2016/10/22

ベンジャミン牧場



3年前に引っ越したときに引っ越しギフトでもらったベンジャミン。

わさわさ枝が出てくるのをちょきちょき切って水に挿しておくとすぐに根が出てくるので、植えておくともれなく立派に育つ。



だんだん部屋がベンジャミンたちにテイクオーバーされていく。わたしは操られているのかもしれない。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ
にほんブログ村

2016/10/18

いまぼくに




このあいだ、日本語学校の古本市で1ドルで買ったなかに、谷川俊太郎さんの詩集がありました。
いまぼくに

うわーすごいわー。涙でるー。

ネスカフェのコマーシャルで使われた「朝のリレー」も入ってるけど、いま一番ひびくのは、老いることをうたった詩の数行。




だがお前さんもいつかはばあさんになる
それは信じられぬほどすばらしいこと

うそだと思ったら
ずうっと生きてってごらん

(あかんぼがいる)





百年のその一日一日をいろどったのは
青空と米と野菜といさかいと歌のとりどりの色

(夕焼け)


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2016/10/17

ウイルスの祝福



風邪をひいてました。

ハッピーアワーに行った木曜日まで、1週間くらい、思いがけずちょっと今年始まって以来って感じのいそがしさ(当社比)に見舞われ、よしっなんとか山は越した!と思ったころ、机に向かっていたらぐらっと頭の左上あたりの空間が揺れた。

おやこれはなんだろう。めまいってやつかな。

と思ってハッピーアワーに行ってついでにユニクロとザラで買いものをして帰ってきてご飯をたべていたら、喉の奥がもわっと嫌な感じに腫れてきた。

うわ!風邪だよ!今週に限って風邪をひくわけにはいかないんだ!頼むよ!
と思ったがもうあとのまつり。

金曜の夜は寒気がして熱も出て、約10時間寝てビタミンCをしこたま飲んだものの、咳とはなみずに見舞われる。週明け月曜は客先に行く予定があったものだから、大あせり。

熱が出る日というのは、でも本当は、嫌いではない。
身体のどこかがとほうもなく痛くなるというのでないかぎり、熱があってぼーっとして自分の身体のまわりになにか重くて暑苦しい殻が一枚加わったような感じがして、時間の流れ方が変わる。

ぬるい海に棲むなにか動きの緩慢な生物になったような気がする。

まる1日か2日、みかんを食べながら寝ていられるのだったら風邪もエンターテイメントなのだ。

でも書かなきゃいけないペーパーがあって、締め切りの仕事があって、ミーティングの約束があるときには、風邪はなにかの、たちの悪い呪いのように感じられる。

でもたぶん、数日で治る風邪は、「呪い」というよりもどちらかというと「祝福」に近いなにかなのだと思う。

ウイルスによる祝福。

あまりうれしくはないが、呪いというほどのものでもない、というような。
(祝福は通りぬけていくものだけど、呪いはダラダラと残るものだ。と思う。)

熱が出て、咳とはなみずがでて、頭が痛くなって、関節が痛くなって、次にお腹が痛くなって、と、4日間でフルコースの祝福をふりまき、さらに3日ほど喉の痛みと咳をのこしてウイルスくんたちは去っていきました。

ビタミンCとキムチと豆腐スープと昆布茶じゃないKOMBCHAをこれでもかというほど投入しつつ、どうしても1日寝ているという選択肢がなかったのでスーパーで売ってるアメリカンサイズの風邪薬(咳とはなみず止め)を買ってのんで少しハイになり顔にブツブツの腫れものができた。


アメリカンサイズ風邪薬。ターゲットで買う時に「IDみせて」といわれた。IDをスキャンしないと買えないシステムだったらしい。子供たちはこんなものを乱用するのか。たしかにちょっとハイにはなるけど。

コンブチャに含有されている微生物たちが光輝く天使の軍団のようにウイルスくんたちを蹴散らす図を頭に描きつつ、おなかがやばくなってきた晩に1本半一気飲み。

コンブチャすごい!下痢はなんとか1晩でせきとめた!

いったいどのくらいの数のウイルスがわたしの体の中で増えて出ていったのか、「もやしもん」の細菌みたいに目に見えたらすごいよね。

ウイルスが体にはいって、大増殖して、去っていたあとの自分はすこし何かが変わっている気がする。
ていうSFがなかったっけ?


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2016/10/12

ハッピーアワー

先週の木曜日。
ベルビューのMonsoonのハッピーアワー。

烈しく仕事をしながらも食べることに飽くなき情熱を傾け、探求してやまない、バイタリティあふれる女傑のみなさま3名と、ひさしぶりのお茶会。

話題はやはり、猫。そして食べものの方面へ。舞踏家薫さんに、水キムチっていうのを教えてもらった!
発酵食品はやはり時代を制しているようです。 


このモンスーン、何年か前にSeattle Restaurant Weekのときにランチで行ったら1時間も待たされて、もう2度と行かんと思ったのだけど、ハッピーアワーのサービスはとても行き届いておりました。

隣のテーブルに、一人で来て、本を読みながら手羽の唐揚げをつまみにワインを飲んでいる女性がいた。酒飲みはかっこいいな。ハッピーアワーに一人できてお茶と唐揚げ。では致命的に間がぬけてしまうのよね。

手前はディープフライの大根ケーキ。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2016/10/07

使って喜ばれる鎌


だんだんとジャングル化が進みつつある、うちのリビング/仕事場。

日あたりのよい場所はすべて植物に占領されてしまった。しかも、いざという時にも食べられないものばっかり!!(アロエをのぞく)。

ミントとかタイムとか、ローズマリーとかラベンダーとか、近所の家ではわさわさとヤブになっているものがなぜかうちの窓辺やベランダでは育たない。

ゴムの木は、この夏、うちの息子が、バラードにあった知り合いのショウルームが閉店する時にもらってきたもの。

最初は自分の部屋に置いていたのに、出張でちょっと留守にして帰ってきたら、わたしの机の横に勝手に移転していた!おい!

