2020/07/18

内戦が始まったのかい



もしかしたらこの国って、内戦が始まっているのかもしれない。

ポートランドに大統領令で連邦の兵が投入されて、迷彩服の兵隊がいきなり市民を拘束して連行しているというニュースを見て、背筋が寒くなりました。

Twitterに投稿された動画はこちら。


どこの組織なのか説明もなしに拘束して、ごく普通の車に押し込まれて連れ去られるので、これが本当の軍なのか、それとも私兵なのかもわからないという恐ろしさ。

ニューヨーク・タイムズの記事によると、連邦の資産をプロテスターから守るという名目で国境警備隊やTSAなどが動員されているらしいです。

市長も知事も、こういうやり方は対立をエスカレートさせるだけだから連邦に手を引いてほしいと言っています。ワシントン・ポストの記事にもタイムラインの動画がありました。

トランプはこのところ着実に支持率を下げていて、かなりのデスパレートなモードになっている。コロナ禍の失策から注意をそらすためにこのあたりで、「法と秩序」を守る強いリーダーという印象を支持層に印象づけておきたい、骨の髄までリベラルなポートランドに自分の支持者はほとんどいないので、ここの騒乱がどんなにエスカレートして収拾がつかなくなっても知ったことではないのでしょう。

支持率がいくら下がったといっても、共和党支持者の中ではまだ過半数に支持されてるわけです。
 
国の危機の真っ最中に政治家の多くが選挙の対策しか考えられないというのは本当にディストピアSFの上をいくプロットです。

トランプが11月に勝っても負けても、そのあとに相当ひどい混乱が待っているのは必至。
…というくらいは感じていたけれど、今日のニュースを見て、もしかしたらその前にもっとびっくりするようなことが起きてしまうのかもしれないなんて考えてしまいました。

トランプが選挙に負けたら、はしごを外されたコアな支持者がおとなしく引き下がるとも思えないので、ほんとに一部で内戦みたいなことが始まる可能性もあるのかもしれません。

コロナの感染者も死者もまだ、日本とは桁違いの勢いで増え続けてます。
テキサスでは死体安置所がいっぱいになりそうなので急遽新しい冷蔵トラックを追加しているというニュースもありました。




 こちらはMediumの記事で、「アメリカのパスポートで、現在ビザなしで入国できる国」をビジュアル化した地図。タンザニアとトルコと、カリブ海の島国くらいですって。



これはコロナ以前にビザなし渡航できた国々。とほほですね。

わたしは日本国民なので日本に帰ろうと思えば入れてくれるわけですが、東京で感染者が増えていて(でもアメリカとは桁が二つ違うのですが)、ほかの地域からは都民は現在バイキン扱いされているという話を聞いて、アメリカから入国して東京に滞在するんじゃ、国内どこにも行けないよなー、と思いました。


もうもとの世界には戻れないのですねー。毎朝目覚めるたびに、わたしの知らない世界になっている。




青じそが順調に育ってくれたので、ごま油とにんにく醤油とラー油のピリ辛漬けをつくりました。CTちゃんが教えてくれたレシピ。



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2020/07/16

ヘイトとマスクと新しい拡張子



昨日も今日も、すっきり快晴の夏らしい一日。爽快です。
だいたい一日うちにいるけど、それでも清々しくて気分が上がりますねー。

火曜日の午後7時半ころサンセットヒルの公園に行ってみたら、芝生の上でごはんを食べている人がたくさんいた。みなさんソーシャルディスタンスはちゃんと取ってました。

外でご飯を食べるのが本当に気持ちの良い季節。この次はお弁当もっていきたい。

ビキニ姿の方もお一人、いらっしゃいました。

みんながふつうにカジュアルなかっこうをしているビーチでもない公園に、唐突に水着姿の人がいるのはシアトルでは別に珍しくはないけれど、たくさん人がいる中一人だけハダカに近い格好をして寝そべってる姿を見ると、いまだに「おぅ!」と思う。マネのピクニックの絵みたいでなんだか面白かった。ハワイではどこにでも水着のお嬢さんがいるのでまったく違和感感じたことはないのだけど、シアトルではふつうの街の背景のなかに突然ビキニがでてくるので「おぅ!」と思う。

