平和に散歩をしていたら、突然ガンをつけられた。
なぜにそんなところに座っておられたのか、まるでフクロウのように眼光するどい方である。そしてやにわに、
「
わたしの頭を掻け」
と想念で命令されたので、素直に従いました。あーこわいこわい。
ところで先日、メルマガのデジタルクリエイターズとぽんず単語帳のほうに
「Desire」と「Greed」についての記事を書きました。
「Desire」をうまく感じの良い、ポジティブなニュアンスの日本語に訳せないなあ、と思っていたのと、そういえばdesireとgreedの違いっていったいなんだっけ?とつらつら考えながら散歩をしていたら、あの『ウォール街』のゲッコーの「Greedは正しいんだ!」という演説を思い出したというわけです。
(マイケル・ダグラス、若い!このとき43歳。)
ゲッコー氏に共感する人がこの国にはとても多いんですよー。
結局「デザイア」と「グリード」の違いは、そこにリソースを取り合う人がいるかいないか、ということにつきる、とも思ってそう書いたたんだけど、もいっかいよく考えてみると、相手がなくても、greedになることはあるね。
食べても食べても満たされないとか。
いくら財宝を積んでも幸せにならないとか。
「これでよし」というラインが崩壊しているときがgreedになってるといえるのだろうか。
でも必要かどうかは主観なので、greed(強欲)なのかdesire(熱望)なのかは結局見方の問題ということでしょうね。
結局は、誰か(自分を含む)を傷つけたり、害になってるかどうかで呼び方が違うということでしょうか。
それも主観と立場によって違うけどねー。
ところでこちらは、6月〜7月に日本に帰ったときに買ってスーツケースに詰めて持って帰って来た本のタワーです。
このほかにキンドル版でも10冊くらい(コミック含む)。
本は10冊までにしよう。とか、行く前には思ってるのに、東京で書店を見つけるとふらふらと引き寄せられ、必ずそこには1冊か2冊の書籍が
「
あなたとここでめぐり会ったのは運命!」とか「
わたしを読むとあなたの人生は変わる!」とわたしに話しかけている。とくに古本屋はやばい。
「そうですか、こんなところで待っていてくださったとは(感涙)」と、すぐ話にのせられてしまう人。
そしてこちらは、先週土曜日、ベルビューの日本語学校PTAが開催してる大古本市で購入したタワー。
仕事がけっこうテンパッていたのだけど、寄付したい本もエコバッグに1袋くらいあったので無理やり時間を作って橋をわたって(湖のむこう岸で開催なので家から20分くらい)開始時間の11時ちょうどに行ったら、なんと入り口に4重のとぐろをまいた行列ができていた!
全長100メートルはある(推定)行列でしたよ!当たり前だけど日本人ばっかり!
ふだんシアトルでは日本の人にあまり会わないので、こんなに大量の日本人が一堂に会しているのを見るのはちょっと新鮮だった。
ここの古本市は本当に量・質とも誠にすばらしい。日本でもこんなイベントにはめったにおめにかかれないですよ。
今回は、夏に買った本が机の近くに積んであるのがいちおう気にはなっているので、コミックが何冊か買えればいいや、という心づもりでした。んが、やはり欲が出て、つい文庫本やハードカバーの箱もチェックしてしまう。これはgreedでしょうか。
値段が値段なのでもう目についたら即お買上げ。
で、戦果はマンガ18冊、それ以外の本11冊、雑誌3冊。
戦果のマンガその他。すべて美品!これがすべて1冊50セントから1ドルでした。
すばらしい。日本語学校PTA様、ありがとうございます。
なるべく次回までにすべて読み切って、また寄付したいと思います。
「ダーリンもの」の元祖『ダーリンは外国人』も、初めてちゃんと読んだ!面白かった〜。
神保町の「
神田にゃんこ堂」で買ったバッグ。
「本がいっぱいありすぎ、時間は少なすぎ」。わたくしの人生を代弁しています。
今、うちにある積読タワーをすべて読みきることができる日は来るのか。
欲望は積み上がるばかり…。