2017/07/09

幸せになるお粥


ニューヨークにて。
イーストビレッジの外れ、地下鉄の駅の近くに「粥之家」という店を発見。
マダムMと2人、かならず行こうねと固く誓い、数日後の朝食におもむきました。


店の前にものすごく頑丈な鎖で縛られてる自転車。このものものしい鎖はニューヨークのあちこちでみかけた。 しかもぐるぐる巻き。



さてお粥です!こちらはマダムMのご注文された蟹いりお粥。


わたくしはごくシンプルに皮蛋いりおかゆ。
ぐつぐついう土鍋にはいって登場して、これで1人前6ドルくらい。やすっ。

もう本当に幸せ。米ってなんてうまいんだろう。

死ぬまで一つの品目しか食べられない刑に処されたら、迷うことなくお粥にするな、ラーメンではないな。
できればパクチーとネギとゴマも添えてくれたら、たぶん一生そこそこ幸せに暮らせると思う。



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ごちゃごちゃチャイナと隣のイタリア


マンハッタンのチャイナタウン。


悪い夢から出てきたような金色のペガサス(…なのか?)が飛んでいました。
すいかの種をはりつけたみたいな目がツボ。
たてがみがツノツノなところも、ほのかに邪悪な気配を感じさせる。


ウエストビレッジのスーパーで食料品のあまりの高さに目が飛び出そうになったけど、さすがにチャイナタウンはマンハッタンでも良心価格。
ここでなら生活できそうな気がしてほっとする。生活しないけど。


マンゴー4個で5ドル! 
見過ごすことができず、朝食用に2個買って帰りました。


チャイナタウンはどこもカオスなごちゃごちゃ感とパワーでいっぱい。


そのすぐとなりはリトルイタリー。
リトルイタリーは、想像していたよりもずっとチャイナタウン的でガヤガヤした観光地だった。ていうか、チャイナタウンとの境界上に「リトルイタリーへようこそ」みたいな簡単なゲートがあるだけで、チャイナとイタリーが同じ密度でこってりとせめぎ合っている。
上野広小路〜アメ横みたいな雰囲気。


雨が降ったりやんだりの1日でした。

歩きづめで疲れて投げやりになっていたらしく、リトルイタリーの写真はこれだけ。

そしてリトルイタリーで何を食べたかというと、アジアフュージョン料理だったのでした。

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2017/07/08

クールな翻案ラーメン


ニューヨークに行ったらラーメンを食べようと楽しみにしていたのです。
だってニューヨークは最近ラーメン激戦区になったって聞いてたし。

とくに「モモフク」は「ニューヨークの人気ラーメン」という話を何度も聞いていたので、よし絶対行こうと期待していたのでした。
ニューヨーク市内でスイーツの店とバーも展開してて、トロント、DC、シドニー、ラスベガスにも支店があるという。

ちょうど、イーストビレッジで泊まったアパートから徒歩数分のところにNoodle Barがあったので、マダムMと連れ立っていそいそと出かけましたよ。


店内はほぼいっぱい。グループ席を待ってる人が並んでたけど、2人だったしカウンター席が空いてたのですぐ通してくれた。

すっきりクリーンな白木のインテリアは、日本のラーメン屋さんにもありそう。
店員さんはみんなテキパキ働いてるし、分業が完璧で面白い。
厨房から出てきた料理をチェックする係の人もいた。
お客さんは8割方白人。

モモフクラーメンを注文。16ドルなり。2杯でじゃないよ1杯だよ!


やってきたモモフクラーメン。

超薄切りナルト、ローストポーク、温泉卵、ナムル的なもやしなどがトッピングされている。
味は、んー???
 マダムMいわく、「人にたとえるといつもポカンと口をあけてる人みたいな味」ってwww…言い得て妙だよ。

ラーメンだと思うと、かなり物足りない。
スープはなにかケモノ的な匂いがしました。

オーナーは韓国系アメリカ人のデヴィッド・チャンさんで、日本でラーメンをかなり研究したらしい。
その上でアメリカ人向けに翻案したラーメンということなのか。

しかし16ドルはたけーよ。

デザートに「チョコレート・モルト・ケーキ・トリュフ」5ドルを頼んでみた。
これも、んんん?
普通の柔らかいクッキー?

なーんだ…(´・ω・`)……。



また別の日に行った、アイヴァン・ラーメン。ここもイーストビレッジのご近所だった。

ここは東京でラーメン店を開いて繁盛させ、ガイジンのサクセスストーリーとして有名になったアイヴァンさんの店。インスタントラーメンまで作られてたらしい。
東京のお店はたたんで、ニューヨークの2店に注力しているそうです。
アイヴァンさんはハワイのフードイベントにも招待されていた有名人。

ここもお店はすっきりした日本的なインテリア。カウンターの後ろに松本大洋的なMANGAが飾られてる。
あのコミックは誰の?と、カウンターのキュートなお兄さんにきいたら「ネイサン・フォックス」さんのだそうです。日本人作家かと思った。

 コースターのデザインも可愛い。

わたしは担々麺的な「スパイシーレッドチリラーメン」、マダムは「トーキョー塩ラーメン」を注文。


 写真提供はマダムM。こちらがスパイシーレッドチリラーメン。


東京塩ラーメン。えのきがナマでトッピングされておる!

