先月、うちの青年が新しく購入したコンピュータです。
かたちはごくふつうの立法形の黒いマシンですが、側面が透明になってて、マシンの中が見えるようになっています。
コストコのお徳用チョコレートみたいな大きさのRAM、ごっついグラフィックカード(下の部分だそうです)、冷却用ラジエータつき。そして、……龍もいる!
御神体みたいな鏡は(Vサインが映っている)、ラジエータの一部だそうです。
なんか、コンピュータというよりも、…神棚?みたいな風情が。
榊をかざりたくなる感じですが、さらに、光ります。ちょっと神々しい。綺麗です。
龍ちゃんもちゃんと光ってる。
青年は、会社のしごと(ボストンの会社にリモート勤務中)とは別に、去年から自分のプロジェクトとして3Dアートのシューズをちまちまとつくっていたのですが、ノートパソコンではあまりにもレンダリングに時間がかかりすぎるので、思い切って投資することにしたそうです。
そしたら、それまでノートパソコンで20時間くらいかかっていた処理が、1時間内ですむようになったとかw
デザイン作業はVRメガネをかけて、VR空間で「Gravity
Sketch」をつかってデザインし、レンダリングは「Blender」を使うそうです。
で、完成したこのバーチャルシューズたちを、先週、NFTとしてリリースしました。
「Chrisalis(蛹)」コレクションの第一弾で、ぜんぶで8足。
このあと2回にわけて全20足リリース予定なんだそうですが、
第1回目のリリースは、24時間で売り切ったそうです。
お値段は「0.069イーサリアム」で、最初なのでかなり低めの、ちょっとふざけた値段にしたんだ、というけど、NFTの相場感というものがまったくつかめないので、ふーん、というしかない。
初期投資のコンピュータを回収するほどではないけれど、いまのレートでもその半分くらいは回収できる売上になったもようです。よかったね。
従来のアートだと、転売された途端に、それからどのくらい値段が上がろうが、作品をつくった作家には関係ない話になってしまうけれど(作家が10万円で手放した作品がサザビーズで1億円で売れようと、作家の手元には一銭もはいってこない)、NFTの場合には、転売されて持ち主が変わるたびに、その一部がもとの作家のところに印税のように振り込まれるというのが、面白いなーと思います。
仮想通貨もNFTも、何度仕組みを説明されて、わかったような気はしても(わかんないけど)、感覚的になにかこうピンと来ない。なんだかすごく抽象的な話を聞いているような。
それに加えて、なんでこのアグリーなゴリラのデジタル画像ファイルが1億円なんだよ?っていうの、もう本当にわからない。
CNETの記事「NFT--人はなぜJPEG画像に何億円も払うのか」によると、仮想通貨のバブルで巨万の富を手にした人がすくなくとも世界中に10万人くらいいて、そのコミュニティ内での見栄の張り合いやブラフや、いろいろな思惑があっての1億円アートバブルなんだそうだ。なるほどねぇ。
これからNFTが健全な、真正の文化媒体になっていくのか、まったくみたことのないものになるのか、やっぱりわたしにはよくわかりません。
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