公園で水着になって日光浴をするお嬢さん、おばさん。
日本でやったらかなり注目を浴びるのではないかと思うけどそうでもないのかな。代々木公園とかにはたくさんいるのかな。




ヒルガオの蕾と葉がキレイです。この色も形も大好き。どうしてこんなに完璧に美しいものがどんどん自然に出てくるんだろうか。

ところで一昨日の配信で、デジタルクリエイターズに投稿を掲載していただきました。NOTEに載せましたのでよろしければご笑覧くださいませ(ΦωΦ)

こちらです。「ヘイトという生き方」…先月から気になっていたオーウェンズという保守派の論客と、「はすみとしこ」と、犬ぞりの話です。


Etsyの作家さんから新しい布マスクを買いました。耳のひもがふわふわで気持ち良い。

最近、あちこちのサイト広告もSNSの広告もマスクばっかり出てくる。

そうそう、先日iOSをアップデートしたら、写真の拡張子がJPEGじゃなくなっててびっくり!
デフォルトで、HEICという見たことない拡張子になってました。

iPhoneの写真はコンピュータに送ってLightroomという(かなり古いバージョンの)ソフトウェアで管理しているのですが、このソフトでは(古いバージョンなので)この新しい拡張子だと読み込めないのです! 

こういう新機能を「どう?すごくない?便利でしょ?」といつのまにか勝手にデフォルトにしているのがiOS君のこまったところ。先に聞いてよ。こっちにも事情があるんだよ。

ウェブ上にHEICをJPEGに変換してくれるソフトがあるので、そこに1枚ずつ送ればすぐ変換はできるんだけど、まさかいちいち全部そんなことしてられない。

iPhoneの設定でカメラの撮る写真の拡張子をJPEGに戻すことはできたんだけど、なぜか、「Camera」というアプリを使って撮影するとまたHEICになっている。

なので、いままで愛用していたこのCameraアプリを使わなくなってしまいました。使いやすくて好きだったのですけど。気づけばこれもかなりの年代物アプリになっていて、今Appストアにあるのは次世代のなんだね。

気づくとMacのOSも、もうはるか昔の世代になっていて、この間重い腰をあげて一大決心のすえアップデートしたばかり。
しかも1世代前のMojaveにwww 最新版にするのには勇気が足りませんでした。いろいろと載せているものが使えなくなると面倒だなー、と腰が引けて。

Macの上にParallels Desktopを載せ、それにWindows7 という骨董品を載せ、その上に翻訳用のTradosというソフトウェア(これもかなり古いバージョン)を載せているので、これがMacOSアップデート後に無事動くかドキドキでした。

マトリョーシカのように4層構造になっているため、全部更新するとなると面倒すぎ、お金もかかりそうでくらっとするのです。今回は無事、動いてくれました。よかった。

自分の使っているマシンもソフトウェアも、かなりの年代ものになっているんだって、しみじみ確認……。はんことFAXを大事に使ってる日本のお父さんたちを笑えんわ。


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2020/07/13

柳の木とチキンカツ



きょうのシアトルは、久しぶりに夏らしく快晴の、気持ちのよい一日でした。

近所を一周散歩してスーパーに行っただけだけど、たっぷり太陽光線を吸収して、ビタミンDたくさんできた感じだ。ここのところ、ちょっと寒かったのです。


雨がちの週末は、イーストレイクの住宅街の中にある小さな公園に行ってきました。

ユニオン湖の近くの斜面にある、自然の風情を残した庭。ここに昔から家を構えるファミリーがお庭の一部を市に寄付したものらしく、ボランティアが手入れをしていて、くねくねした細道がめぐらされて自由に散策できるようになっていて、ベンチもいくつかあります。

奥のほうは、昔(50年前の東京郊外で)、うちの裏にあったのとよく似た雰囲気の、とくに何も整備されていない雑木林になっていて懐かしかった。

駐車場と住宅のあいだに小さく取り残されたような雑木林を「どんぐり林」と呼んで、よく遊びに行ってたなあ、と思い出しました。

いまどきこんな場所が家の近くにある子どもは幸せです。

このあたりは今はかなりの高級住宅地なのですが、その中にこんな自然公園がぽっとあったりするのがシアトルらしい。

ボストンにはこういう場所は全然ないし、シアトルの人は自然や庭にとても関心が高いと思う、とうちの青年は言ってます。




すごい柳の巨木があった!