ここも各16ドル。

味は…かつをだしの香りがする上品なスープなんだけど、やっぱり
「さあラーメン食べるよ!」
と思ってとりかかると
「んー……?」
となるのであった。

やっぱりこれは日本の洋食の逆バージョン、大根おろしをのせた醤油味のハンバーグとかスパゲッティナポリタンみたいな、翻案ラーメンなのだろうと思う。

オシャレな東京風パッケージの、ちょっとミステリアスなプレミアムヌードル。

パンチのあるラーメンを期待してがっくり来ても、16ドルのラーメンを喜んで食べるお客さんがたくさんいて繁盛しているんだから、「これは妙ちきりんなラーメンだ!」と文句をいうのは「カリフォルニアロールはスシじゃない!」と怒るようなものかも。

 でも16ドルはたけえよ。

この次ニューヨークに行く機会があったら一風堂に行くよ。

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2017/07/07

イーストビレッジのソルティピンプとか


ニューヨークでは、グリニッジ・ビレッジの次に、イーストビレッジに数日滞在しました。
ここもAirBnBで、マダムMが見つけてくれた。

ニューヨークではうっかりすると5階でもエレベーターなしという体育会系のアパートが多い中、 ここはエレベーターありのビルで助かった。しかしドアは手動という微妙に面白いエレベーターだった。
立て込んでるのでどこのビルにも明り取りの中庭がある。


イーストビレッジは、ウエスト(グリニッジ)ビレッジよりもぐっと庶民的。
ちょっと歩くとリトルイタリーで、チャイナタウンも頑張れば徒歩圏内だった。


意外と庶民派のマダムMもこのエリアがお気に召したそうです。
わたしもすごく好きー。

シアトルでいうと、バラードをもっとごちゃごちゃにした感じ。
東京でいうと、下北沢的な感じではないだろうか。下北沢はもう20年以上行ってないので今はどうなってるのか知らないけど。


「ホールフーズ」じゃなくて「ホールサムフード」マーケットがあったww


見た目庶民的なのだけど、AirBnBのホストさんによるとこの辺もすんごくジェントリフィケーションが進んでて、だから夜中に出歩いてても全然平和なのだそうです。


実際、古いビルの中にお洒落なバーとかレストランがたくさんあって、平日でも夜遅くまで若者がたくさんいた。


かと思うとこんなネイバーフッドのマイクロ公園があったりする。


地元有志が管理してるっぽいガーデン。このちっちゃい公園も日本のガイドブックに載ってるそうで、マダムが予習してきていた。ここだけ見るとヨーロピアンみたいですね。


かと思うとこんな目を奪われる配色のビルもある。
少しチャイナタウンのしっぽが伸びているようす。



ニューヨークは大体どこも落書きとステッカーでいっぱいだった。


「the System is NOT self-correct」(システムに自浄作用はない)
アンチ体制なスピリットが生きている東村。

 ニューヨークに比べると、シアトルって小奇麗な街だよなと思った。だいたいほとんどゴミが落ちてないもん。


有名らしい「Big Gay Ice Cream Shop」の「ソルティピンプ」という素敵な名前のソフトクリーム。


お洒落なフライドチキンの店。これも内装といい、地産地消のメニューといい、バラードにありそうすぎる。

マダムとレモネード。


チキン&ワッフルはかわいいサイズ。でもちょうどよい。おいしゅうございました。


AirBnBのホストさんは、俳優兼ダンサーをしている方で、エンタメ情報をたくさん教えてくれた。
すぐ近所にあったこのジャズ・クラブもそのひとつ。カバー10ドルでした。この日は、この店でもう10年も毎週演奏してるというスイング・ジャズのバンドが入ってた。


ミュージシャンも観客も大半は白人。年齢層は20代から90代までバラバラで、若いアジア系のカップルが1920年代風の格好をしてスイングで踊ってて楽しそうでした。

イーストビレッジはほんと居心地良かった。また行きたい!

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2017/07/05

湖上の花火


山中湖。じゃなくて、タホマ山AKAレーニア山が見える、シアトル郊外の湖です。
シアトルからは車で1時間くらいか。


湖に面した知人の家で、独立記念日におよばれ。

湖を囲む家には大きいのも小さいのもみんな愛国精神にあふれた赤白青のデコレーションがされている。



日が暮れる前からあちこちで花火が上がる。鳥やケモノたちは大騒ぎ。世界の終わりだと思ったことでしょう。

よい月夜。
湖のまんなかで小さな花火大会があるので、小さなボートで見物に。

まだうっすらと山が見える。


まわりのお宅の花火が半端ない。ほんとに庭でやっていいの?と思うような、50メートル以上の高さのが、次々と上がる。



派手なミュージックもアナウンスも混雑もなく淡々と上がる花火大会。
水にうつる花火が面白い。


反映がトワイライト・ゾーン的な。


一度ボートに乗って水の上の花火を見てみたかったんだった。嬉しい。しかも、打ち上げ花火の音のほかは本当に静か。


このくらいの大きさの花火が、夜中近くまであっちの家でもこっちの家でも打ち上がってた。

ハワイの人も大晦日の爆竹と花火にとんでもない情熱とお金をつぎ込んでいたけど、このへんの人も相当なもの。
皆さん景気がよろしいのねえ。 すごいなあ。花火って経費で落とせるのかな。


お腹に響く大玉花火が空いっぱいに開く日本の花火大会にもまた行きたいけど、こんな嘘みたいに静かな混雑フリーの花火もこれはこれでしみじみ嬉しい。

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