インターナショナル・ディストリクトの坂道の途中にひっそりと隠れているカフェ、「Panama Hotel Tea House 」( パナマ・ホテル・ティーハウス)。
戦前まで、この一帯は日本町(ニホンマチ)と呼ばれていて、日系人経営のお店やホテルがびっしり並び、賑わっていたそうです。
第二次大戦中、日系人は家族ともども収容所(「リロケーション・センター」という名称だったそうだけど収容所)に連行されてしまい、ニホンマチは消滅してしまった。戦後、シアトルに帰って来たのはほんの一握りの人々だったそうです。
このカフェは当時のホテルだった建物をそのまま残してあって、壁には昔のニホンマチの写真や、当時の地図などがある。
収容所には身の回りのものを詰めた鞄ひとつくらいしか持っていくことができなかったので、連れて行かれたひとたちが置いていった荷物がまだここの地下に残されているそうです。
映画『ヒマラヤ杉に降る雪』も、シアトル近郊の日系農家が題材でした。
収容所に家族ともども連行されていくイチゴ農家の娘を工藤由貴がが演じていました。白人の恋人と引き離され、収容所で二世の青年と結婚して、戦後農地に戻ってくるのですが、夫が殺人の疑いで起訴されるというストーリー。
ノースウェストの暗いしっとり感が溢れる映画でした。古い写真を見ていたら、映画のパレード(いちご祭りのパレード)のシーンを思い出しました。
お茶の種類も豊富です。たまにTokaraさんの和菓子も置いてあります。
奥の間は広くて、ちょっと古い家の匂いがする。
知り合いのおばさんの家に遊びに来た感じ。 Wi-Fi も使えて、長居しても大丈夫。
ここの地下には、昔の銭湯がそのまま保存されていて、見学させてくれるそうです。
オーナーのJan さんによると、不定期開催なので、メールで問い合わせてくださいとのことでした。