この柳の下に、石でできたベンチが置いてありました。ここが、青年お気に入りのスポットだそうです。少しお尻がつめたいが、それぞれもってきた本を読む、まったりした良い午後でした。

柳の木って昔からなぜか特別に惹かれます。小学校のとき、近所に古い都営住宅があり、別に知り合いが住んでいたわけではないのだけど、そこの中庭にあった柳の木がなぜかすごく好きで、住宅が取り壊されるときにその木が伐られてしまったのがものすごくショックでした。




ボストンにいるあいだ2回しか髪を切らなかったそうで、宮本武蔵みたいなかんじになっています。なんかいろいろ中から出てきそう。




自主隔離期間を終え、青年が家に戻ってきました。

東海岸の時間で仕事をしているのでめっちゃ朝が早い。一方、わたしは今週は化学療法始まってぼーっとしているので午前中使いものにならず、昼近くまで堂々と寝ているので、青年が早朝会議をしているあいだ完全爆睡スルーで好都合です。

この人がどのくらいご飯を食べるのか、しばらくいない間に忘れてしまっていつもそのたびにおおーそうだった、とびっくりする。これは ↑ ボストンに行ったときの、久々に見た大盛り飯の写真。

ひとりだと、一度料理を作ったら3日間それを食べ続けるという、限りなくズボラなルーティンにはまっていましたが、今週からは冷蔵庫の回転が異常に早くなりました。



久々に揚げ物。チキンカツ。

冷蔵庫の引き出しにあおさを発見して、あおさの味噌汁&天ぷらもやってみた。

冷蔵庫の同じ引き出しで発見した天ぷら粉はかなりの年代物でしたが、ぜんぜん大丈夫でした。パントリーに粉もの入れておくとダニが発生することがあるって話をこのあいだ読んでひょえーっとなったけど。小麦粉は常温だ…大丈夫かな。

「ホットケーキミックス1グラム中に約11,000匹のケナガコナダニが認められた」って怖すぎる。そんなにか!いろいろ危険がいっぱいだ。





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2020/07/12

2058年の強いヒロインと美しい建物



アメリカはもはや何といってよいかわからない状況です。
毎朝、あたらしいニュースを見るたびに、不思議の国のアリスのような心境。

「ますますへんてこりんになってくるわ!」

東京で感染者200名が大ニュースになっていますが、フロリダでは1日の新規感染者が1万5,000件超え…。その中でディズニーワールドが再オープンとな………。


とりあえず現実から逃避します。

5月の話ですが、HBOの『ウエストワールド』をシーズン1から3まで一気に観ました。

面白いです。これだけはまったテレビシリーズは『ブレイキング・バッド』以来かも。

noteにも、ウエストワールドのビジュアルがすげー!という話と、暴力の話を書きました。



シーズン3の舞台は、西部劇的セッティングの「パーク」から移動して、2058年のロサンゼルスという設定。

シーズン3新登場のアーロン・ポールも良かったです。俳優陣はみんな素晴らしい。話もおもしろい。

そしてまた、シーズン3のビジュアルがめっちゃ素晴らしいんです。

パークを経営している企業Delosの本部は、バレンシアの芸術科学都市「Palau de les Arts Reina Sofia (ソフィア王妃芸術宮殿)オペラハウス


建築家サンティアゴ・カラトラバの設計。AD誌のサイトに紹介されていました。

こちらのサイトに全貌が見られる写真があります。かっこいいです。

ニューヨークの911メモリアルの隣にあるOCULUSの設計もこの人です。


建築の力ってすごいなと思いました。建物というものは、人が何かを感じる場所をつくるものだし、そこに来る人、そこで生活する人の意識にはたらきかけて環境を作っていくものなんだなーと、このOCULUSと911メモリアルを見てちょっと実感したのでした。(わたしはあの四角いメモリアルは好きではないです)

カラトラバさんがOCULUSについて語ってる記事がありました。

Even if at that moment it was a site of destruction, to approach a project like that in a city like New York, you really get from New York the very best that you can to restore and to recreate.
A new building should deliver a feeling of hope. And I have to say, it was not difficult.

