2017/04/19
赤かぶとシトラスのサラダ
シカゴのフォトグラファー、マミさんのブログでみたオレンジとラディッシュのサラダがあまりに綺麗でうまそうだったので、つくってみました。
マミさんの写真にくらべると芸術性はかなり落ちますねえ。
マミさんはセンスも素晴らしいけど、ほんとにマメなお料理家で感心する。
料理したり食べることにテンションが落ちてきたときにインスピレーションをもらえるブログのひとつです。
マイレシピ(ありあわせ)はオレンジに、冷蔵庫にあったかぼちゃのローストとルッコラをプラス。
ドレッシングは、ホワイトバルサミコ、オリーブオイル、ハワイアンソルトとはちみつ。
ラディッシュの辛味とオレンジのとりあわせがさっぱりして新鮮で、このところマイブームになっている。
これは先日スーパーでみたEdible Seattleだったかなにかの雑誌の表紙にあったのをマネしてみたかった、アボカドと卵とラディッシュのトーストのせ。
ラディッシュのスライスをのせると、とりあえず華やかになる。
ラディッシュって実はいままで興味がなくて買ったことなかったけど、 スライスするとほんとにキレイだし、なんでもない料理がシャキッと春らしくなるですね。
2017/04/18
すごい身体のモノローグ
一日に何度も晴れたり雨降ったり時には雹も降ったりと忙しい、シアトルの春です。
先週の晴れた日曜日(4/9)、シアトル舞踏フェスティバルをのぞいてきました。
場所はShoreline Community College。いつも通っている通りから少し入ったところに、こんなコミュニティーカレッジがあったのをすっかり忘れていた。初めて行ったけど、こぢんまりした中にも緑が多くて落ち着いた綺麗なキャンパスでした。通ったことのあるNorth SeattleCCよりも、ずっとのどかで端正な感じ。
シアターのほうに歩いていくと、 中庭の芝生に水のない河原のようなところがあり、そこでパフォーマンスが始まっていた。
サンフランシスコから来たという舞踏家のお二人。
音楽はどこから聴こえるのかと思ったら、まるいスピーカーを胸のところにつけてらした。「ちょっとしたサイボーグ」とご本人。なるほど。取り外し可能だけどね。
背景には桃色の花。賽の河原のような石の上の道行き。
ほんとうに色も形も時も、パーフェクトな舞台だった。
シアターでの演目一つ目は、シアトルの舞踏家、薫さんの、長崎をテーマにした「ORASHO」。
長崎という土地は、ひどい暴力にみまわれてきたところ。しかも何度も。
全然知らなかったのだけど、幕末の開国後、フランス人たちのために大浦天主堂が作られた後で、200年もの間隠れていたキリシタンたちが天主堂にやってきて、このフランス人神父に「発見」されたという事件があったのだそうです。
でも開国したとはいえ、徳川幕府は臣民に対してキリスト教を禁教としていた方針は変わっていなかったため、200年の時をへてカミングアウトしてきたキリシタンたちは次々に逮捕されて流刑にされてしまったのだと。
なんと弾圧は明治維新後も続き、キリスト教国の列強が、クリスチャンを迫害する国など文明国の仲間に入れてやらん!と圧力をかけたこともありようやく明治6年に禁教が解け、信徒が釈放されたときには、流刑先のひどい拷問や私刑で600人ほどが亡くなっていたのだそうです。
そのキリシタンたちが代々ひっそりと伝えたのが「オラショ」。ポルトガルの宣教師たちが教えたオラシオ(祈祷)が、お経のようなうねり感のある日本語の祈りになって200年伝わった。
薫さんの舞踏は、その「オラショ」をアレンジしたオリジナル楽曲を使い、背景にはYukiyo Kawanoさんの、原子爆弾をかたどったオブジェを配した、ナガサキの土地へのレクイエムのような物語。
舞台がすすむにつれて、最初は折りたたまれていた爆弾のオブジェが上から吊るされ、完全な形に広がる。照明の効果で、まるで中から発光しているように爆弾のオブジェが神々しいような美しさに輝く。
禁教が解け、迫害を逃れた隠れキリシタンたちがようやく持てた自らの教会、浦上天主堂は、長崎の原爆で破壊されてしまった。
という、歴史への思いのこもる作品でした。
次の「花の鎮魂歌」は、フィンランドを拠点とする日本人男性舞踏家、ケン・マイさんの舞台。
ファッションモデルなみに細く、しかし不思議な筋肉がついている舞踏家は、1ミリも贅肉のない胸をはだけた黒い妖艶なドレスで、カゴから白い羽根を撒きながら登場。舞台全体をあっという間に自分一人のものにするエネルギー。すごい。
