2011/07/18
Cherry stone
チェリーの季節です。今年は寒かったせいか(まだ涼しいし)、去年よりも少し遅い。
ワシントン州はチェリーの産地なので、ファーマーズマーケットも今はチェリー屋台がいっぱい。
グリーンレイク近くのオーロラ通り沿いに、毎年夏になると現れる産直屋台。
Yakima(ヤキマ)からの産地直送です。
「いなかったらベルをならしてください」と書かれた看板の文字が頼りなくて、『くまのプーさん』のフクロの家を思い出してしまった。
お値段は、1ポンド5.99ドル。マクファーソンのマーケットほど安くはなく、スーパーのオーガニック売り場よりはちょっと安い。
日本で「アメリカンチェリー」というと、深い暗赤色のBing (ビング)種がほとんどだけど、ワシントン州では、この明るい黄色に赤が混ざった Rainier (レーニア)種のがとてもポピュラー。
これはワシントン州生まれの品種だそうです。名前もレーニア山から取ったと思われる。
粒はビングと同じくらい大きく、酸味と甘みのバランスが良くて、当たり外れもあるけど「当たり」なのは日本のサクランボにも劣らないおいしさです。
「さくらんぼの種」は、英語ではseed ではなくて、「pit 」または「stone」。イギリス英語だとpitということが多く、アメリカでは主にstone、と辞書にあったのでアメリカ人の友人に聞いてみると、ちょっと考えてからやっぱりpit と呼ぶことが多いな、そういえば、と言っていた。
食べててガリっと噛んだときの感触が、たしかに小石のよう。「cherry stone」というのはなんとなく詩的な気がして好きな言葉です。
2011/07/16
インターナショナル・ファウンテン
シアトルセンターにある、「インターナショナル・ファウンテン」。
1962年の世界博に作られたのを、1995年にすっかりリモデルしたのだそうです。
柵を巡らした「見るだけ」の噴水だったのが、すり鉢状のアリーナの真ん中に据えられた「参加型」噴水に。
このすり鉢状の構造も、子どもたちをアリ地獄のように引き込む魔力をもっているようで。
銀色のドームから、いろいろな高さや勢いで水が出てくる。音楽がついていることもある。
コドモたちは、
1)水量が少ないときを見計らって、ドームの壁に触ってくる
2)成功したら、もう一度触りに行く
3)結局頭からびっしょり濡れる
4)周りをぐるぐる走り出す
というパターンを踏んで、あっという間に濡れねずみになっていくパターンが多いようです。
ちゃんと水着とタオルを用意して来る家族もあるけど、観光の途中で、うっかり何の着替えも用意せずに子どもをこの噴水の前に連れてきてしまったらさあ大変。
シアトルでは今年まだ貴重な(悲)夏日のエンターテイメント。ぐるぐる回る子どもたちを見ているだけでも、とても楽しい。
水の勢いと子どもたちの元気が乗り移ってきます。
1962年の世界博に作られたのを、1995年にすっかりリモデルしたのだそうです。
柵を巡らした「見るだけ」の噴水だったのが、すり鉢状のアリーナの真ん中に据えられた「参加型」噴水に。
このすり鉢状の構造も、子どもたちをアリ地獄のように引き込む魔力をもっているようで。
銀色のドームから、いろいろな高さや勢いで水が出てくる。音楽がついていることもある。
コドモたちは、
1)水量が少ないときを見計らって、ドームの壁に触ってくる
2)成功したら、もう一度触りに行く
3)結局頭からびっしょり濡れる
4)周りをぐるぐる走り出す
というパターンを踏んで、あっという間に濡れねずみになっていくパターンが多いようです。
ちゃんと水着とタオルを用意して来る家族もあるけど、観光の途中で、うっかり何の着替えも用意せずに子どもをこの噴水の前に連れてきてしまったらさあ大変。
急に子どもの手を引っ張って張り切り出すお父さんも多い。
シアトルでは今年まだ貴重な(悲)夏日のエンターテイメント。ぐるぐる回る子どもたちを見ているだけでも、とても楽しい。
水の勢いと子どもたちの元気が乗り移ってきます。
2011/07/15
EMP
シアトル名所、ランドマークの一等賞は、当然スペースニードル。
下から見るたびに、シイタケそっくりだと思う。
スペースニードルのある一角は、Seattle Center (シアトルセンター)。1962年の世界博覧会の会場だったところで、年間通していろんなイベントがあります。
敷地内にはコンサート会場のキーアリーナや、スタジアム、アーケード、サイエンスミュージアムなどがあって、冬には小さなスケートリンクも登場します。
流線型のモノレールや「スペースニードル」をはじめ、60年代が夢にみた「21世紀」風のデザインは今でも深く愛されているけれど、半世紀近くたってあちこちちょっとずつ古びてきたところへ、スペースニードルのすぐ傍らに2000年にオープンしたのが EMP ミュージアム。
館内は半分が Experience Music Project (音楽ミュージアム)、半分がScience Fiction Museum (SF博物館)。ジミ・ヘンドリックスの使ったギターをたくさん展示したジミヘン神社みたいな展示室や、楽器を触れるスタジオ、SF映画で使われたセットや小物などがたくさん。
私は中に入ったのは最初にシアトルに遊びに来た3年前に一度きりだけど、スター・ウォーズの最初の映画で実際に撮影に使われたというDeath Star があって感動した!(デス・スターは意外に小さかったですw)