(たとえ、そのときには破壊された場所であったとしても、ニューヨークのような都市でこれほどのプロジェクトに取り組むときには、ニューヨークという存在の中の最善のものを引き出し、再生し、再創造することになります。新しいビルは希望を伝えるものでなければならない。そしてそれは、難しいことではなかったのです。)

と語ってます。うん、希望が放射されている建物だった! あの場所にあの建物を作ってくれてほんとうによかったと思います。あれだけであの場所の「地霊」がだいぶ変わったと思う。


しかしこのバレンシアのオペラハウスは、完成後8年で亀裂が入りはじめて大問題になっているのだとか…。革新的であるってお金がかかることなんですね〜。


あと、『ウエストワールド』シーズン3にはもうひとつ、バルセロナの素敵な建築物がつかわれてます。


https://mymodernmet.com/la-fabrica-ricardo-bofill/



少しスチームパンク的なおもむきもありつつの、すっきりした力強いインダストリアルな造作と、ミッドセンチュリーのミニマルな美意識、自然素材と控えめな色彩でぴしっと端正に整えられた、大聖堂のように天井の高い空間。

なんともはや豪華な邸宅です。

バルセロナがどのくらい寒くなるのか知らないけど、このお宅って光熱費が相当にかかるでしょうね…。
庶民が心配することじゃありませんけど。




シーズン3のドロレスは、『攻殻機動隊』の草薙素子少佐をほうふつとさせました。きっとクリエイターの中には、あのシリーズのファンがかなりいると思う!




『ウエストワールド』は、シーズン通して、強いリーダーのキャラクターが全員女性であり、男性キャラの多くはアワアワしながらその後をついていく役回りというのも面白いです。






準主役のメイヴ(タンディ・ニュートン)。何を着てもほんとうにカッコいい。

衣装も素敵なんですよねー。(シーズン2の芸者コスチュームはいただけなかったけど)

そうそうNetflixで『攻殻機動隊』のあたらしいアニメのシリーズも公開されていて、ストーリーや設定は面白いんだけど、ビジュアルが駄目すぎて悶絶しています。
お金は相当かかっているそうなのですが…。

攻殻機動隊の新シリーズの舞台のひとつは2045年のロサンゼルスと東京。ウエストワールドの2058年も攻殻機動隊の2045年も、半分ディストピアで半分キラキラな未来都市という、わりとありそうな未来が描かれています。

いずれもわたしが生きて見届けることはないけれど、よい未来でありますように。



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2020/07/10

MUJIが破産なんて…!



ジェニファーちゃんからまたお庭の花をいただきました。
明るいフューシャピンクの花(名前しらない)と、上品な薄いブルーのアジサイ。




ジェニファーちゃんによると「ジャパニーズ紫陽花」なのだそうで、これ以上色が濃くならない品種なんだそうです。水彩のような色。こういうのは日本らしい美意識なのでしょうか。




CTちゃんが、息子のシアトルにようこそおかえりディナーを開催してくれた。

最初裏庭で、といっていたけど寒いので(ほんとに夜は冷えこむ)、リビングでソーシャルディスタンスを保ち、換気して、マスクして。

さいきん唐揚げに凝っているCTちゃん。毎週1度は唐揚げだそうです。この日はコウケンテツさんレシピ。

おいしゅうございました。

ごちそうさまでございました。

またいつか、普通に大勢でご飯が食べられる日はくるのだろうか。



人と直接会って他愛ない話をするのって本当に楽しいなあ。

ところで、ブルックス・ブラザーズに続き、なんとMUJI U.S.A.がチャプター11(破産申請)をしたってニュースが!これはちょっと衝撃でした。
シアトルに出店する前に!
NYでもボストンでも一等地に出店してたし、長期の閉店が圧迫したらしいです。