短い生命の花が咲ききる永遠のような一瞬を、全身で表現する舞台でした。
こちらのビデオはケン・マイさんのメキシコでのワークショップのプロモ。シアトルのあとは米国数カ所を回ってヨーロッパに帰るそうです。
舞踏家はそこにいるだけで、オブジェ。
ケン・マイさんのこの日のプログラムでも、舞台の上に自由落下して飛び起きるという、どうしてそんなことができるのか謎な動きが続発してました。すげぇ。
でも一番感動したのは、パフォーマンスが終わり、静かに舞台を下りてきたケン・マイさんが、観客とコンタクトしはじめたとき。
目の前にやってきたケンさんを両手をひろげて受け入れて、いっしょに舞いはじめる人。
閉じたままで、かたまって見るだけの人。
どちらが正しいとかではなく。
そして、開いた人にはまっすぐにはいっていくケンさん。となりのご夫婦は2人まとめてケンさんにハグされてた。
ことばのない抽象的な表現方法は、ごく個人的な体験をダイレクトに伝える。
抽象的になればなるほど、受け取るものは直接的になる。
このあいだシアトル美術館で観た常設展示のマーク・ロスコの作品に、 私にとってこの絵画はスピリチュアルな体験なのだというような画家本人の言葉が添えてあった。正確な言葉は覚えてないけど。
ただ四角く色がぬってあるだけじゃん馬鹿らしいと思って観る人もいれば、ロスコの感動を共有できたと思って観る人もいれば、よくわかんないけどキレイだな癒されると思って観る人もいる。
視覚の芸術や音楽は本当に恐ろしく情報量が多いので、言語で説明しようとした瞬間にとてもやせ細り、ことばの持つ膿のなかにからめとられてしまう。
ピシリと居合抜きのような鋭さで一寸の狂いもなくことばにできる人は、受け取る鋭さだけでなく、途方もないボキャブラリーと整理された情報を自分の懐に持っているのでしょうね。
そんなことはどだい私には無理だけど、説明されないものをいっさいのナラティブなしにただ受け取る、ということの楽しさと困難さを、ケンさんの舞台をみながらちょっと思ったりした。
目にうつるものをいかに私たちはすぐに説明したがることか。
というか説明しないと毎日の生活にすぐ支障をきたすけど。
わたしたちは「いま」「ここ」「わたし」からはじまって物語なしには生活できないのではあるけれど、そこからちょっとだけ外れて、ただそのものを観る、ということが、どれだけ可能なのだろうか、など。
ケンさんの舞台は、とてもラブリーでせつない、そしてほわっと優しい舞台でもありました。
2017/04/11
今年の木蓮
桜が満開になったと思ったら、すぐに雨と大風がきて、今年の桜はあっという間に終わってしまいました。
シアトルは朝晩気温が低いので、雨と風さえ来なければ桜もほかの花も長持ちするのだけど。
木蓮(マグノリア)も、今年は桜よりも少し遅めに咲き始め、そしてやっぱりあっという間に終わり。
近所のおうちの、みごとな木蓮。
この大きな花がこんなにみっしりついているので、大変な迫力。
日本の木蓮は、もっと、ぱら、ぱら、という感じで咲いていた気が。
これも、満開になった次の日の雨でもう茶色くなってしまってました。
花弁が大きくて痛みやすいので、桜よりも見頃の期間は短いのかも。
こちらは今日のワシントン大学構内。
桜が満開だった先週、この木蓮の木の前にインド人の初老のご夫婦が2人でニコニコと立っているのを、大勢の子どもや孫たちがそれぞれのケイタイやカメラで写真を撮ってて、コダックモーメントのコマーシャルみたいでほのぼのでした。
サーカスの悪い夢 シルク・ドゥ・ソレイユ
シアトル近郊、マイクロソフトの本社がある町レドモンドでやってる、Cirque du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ、アメリカ人は「サーク・ド・ソレイル」と発音するようです)『LUZIA』をみてきました。
息子の誕生日ウィークでふんぱつしたよ。 ギフトの代わりにサーカスへ連行。
単にお母さんが観たかったのでは、という噂は聞き流してください。
夕空にサーカステントって鉄板でワクワクする。テントの先端からはぴゅうと蒸気も出ている。わけではなくて、たまたまいいあんばいにそこにあった飛行機雲です。
Marymoor Parkという、以前にサッカーの試合でも何度か行った、だだっ広い公園で開催中。
公園のまんなかなの芝生の上に停めるのに、しっかり駐車料金を15ドル取られます!
