ニューヨークに行ってみるまで、ウォール街がマンハッタンのどこにあるのか知らなかったのはこちらの翻訳者です。
世界随一の金融街は、こんなにせせこましいマンハッタン島のさきっちょのエリアにあったんですね。
ニューヨーク証券取引所がスナップチャットに追加してねとアピール。その前で記念撮影の中国人のご夫婦。
日曜日だったのでトレーダーさんたちの姿はなく、この一画は観光客でいっぱいでした。
ジョージ・ワシントンさんと写真をとる人々。
例のウシは中国人に完全に取り囲まれていた。
このウシの股間に手をあてて美しく微笑むマダムMの素敵な写真をぜひぜひぜひご覧にいれたいのだけど、マダムに脅迫されているのでできません。ああ残念。
色々話題になっている「牡牛に立ち向かう女の子」像もごらんの通り。ウシとの間に観光客がバリケードをつくっています。
ウォールストリートってこんなに狭い通りだったのね。
プライド・ウィークだったので、ここにもレインボーフラッグが。
例の新しいタワー。
タワーの写真をとる人々。
タワーはなんだかのっぺりした愛想のないビルって感じだけど、グラウンド・ゼロのすぐ横に立つこのショッピングモールの構造はとてもドラマチックで優雅。
骨のような貝殻のような帆のような力強いオーガニックな形が素敵だし、光をとおす開放的な感覚と、色がいい。この場所はやっぱり白が似合うと思う。
スペインのサンティアゴ・カラトラヴァさんの設計だそうです。
吹き抜けで地下2階だけに店があるというのは商業施設としてはムダが多くて面白いですね。
このモールのすぐ目の前に、世界貿易センタービルのメモリアルプールがある。
ここに実際行ってみるまでここがどういうことになってるのか全然予備知識ゼロでした。
ふたつのビルがあった場所に、巨大な四角いプールがそれぞれ作られていて、周りには亡くなった人々の名前が彫られている。
プールには四方から滝が落ちていて、
その水は全部真ん中の四角い穴に落ちていく。
水がこの穴に落ちていくのを見ていると、ぞっとせずにいられませんでした。
なんと沈鬱なメモリアルなのか。
このメモリアルが永遠にここにあるのか。
動く水があるのは良いのだけど、救いとか癒やしの意思はあんまり感じない。
水はどんどん内部に、だれの手も届かない暗い地中に落ちていく。
祈りにも向かわず消化されていない内省、絶望、隔絶を感じた。勝手な感想だけど。
これほど暗いプールをみたのは生まれて初めてだった。
なくなったビルの形を再現した四角形も怖い。
穴に落ちていく水ではなくて、外にむかって吹き出してくる噴水にすればよかったのに……。
隣にある白いOCULUSのオーガニックな明るい造形が唯一の救い。
プールの横にはミュージアムもあった。時間がなくて中は見なかった。
空間が分裂していてつじつまがあってない。
メモリアルのプールの前で、インド人らしい親子に写真を撮ってと頼まれた。「ビューティフルな場所ね」といっていたので感じ方は人それぞれなんだと思うけど。