この頃セールのお知らせがいやに頻繁に来るなと思ってちょっと心配だったのよー。
持ちこたえてほしいです。

小売やアパレルも、これからやっぱりバタバタと変わっていくのだろうな。
シアトルのレストランも閉店してしまったお店が目立ってきました。

そんな肌寒い夏。



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2020/07/08

かえってきた青年の自主隔離



ジェニファーちゃんにもらった紫陽花、パープルがほんとうに綺麗です。


バスルームの鏡が曇ったところに映ったボケ効果があまりキレイだったのでちょっと写真に撮ってみました。 紫色って、むかしは(子どもの頃から20代始めくらいまで)好きじゃなかったのだ。むしろわりと積極的にソリがあわない色と感じて排斥していた。どうしてだろう。


色の好き嫌いって面白いですね。 とくに若いときの好きな色って、自分自身についての感じ方にシンクロしている気がします。
わたしは10代のころ、パープルな人ではなかったんですねー。
プリンス様のファンになったのはかなり年とってからでした!




シアトルでは、7月なのに肌寒い日がつづいてます。毎朝、午前中は14度Cくらい。爽やかです。

先週、ボストンから息子が帰ってきました。


1年間のインターンシップ期間が終了して、さらに半年間おなじ待遇での延長をオファーされたのだけど、どちらにしてもオフィスは9月まで閉鎖されているので、遠隔勤務を条件にしてもらって、シアトルからボストンの会社に勤務してます。

時差があるのでかなりの朝型生活。午前6時から会議とか。でもそのぶんがっつり昼寝しているようです。

例年ならばインターンの半数以上が正式雇用されていたそうですが、今年はコロナ禍のあと一人も正社員としては雇用されず、数名が半年間の延長をオファーされたのだとか。
それでもこの状況下で毎月お給料がきちんともらえる仕事につけてるのはたいへんありがたいこと。


それに正社員ではないので競合禁止条項にサインしなくてよいため、身軽に仕事ができるので逆に正式雇用でなくてラッキーな面もあるのだと。


シアトルは「水も空気もおいしい」と喜んでます。

息子はシアトルに帰ってきてすぐPCR検査を受け、ネガティブでしたが、念のため自主隔離中。検査の結果は48時間でわかったそうです。

最初の1週間はAirBnBに宿泊し、いまはCT家の地階のゲストルームにお世話になっています。

ちょうどわたしがまた化学療法を再開することになったので、この帰還はまことにベストなタイミングでした。





これもジェニファーちゃんがくれたプランター栽培のレタス。グレープフルーツと合わせてミントとバジルの葉も足したら、うまうまな夏らしいサラダになって3日間リピート。
ドレッシングはバルサミコとオリーブオイルと塩だけ。

ジェニファーちゃんは人の世話を焼くのが生き甲斐の人なので、病人にはいろいろ甲斐甲斐しくものをくれる。
コスコから大量に買っちゃったから、といって、エコバッグいっぱいの野菜と果物もくれました。





ベランダ青シソも大豊作で、だんだん消費が追いつかなくなってきました(汗)。
やけくそのような青じそパスタ。



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2020/07/06

無理解とがさつさを自慢する


独立記念日でしたね。

これは、先週ベランダで見た太陽の暈。

太陽を隠しているのは、上の階の人が1年中だしっぱなしにしているのでボロボロになりつつある星条旗。
偶然ながら、なにか今のこの国を暗示しているようなちょっと不気味な図柄が撮れました。
洒落にならねえ!!!