大勢で行く方はぎゅうぎゅうに乗り合いで行くほうがお得よ。
このエキゾチックなテントの形が素敵。
シルク・ドゥ・ソレイユのプロダクションは、熱のある日のうなされる夢から出てきたように幻想的。
以前にも一度だけ、ホノルルのブレイズデール・アリーナに観に行ったことがあった。
「サルティンバンコ」だったかな?もう詳しい内容は忘れたけど、女声ボーカルがドラマチックでほんとうに綺麗な舞台だった。
今回のも、ハチドリ人間、魚人間、わに人間、蝶人間などが活躍でした。
(以下、多少ネタバレあり。サーカスを見に行ってびっくりしたい人はスルーしてください)
一番最初はハチドリ人間の輪くぐり。平和でアップテンポで明るくてよかった。
メキシコがテーマのこのショウは特別にカラフルで、以前観たショウよりもサーカスらしい、下世話でキッチュな見世物小屋的なカラーが強かった。
ピコ太郎みたいな愛想の良いお兄さんの超絶技巧ジャグリング、レトロな感じのアクロバット、ターザン美青年のエアリエル、ほんものの蜘蛛人間。
そう、この蜘蛛人間は、関節を自分ではずせるのかなんなのか、ヨガマスターでも絶対にありえない、人間昆布巻きみたいなポーズになってしまう。まだ若い男の子なんだけど、毎日こんなことをしていて大丈夫なのかと他人事ながら心配に。
うちの息子はもうどうにもこれがダメだったそうで、トラウマになりそうだったといってました。
最初から3番目くらいのブランコとフープのショウで、輪っかにはいってグルグル回転していたお姉さんが、上から下りてきたブランコのお姉さんと衝突するというアクシデントがあって、お姉さんたちはショウを中断してひっこんでしまった。
ピエロが出て来るまで数分間の居心地悪い沈黙が…。
こういうアクシデントがあったこともあり、なんだか落ち着かなくなって、フィナーレ近くで2つのブランコの間を蝶人間のお姉さんやお兄さんが飛び移るアクロバットは、お尻がチリチリするほど怖かった。
そしてありありと、幼稚園時代にわたしはブランコが死ぬほど怖くて、それを克服するのに大変な時間を要したことを思い出した。
非常にどんくさい子どもだったのです。
アクロバットを見るまで、ブランコ恐怖症のことはきれいさっぱり忘れていた。
いやとても楽しいショウだったんですよ。舞台美術もショーマンシップも一級だった。
でもサーカスってやっぱり怖いや。ここはとんでもないものが出てくる異世界。
テントの中に、シアトル在住Henry画伯の画も飾られていた。
この人の画も、悪い夢からでてきた感じで、よく見ると怖いでしょ。
2017/04/08
うちの仕事場のSTINKSな朝
うちの仕事場です。
ちなみにデスクは、引っ越したときにCraigslistで探して、50ドルくらいで買ったもの。無垢材の木製でがっちりしていて幅が広いもの、と探してたら、ほんとに理想的なデスクがちょうど見つかった。持ってくるの大変だったけど。お気にいりのワークスペースです。
以前はWindowsマシンをメインに使用していたのだけど、一昨年MacBookProに買い替えました。
Macが使いたいけどWindowsも必要で、写真の整理にはAdobeのLightroomをMacで使ってるのですが、翻訳では Windows上でしか使えないツール(Tradosなど)がどうしても必要。
2台持ちはやむを得ないかな、ブートキャンプを使ってもいちいちリブートするのは面倒だし…と思っていたところ、何度もお仕事をご一緒させていただいた翻訳者のNさんご夫妻から、Mac上でウィンドウズを動かせるParallelsというソフトを教えていただき、それがものすごくサクサク動くのに感動して、即決定。
Parallelsを使うとまるで2台のコンピュータを連結して使ってるように、Windowsで開いていたファイルをMacのデスクトップに落としたり、Macで受け取ったファイルをWindowsのアプリケーションで開いたりが何も考えずに自然にできるんですよー。
これを教えてくださったNさんにはほんとに大感謝。
Tradosは画面がちまちましていて、いくら解像度がいいとはいえ15インチの画面ではやはり狭いので、翻訳作業のときには以前Windowsマシンにつなげていた外付けディスプレイをMacにつなげて使ってます。
(やっぱりMacのディスプレイに慣れてしまうと、この外付け液晶ディスプレイの画面は粗くて字が読みづらいけど)