横に張り出していた枝があまりにも邪魔なので切断しようと、CTちゃんに「ノコギリ貸して」と頼んだら貸してくれたのが、これ。


最高級小鎌。

…これは……ノコギリではなく、草刈り鎌では…?

ちょっと大変だったけど、なんとかこれで切断に成功しました。



メイド・イン・ジャパンの味わい深い鎌は、CTちゃんが富山の実家から持って帰ってきたのかと思ったら、ホーム・デポでお求めだったそうです。

 ところで

「使って喜ばれる」

というコピーの主体はだれなのか。ゴムの木には喜んでいただけたのか。
いまのところは元気そうです。
命名、ガルダちゃん。インドだから。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2016/10/06

ファンの仕業


Seahawks 、Ramsに負けたけど、そのあとは気持ち良く勝ってますね。最初のゲームでウィルソン君が負傷した時にはひーこれで今シーズンは終わりか!と一瞬思ってしまいましたが。(最初の試合は苦しかった!)

近所を歩いてたら、こんな消火栓が! 
だれかがシーホークスカラーに勝手に塗っちゃってますよ!
この消火栓の半径20メートルくらいにでっかい「12」の旗を出している家があるので誰がやったかバレバレなんだけど。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2016/10/05

わたしの欲望タワー


平和に散歩をしていたら、突然ガンをつけられた。

なぜにそんなところに座っておられたのか、まるでフクロウのように眼光するどい方である。そしてやにわに、
わたしの頭を掻け
と想念で命令されたので、素直に従いました。あーこわいこわい。

ところで先日、メルマガのデジタルクリエイターズとぽんず単語帳のほうに「Desire」と「Greed」についての記事を書きました。

「Desire」をうまく感じの良い、ポジティブなニュアンスの日本語に訳せないなあ、と思っていたのと、そういえばdesireとgreedの違いっていったいなんだっけ?とつらつら考えながら散歩をしていたら、あの『ウォール街』のゲッコーの「Greedは正しいんだ!」という演説を思い出したというわけです。


(マイケル・ダグラス、若い!このとき43歳。)

ゲッコー氏に共感する人がこの国にはとても多いんですよー。

結局「デザイア」と「グリード」の違いは、そこにリソースを取り合う人がいるかいないか、ということにつきる、とも思ってそう書いたたんだけど、もいっかいよく考えてみると、相手がなくても、greedになることはあるね。


 食べても食べても満たされないとか。
いくら財宝を積んでも幸せにならないとか。

 「これでよし」というラインが崩壊しているときがgreedになってるといえるのだろうか。

でも必要かどうかは主観なので、greed(強欲)なのかdesire(熱望)なのかは結局見方の問題ということでしょうね。

結局は、誰か(自分を含む)を傷つけたり、害になってるかどうかで呼び方が違うということでしょうか。

それも主観と立場によって違うけどねー。




ところでこちらは、6月〜7月に日本に帰ったときに買ってスーツケースに詰めて持って帰って来た本のタワーです。
このほかにキンドル版でも10冊くらい(コミック含む)。

本は10冊までにしよう。とか、行く前には思ってるのに、東京で書店を見つけるとふらふらと引き寄せられ、必ずそこには1冊か2冊の書籍が
あなたとここでめぐり会ったのは運命!」とか「わたしを読むとあなたの人生は変わる!」とわたしに話しかけている。とくに古本屋はやばい。

「そうですか、こんなところで待っていてくださったとは(感涙)」と、すぐ話にのせられてしまう人。



そしてこちらは、先週土曜日、ベルビューの日本語学校PTAが開催してる大古本市で購入したタワー。

仕事がけっこうテンパッていたのだけど、寄付したい本もエコバッグに1袋くらいあったので無理やり時間を作って橋をわたって(湖のむこう岸で開催なので家から20分くらい)開始時間の11時ちょうどに行ったら、なんと入り口に4重のとぐろをまいた行列ができていた!

全長100メートルはある(推定)行列でしたよ!当たり前だけど日本人ばっかり!
ふだんシアトルでは日本の人にあまり会わないので、こんなに大量の日本人が一堂に会しているのを見るのはちょっと新鮮だった。

ここの古本市は本当に量・質とも誠にすばらしい。日本でもこんなイベントにはめったにおめにかかれないですよ。

 今回は、夏に買った本が机の近くに積んであるのがいちおう気にはなっているので、コミックが何冊か買えればいいや、という心づもりでした。んが、やはり欲が出て、つい文庫本やハードカバーの箱もチェックしてしまう。これはgreedでしょうか。

値段が値段なのでもう目についたら即お買上げ。
で、戦果はマンガ18冊、それ以外の本11冊、雑誌3冊。


戦果のマンガその他。すべて美品!これがすべて1冊50セントから1ドルでした。

すばらしい。日本語学校PTA様、ありがとうございます。
なるべく次回までにすべて読み切って、また寄付したいと思います。

「ダーリンもの」の元祖『ダーリンは外国人』も、初めてちゃんと読んだ!面白かった〜。


神保町の「神田にゃんこ堂」で買ったバッグ。

「本がいっぱいありすぎ、時間は少なすぎ」。わたくしの人生を代弁しています。

今、うちにある積読タワーをすべて読みきることができる日は来るのか。
欲望は積み上がるばかり…。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