夜遅く、買い忘れたものがあって、めったに行かない全国チェーンのスーパーSafeway に行ったら意外な文字が目に飛び込んできました。
Pankoちゃん。
パン粉です。
15年以上前…Once upon a timeですね…アメリカに住み始めた頃には、この日本風の粒の大きなパン粉は貴重品でした。
スーパーで「Bread crumbs 」と書いてある箱を買ってきてみると、砂のように細かい粉で、えびフライの衣にはなりませんでした。
西友で100円くらいで普通に買えたはずのパン粉は、当時住んでいたホノルルに数軒の日本食品スーパーにしかなくて、しかもパン粉のくせにとても高かったので、フライやカツを作るときにはいちいちミキサーでパンを粉砕して生パン粉を作ったものでした。
それがいまや全米チェーンの棚に並ぶようになったとは。
Progresso社のだけでなく、 Safeway ブランドのも!
思えばこの10年ほどで、日本食はアメリカの日常生活にじわじわ浸透してきました。
どこのスーパーにでもデリの冷蔵ケースのところにプラスチックの箱にはいった(少々怪しい)「SUSHI」が並んでいるし。 (カニかまぼことかが巻いてある、海苔なし「スシロール」ばかりですが)
インスタントラーメンやカップ麺も、普通に食生活に浸透したし。
Nisshin食品さんが頑張っています。ラーメンも「Picante Beef Flavor」 とか、「焼きそば」じゃなくて「CHOW MEIN」とか、完全にローカライズずみ。アジア系とメキシコ系住民の多いカリフォルニアがメイン市場なんでしょう。
スシロールといいピカンテビーフ味ラーメンといい、中国の麺が日本人の手で「ラーメン」に翻訳されたように、日本の食もアメリカン文化に翻訳されていくのですね。
Pankoちゃんはどんなお料理に使われていくのでしょうか。
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