以前のマシンにはかさばるエルゴノミクス仕様の外付けキーボードをつなげてたけど、今使ってるのはMac用キーボード。これ、見た目は華奢だけど、キーの反応が良いせいなのか、今のところはとくに手首に負担は感じてない。
という環境で一昨年来快適に使っていたのだけど、このあいだ、朝起きて立ち上げようとしたら、前の晩まで普通に活動していたMacBookProちゃんが、突然うごかなくなった。
立ち上げてもDockが出てこない。マウスのカーソルは動くのに、何もクリックできない。
りんごのマークもクリックできないしアプリケーションも何ひとつ開かない。
何度も電源ボタン長押しで強制終了しては立ち上げるのだけど、セーフモードで立ち上げるとマウスがまったく使えなくなる。
サポートのチャットを呼び出し、小一時間あれこれ試す。
サポートの担当者くんに指示されて「nvram reset」とかも試してみたのだけど、まったく効果なし。
とうとうチャットのサポート担当者くんに
「Darn! 修理が必要みたいだね。近くのオーソライズドリペアショップとアップルストアとどっちがいい?」と聞かれ、
「えええええ。今日の午後までの仕事があるんですけど!どっちでもいいからなるはやで!」
と頼むと、
「It stinks! それはたいへん残念に思うよ!ところで、一番早く予約が取れるのはレドモンドの修理店で木曜日。アップルストアの予約は月曜日…」(このチャットの日は火曜日だった)。
It stinksって…。ちょっとだけ和む。
Darnとかstinksとか、アップルの定形スクリプトに入ってるフレーズなのかな。一覧表になってたりしてね。
しかしまじでstinksな状況で、そんな悠長に待っていられる余裕はないので、わかった、それなら予約なしでアップルストアのウォークインを試してみるよ、どうもありがとう、と悲しくチャットを打ち切り、クロゼットから2年ぶりくらいにWindowsマシンをひっぱり出してきて、ちくしょう昨日6時間かけてやった作業をもう一度やりなおしだ!とセットアップを始めると、今度はネットがつながらない。
うあああああ、わたしは一体何の怒りに触れてしまったのか!まじですか!
もう力尽きたので、息子にプロバイダーのComcastにどうなってるのか電話で聞いといて、と頼んでシャワーを浴びにいくと、「ねえ、滞納になってるってよ」。ええええ。
そういえば、クレジットカードが新しく送られてきてて有効期限が変わってたのをほったらかしにしていたのだった。よく見たら先月も引き落とされてなかった。
それにしたって何の通知も送ってこないでいきなりサービス停止かい!
支払いも済み、無事ネットはつながった。
息子が学校へ出かけた後、数時間後の締め切りに間に合わせるために集中しなければ、とデスクに向かって、Windowsを立ち上げながら、最後にもう一度Macちゃんをリブートしてみると、ぽん!と、まるで何事もなかったかのように、すべてが正常に働くではありませんか。
頭が???でいっぱいになったものの、とにかく動くなら仕事が先。
とりあえず大急ぎで仕事を片づけ、数時間後、無事納期にまにあわせることができてほっとしたところにまた息子が帰ってきた。
その瞬間、「マウスが接続されました」という表示が画面に。そして、Macちゃんはふたたび無反応に。
おおお!お前か!
犯人は、息子のバックパックに入っていたワイヤレスのマウスだったんでした。
以前にマウスを取り替えっこして使っていたことがあり、このMPBちゃんにも登録されいた。
どういうわけか、そのマウス野郎がわたしのMacちゃんを乗っ取ってクリックしっぱなし状態にしていたため、トラックパッドもわたしの使ってる外付け(Apple純正のでなく他社製の)マウスもクリックできなくしていたらしい。
普段使ってないから、ブルートゥースが何かの拍子にオンになってたことに気づかなかった。
サポートのチャットでも
「ひょっとして外付けマウスつなげてる?ちょっとそっちでクリックしてみて」
といわれたのだけど、自分が使ってる他社製のマウスを一生懸命クリックして
「やっぱりダメですぅー」
と言っていたのだった。
まったく無駄な骨折りに3時間ほどを費やした朝でした。
いったい何のお告げだったのか。
バックアップをしっかり取っておくように、ていうことでしょうか。
外付けHDを新調しよう…。
2017/04/07
豪邸を飾る風景 Seeing Nature
パイクプレイスマーケットまで行ったので、すぐ近くのSAM(シアトル美術館)へ。
久しぶりに行ったら、1階ロビーの展示がクルマから大木に変わってた!
