秋の味覚。バラードマーケットで、珍しいコンコードぶどうが安かった。
この種類はこの辺のお店ではほとんど見ない。野葡萄のような野性っぽいおもむきがある葡萄で、種があって皮も厚いので食べにくいけど、香りがすごく良くて酸味も甘みも強くて、日本の巨峰のミニチュアみたい。アメリカで食べた葡萄の中で、一番おいしかった。
コンコードはアメリカ東海岸で野葡萄から作られた品種で、巨峰よりずっと原種に近いようです。あの濃い色のWelch's のジュースやジャムはこの葡萄から作られてるんですねー。
もうちょっと時間に余裕があるときに安く出てたら、ジャム作ってみたい。種とるのが面倒そうだ。
こちらもバラードマーケットで買った、ロブスターきのこ。
ほんとに Lobster mushroom という名称で売られてる。茹でたロブスターみたいな色のきのこ。
いつもはこれ1ポンドあたり25ドルとかしてるのが、値段つけ間違った?と思うような7ドル台。前からちょっと食べてみたかったので即買い。
激安っていっても、これ2個(大きいのは手のひらサイズ)で3ドル43セントでしたけど。
山道で見かけても絶対に手を出そうと思わないこの色。そしてかすかに海老っぽい匂いがする。
あるタイプの宿主きのこに取り憑いて成長するパラサイトきのこなんだそうです。
と聞くとますます禍々しい。これ最初に食べた人は勇気あるなー。
レジのお兄ちゃんは「これ、ロブスターみたいな味がするんだよね」と言ってたけど、うーん? そう?
ふつうにバターでソテーにしてみたけど、そう?ロブスター? 味はそれほど個性的じゃなくて、むしろ大味でした。テクスチャーは肉がもそっとしてて、固め。加熱してもしめじやシイタケみたいに水分を吸ってなめらかにならない頑固きのこ。スープかリゾットにしたほうがおいしかったかも。
ロブスターや松茸さんはおいといて、近隣の山からやってきたきのこの花形はこちらです。
シャンテレルきのこ(アンズ茸)さん。
この写真は出始めの9月初めころ、パイクプレイスの八百屋さんで、まだ1ポンド10ドル近かった。今は7ドル台。先週はバラードマーケット、スペシャルで5ドル98だった。これが底値かな。やっぱり今年はきのこの当たり年みたいです。ビバきのこ!
シャンテレルきのこは、リゾットにしてもソテーにしても、香りも高くてほんとにおいしい。
まだしばらく楽しめそうです。近所のスーパーで山を身近に感じる、うれしい季節。