今は『Avatar』展と、『NIRVANA』展を開催中。入館料は一般18ドルなり(2館共通)。
建築は、鬼才/フランク・ゲーリー氏の作品。
海の生物のような、臓器のような、うねうねしたオーガニックな形の、ワイルドな建物。
デザインそのものももちろんすごいけど、施工も相当大変だと思われる。20世紀末からのコンピュータ技術によって、初めて実現可能になった建築物です。
『スタートレック』(オリジナルのです!)のUSSエンタープライズと衣装は、外壁に作った飾り窓に展示されていて、通りすがりにも見ることができる。
これを建てた人は、マイクロソフト創業者の一人、Paul Allen さん。SF映画のホンモノ小物コレクションとロックのカリスマ達のギターコレクションをスーパークールな建物に所蔵する上、プロフットボールチームのSeahawksのオーナーでもあり、サッカーチームSounders も一部所有してらっしゃる。GEEK少年の夢を全部かなえた人物です。
ちなみにAllen さんの会社の名前は「Vulcan」! もちろんあの星の名前です。
スポーツチームや博物館経営だけではなくて、シアトルのウォーターフロント開発なんかも手がけてる。
そしてこの道をわたった反対側には、もう1人のマイクロソフト創業者ゲイツ氏の「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の本部が、今年完成したばかり。
ゲイリー氏の宇宙生物的建物の中を、60年代の未来形だったモノレールが通っていく。
明るい午後には紫ピンクの鏡面壁が光を反射して、昔のSFに出てくるどこか遠い惑星の海辺のような光景です。
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2011/07/14
2011/07/13
Fainting Goat
Wallingford の、ヤギの看板がかわいいジェラートやさん、Fainting Goat。
トルコから来た家族の経営。
Fainting Goat (失神ヤギ) というのはビックリしたり興奮すると硬直してひっくり返ってしまう本当にいるヤギの種類なのだそうです。ほんとうに簡単にコロリとひっくり返って、数秒後にまた何事もなかったかのようにむくりと起き上がる。ビデオはこちら。
ヤギも失神するほどおいしいジェラートという意味らしく、ヤギのミルクから出来てるのではなくて、近隣の契約農場のオーガニック牛乳を使ってるそうです。
2種類までお味見させてくれる。
Nutella 味もある。
レモン風味を食べてみた。トルコ風なのか、かなりねろねろなテクスチャーで、私の好みからいうとちょっと甘みが強すぎかな。ミルキーなアイスがお好みの方にはおすすめ。
薔薇と昼顔
近所のフェンスにからまっていたヒルガオ(Hedge Bindweed )。
朝顔よりも野性的で鋭い感じの葉と蕾の形が素敵。
英語名の「Bindweed」 って、bind (絡まる)weed(雑草)ですか? 単刀直入な色気もなにもない名前だけど、『 昼顔』と漢字で書くと、急に色っぽい気がするのは、カトリーヌ・ドヌーヴの映画のせいだ。60年代の映画で、もちろんリアルタイムで観たわけでもないのだけど、なぜか題名がしっかり頭に焼き付いていた。
原題は「Belle de Jour」、beauty of the day。フランス語で「朝顔」類のことらしい。
優しい完璧な夫を愛しているのに幸せになれず、昼間だけの娼婦になってみる、美しい妻の不安な妄想と、悲劇。
日本で良くみたヒルガオは、ピンク色の小ぶりな花で可憐な印象だったのだけど、この白いヒルガオには 、陰のある美しい人妻の雰囲気があるような…。 と妄想してみる。
とくにこんな殺風景な金網にからまっていると。真っ白な薄い花がすこし錆びた金属によく似合う。
金網の向こうには真紅のバラが満開だった。
金網越しのバラ。これもなんだか秘密めいた、背徳的な雰囲気の。
2011/07/11
かもめ用食堂
カモメには、この間ポートタウンゼントでやられたばっかりなんですが…
シアトルに数あるフィッシュ&チップスのローカルチェーン中でも老舗のIvars。
シアトル港のフェリー乗り場の近くにフラッグシップのレストランがあって、その隣にフィッシュ&チップスのスナックバーがあります。町中のお店よりも1ドルくらいずつ高い気がするけど、湾に面した素晴らしいロケーション。
そしてカモメのギャラリーつき。
入り口の注意書き。
「かもめ歓迎。おなかをすかせたカモメには食べさせてあげてかまいませんよ(でもハトには餌はやらないでね)」
もうひとつの看板には、「餌をやりすぎるのではという心配はご無用です。カモメは大食漢なのでいくらやっても大丈夫ですよ」というようなことが書いてある。
もちろん近所中のカモメが集まって来ていて、皆さん、一列に並んでヒトが食べ終わるのを待っている。
必ずもらえるのがわかっているので人を襲ったりはしませんが、カモメ同士で席取り争いは激しい。なかなかくれないと、激しくトランペットのように啼いて催促する。
ここの手すりは、多分、かなりの激戦スポットと思われる。その他大勢のかもめたちは、この下の海面に浮かんで、落ちて来るポテトを待っている。
フィッシュ&チップスのコンボを頼むと、いつもポテトを食べきれず無駄にしてしまうのだけど、ここではその心配は無用です。
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