンディエゴのお部屋用に持っていきました。

 ちなみにお値段は3ドル!


このスチール棚も、6ドルとか7ドルとかそんな値段だったらしい。


この「燃える液体」入ってるよというステッカーがキュート。
なんか一見それらしい実験道具を並べているけど、うちの青年は科学青年じゃないんだな。 単にコーヒーを淹れる道具なのである。



ハリオのコーヒードリッパーをクリスマスにKちゃんからもらったそうです。
ドリッパーをのせてるスタンドは、サープラスストアで買った実験用具らしい。
無意味にフラスコまで揃えているw これはわざわざアマゾンで買ったようです。

あっという間にまた新学期が始まって、Kちゃんはサンディエゴに(椅子持って)帰っていきました。

福岡ハカセは、時の流れが速く感じられるのは代謝が遅くなり、体内時計がゆっくりになるので一年の感じ方が長くなり、時間の経過についていけなくなるから、という説をとなえています(『動的平衡』「脳にかけられたバイアス」)が、代謝だけでなくてすべての回転が遅くなってる気がする、新年。とほほ。

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