いま開催中の特別展は、『Seeing Nature』。
これは、マイクロソフト共同創業者、ポール・アレンさんの個人コレクション。17世紀オランダから印象派、モダンアートまでの風景画で、なかなかおもしろかったです。
フットボールチーム、サッカーチーム、ポップカルチャー美術館、映画館も持っていて、シアトルのダウンタウン周辺の開発にも多大な実績と影響力を持つ会社をお持ちのアレンさん。
自宅にも、やっぱりこんな絵画が飾ってあるのね。
ブリューゲル、モネ、セザンヌ、シニャック、エドワード・ホッパー、オキーフ、ホックニー 。
パンフレットに記載のインタビューでアレンさんは、友人に熱心なモダンアートのコレクターがいて、彼の話をきいてはじめて、アート作品って所有できるんだ!と気づいたと言ってます。
「素晴らしい作品を自分の住む空間に飾って、美術館で味わうのと同じ感覚を日常の中に持てるなんて、最初はそんなことが可能だと思わなかった」
いまでは世界で何番目かにお金持ちな人になったアレンさんですが、きわめて普通の人的な感想をのべてらっしゃって面白い。自分はその気になればセザンヌでもピカソでも家に飾れるんだ、て気づくのってどんな感じなのでしょうね。
一番はじめに買ったのはモネの「睡蓮」だそうです。
王道!!やっぱりみんな睡蓮が好きなのねー。
うんうん、わたしも使いみちのないくらいのお金と飾る場所があったら、とりあえず睡蓮を買っちゃうかもしれないね。
「とりあえず睡蓮」て、なんか無難な鮨ネタのようだね。
展示作品のなかでは、ブリューゲル、モネ、ターナー、クリムトの作品がわたしはとくに好きでした。
クリムトの「Birch Forest」。日本の襖絵みたいな、奥行きがあるようなないような森。
雰囲気暗いけど、ただ陰鬱なのではなくて内省的。夕方の森に散歩にいくような。
モネのは、ベネチアの水面を描いた紫の絵と、スモッグのロンドンの橋の絵がすごく素敵だった。
全体のバランスもとてもよくて、展覧会としてもいい感じに楽しめました。
展示数も、お昼を食べたあとに気軽に見るのにちょうどよい感じ。
現代作品にはゲルハルト・リヒターの静かな風景画と、
その隣にデヴィッド・ホックニーの暴力的なまでにパワフルな「グランドキャニオン」。
マンゴーとドラゴンフルーツのような峡谷。
ポール・アレンさんも特にお気にいりというこの作品。どんなお部屋に飾られているのか、ぜひ伺ってみてみたいものです。
会期は5月23日までです。
こちらは3階の展示、ジェニファー・ウェストという作家さんの作品「Film is Dead」。
映画用のフィルムに、食品やネイルポリッシュや、身の回りにあるいろんなもので加工をしたのを上映している。
物品としてのフィルムと、映像媒体としてのフィルムを二重に展示。
奇妙に静かで、なんだか落ち着く。
常設展示もかなり変わってた。
巨大ネズミのまわりに並ぶ迫力のある巨大作品は、 ドイツの画家アンゼルム・キーファーさんの。このひと作品は初めてみた。こんどもっとゆっくり観に行こう。
美術館はこのくらいのまばらな混み具合(空き具合)がちょうどいいよねー。
2017/04/05
パイクプレイスマーケットのカフェ・カンパーニュ
先週木曜日は息子の誕生日だったので、春休みでサンディエゴから帰省中のガールフレンドKちゃんもいっしょに、パイクプレイスマーケットのCafe Campagneにランチに連れてきました。
以前から行ってみたかった。パリのビストロみたい〜。って行ったことないけどな。
平日でもほぼ満席で、予約に10分遅れていったら「あと5分くらいならテーブルとっておけるので、連絡してね」と留守電が入ってた。
息子は白いんげん豆とラム肉の煮込み「カスレ」。使い込んだル・クルーゼのおなべにはいって登場。ほっくほくでうまー。冬の煮込み料理だそうです。
わたしは鴨のコンフィサラダ、 Kちゃんはキッシュ。
やっぱりフランスのお料理はヘビーだ。量は一見そんなになさそうだけど、サラダもずっしり。3人とも食べきれず、お持ち帰りました。
写真はデザートにみんなでつついたクリームブリュレのみ。
度重なる落下事故のすえ、ついに先月、iPhoneの画面が割れてしまい、美しい亀裂が。亀裂はキレイだけどガラスが落ちると危ないのでスコッチテープを貼ってある。ので、なにを撮っているのかもわからないのである。
あたらしいのを注文済みなんだけど、まだ届かない(´・ω・`)。次は、「シャア専用」機!早くこないかなー。
マーケット入り口には騎馬警官がいて、ウマちゃんに触らせてくれた。