快晴の週末、砂丘に行った。
ワシントン州の南西部、オリンピック半島の左下端に近いあたりにある小さな州立公園Copalis Beach (コパリス・ビーチ)。小さな川が太平洋に流れ込んでいて、川の左側が砂州、右側が「州でいちばん大きな砂丘(dunes)」を横切って浜に出るトレイルになっている、とハイキングガイドには書いてあった。
砂丘というからサハラ砂漠とか鳥取砂丘のような、さらさらと砂が風に崩れる山をぼんやり想像していたら、ここのdunesには草も木も生えているのだった。もちろん、ラクダもサンドワームも、いませんでした。
砂地にしっかり根を張る乾いた草、海からの強い風を踏ん張って受ける潅木。
写真や映画で見てあこがれた、まだ行ったことない米国北東部海岸に似てる。誰の写真だったか、こういう乾いた草の生えた海岸へ続く道のモノクロ写真が、昔、強烈に好きだった。草がぼうぼう生えていて、木と針金でできた傾いた柵の向こうに、物寂しい砂浜が広がっている。 ウディ・アレンの映画にもそんな海が出てくるのがありました。
草の砂丘を1キロ弱あるくと、太平洋の荒波打ち寄せる、広ーーーい海岸に出る。
やはり、アルカイビーチとは、スケールが違う。
この海岸まではシアトルからは220kmくらい、ノンストップで約2時間半のドライブ。
スープのようにまったりしたピュージェット湾の海面とは違う、砕ける波を久しぶりに見た。
なぜだか波は、ところどころわかめのような色に濁っていて、水に入りたい感じでは全然ない。
いったいどこから流れてきたのか、ダイナミックな流木が広すぎる空間にごろごろしていて、シュールな風景が出来ていた。
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