先週金曜日にマウント・ラシュモアでトランプが集会を開いてました。

感染者数が拡大している中で、もちろん、「マスク着用はご随意に」なので、7,500人の参加者がほとんどマスクなしという、カミカゼ集会です。

この時機にラシュモア山でイベントを開くというのは、全国で起きている反レイシズムのプロテストに対する全面戦争の布告といったところ。

ラシュモア山というのは、ごぞんじのとおりネイティブ・アメリカン(このばあいはラコタ族)の聖地に白人が勝手に白人の大統領の顔を彫ってしまった観光地です。いってみれば、明治神宮を戦後占領軍がディズニーランドに改造して門の前にマッカーサーの像を立てたようなもの。

ラコタ族の人々はもちろん抗議のデモをしてましたが、トランプ支持者がラコタの人々に「Go Home」って言っていたという報道を見て噴きました。いやそこ、彼らのホームだから。ゴーホームって言われるのはそっちだから。

1)ほんとうに歴史を知らないのか、2)その歴史をフェイクだと信じているのか、3)知っていたうえで暴言を吐いているのか。

どれが一番怖いでしょうか。

さらにトランプが#blacklivesmatterを「ヘイトの象徴」と言い出したというのを聞いて、どっひゃー!とまた驚きを新たにしましたよ。

この大統領は、とにかく「まさかこれ以上悪いことはないだろう」という予想をさくさくと覆してくれるという、その一点だけでは裏切らない人ですね。



FOXがライブ中継したラシュモア山でのスピーチの内容、さらっと読み流したけど、まーほんとうにヘイトと恐怖をあおることに必死になっている。

NYタイムズの記事で世論調査の専門家が「トランプは自分の支持者層拡大にもすでに興味を持っておらず、離れていった支持者を取り戻そうともしていない」って言ってました。
今までの、二期目を狙う大統領だったら、国内のカルチャー戦争を中和してなんとか自分の陣営を広げようとするものだけど、トランプは「どちらにつくか」の選択を強要している、と。

共和党内でもかなり離反が進んでいるし、しかもトランプサポーターだったカニエくんが!自ら大統領選に出馬するっていいだしたし! コロナの感染者増えてるし経済はたぶん徹底的に駄目だし、支持基盤は減少しつつあるのだけど、それでも!まだ!現時点で4割のアメリカ人がこの人を支持しているのですね……。だからぜんぜん予想できない。

自分の無知や、なにかを理解していないこと、人に気遣いをしないがさつさを自慢にすることって、何か名前があったっけ?それこそ「ゴロツキ」的なメンタリティだと思うんだけど。

それはつまり、相手を理解しないことを誇っているってこと、相手の大切にしているものの価値をゼロだと認定していること、だよね。
「オレはこんなつまらないことを理解する必要はないんだ」

やっぱり、相手にラベルを貼ってしまったらそこで話は終わってしまう。

トランプサポーターの言動を見ても、むやみに腹を立てるのはやめようと思うようになりました。彼らが発散している気が強烈にネガティブなことが多いので、ちょっと見ただけで気持ちが悪くなってむずかしいんだけど。

どうしてこの人たちがトランプをすごい人だと思ってしまうのかが知りたい。

そしてあのホワイトハウス広報官とかFOXニューズのアンカーとかは、本当に自分で喋っていることを真実だと思っているのか、ある程度は欺瞞だと思っているのか、そういうことじゃなくて「これが正しい仕事の仕方だ」と仕事モードで思考停止してしまっていて個人としての価値判断は置き去りにされているのか、知りたい。

わたしは、リベラルな人やなんならアナーキストの心情も個人的な体験=感情として共有できると思うけど(信条に同意するかは別です)、いわゆる保守派の人の心情は本当によくわからないのです。ウェーイ!っていう一体感の楽しさや帰属意識の嬉しさはまあ感情として理解できるけど、リクツに結びついたところの心情がよくわからない。ヘイトと怖ればかりが見えてしまうのだけど、それだけじゃなくて何かポジティブなものが彼ら自身には感じられているはずなのだろうし。

価値体系のどこが決定的に違うのか、もしかして思考のしかたがどこか決定的に違うのか。

まあそんなに人のことが簡単にわかったら苦労しませんけどね。



近所では、マーガレットが盛りです。こんなに咲いてたっけか、マーガレットってこんなに大きな花だっけ? 

わからないことばかりです。



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