↑↑ここです。
ここは、Quileute(クィリュート、またはキルート)インディアン部族の居留地です。
あの吸血鬼本『トワイライト』の舞台で有名なフォークスの近くで、ここのクィリュート部族は、『トワイライト』では吸血鬼に会うとオオカミ化する人たちになってるようです。(わたしはこのシリーズ、全然読んでないし映画も1本しか見てないんですけど。Quileuteは、日本語訳ではなぜか「キラユーテ」と訳されていたんですね。なぜだ。)
この日は、予報どおり大雨。わたくし、これまでの人生ではかなりの確率で晴れ女だったんですが、今回は負け戦でした。
La Push のクィリュート部族が経営するリゾートのコテージに予約をいれてたんですが、チェックインは午後3時すぎ。
1時前に着いてしまい、ビーチのほかに行く場所といえば、雑貨屋が1軒と、車で片道20分ほどのところにあるフォークスの町(ここも、こじゃれたカフェとかギャラリーがあるような町じゃない)だけ。
仕方がないので、シアトルではめったに見ないような大雨が少し小止みになるのを待って、とりあえず「セカンドビーチ」へのトレイルを行ってみました。
La Push の砂浜は、ファーストビーチ、セカンドビーチ、サードビーチと3つあって、ファーストビーチは目の前に駐車場もあり、「リゾート」コテージが目の前に並んでいるアクセスしやすいビーチですが、セカンドとサードは森の中のちょっとした小径を5分か10分ばかり歩いていかないとたどり着きません。
道端の小さな駐車場に車をとめて歩き始めるも、なぜか、雨のせいばかりではなく、あまり気が進まなかった。
この森は、なにか、奇妙な森でした。
あの吸血鬼本『トワイライト』の舞台で有名なフォークスの近くで、ここのクィリュート部族は、『トワイライト』では吸血鬼に会うとオオカミ化する人たちになってるようです。(わたしはこのシリーズ、全然読んでないし映画も1本しか見てないんですけど。Quileuteは、日本語訳ではなぜか「キラユーテ」と訳されていたんですね。なぜだ。)
この日は、予報どおり大雨。わたくし、これまでの人生ではかなりの確率で晴れ女だったんですが、今回は負け戦でした。
La Push のクィリュート部族が経営するリゾートのコテージに予約をいれてたんですが、チェックインは午後3時すぎ。
1時前に着いてしまい、ビーチのほかに行く場所といえば、雑貨屋が1軒と、車で片道20分ほどのところにあるフォークスの町(ここも、こじゃれたカフェとかギャラリーがあるような町じゃない)だけ。
仕方がないので、シアトルではめったに見ないような大雨が少し小止みになるのを待って、とりあえず「セカンドビーチ」へのトレイルを行ってみました。
La Push の砂浜は、ファーストビーチ、セカンドビーチ、サードビーチと3つあって、ファーストビーチは目の前に駐車場もあり、「リゾート」コテージが目の前に並んでいるアクセスしやすいビーチですが、セカンドとサードは森の中のちょっとした小径を5分か10分ばかり歩いていかないとたどり着きません。
道端の小さな駐車場に車をとめて歩き始めるも、なぜか、雨のせいばかりではなく、あまり気が進まなかった。
この森は、なにか、奇妙な森でした。
…スパイダー?
『ホビット』に出てくる、大蜘蛛がたくさん棲む呪われた暗い森を思い浮かべてしまいます。
ほんとにここ、なんだか禍々しいような枝ぶりの樹が多い。オリンピック半島のレインフォレストはどこもしっとりしていますが、こんなに奇妙な姿のシダーの森はみたことがありません。
少し歩いていくと、木々の向こうから、叩きつける不吉な大太鼓のような波の音が聞こえてきます。
灰色の雨降りの午後。明るい要素がまるでない風景。
道はとても手入れが行き届いていて歩きやすいトレイルでした。
何を思ったのか、わたしは海だからとハイキングシューズでなくゴムの長靴で挑みました。これが、大失敗。
森を抜けるとそこは、すさんだ海。
満潮に近くて、砂浜がとても狭くなってました。ときどき大粒の雨も降ってくる。
長靴をはいていたので油断して、砂浜に数歩踏み出して写真を撮っていたら、急に波が寄せてきた。
ええっと思う間もなく、すごい勢いで砂浜がすっかり呑み込まれてしまい、うひゃーと撤退を開始するのと同時に後ろから巨大な流木に追突され、脚をとられてバランスを崩し、とっさにかろうじてカメラを救うべく持ち上げたものの、その拍子に流木にけつまずいて波間に半身水浸しになってしまいました。
流木に後ろから追突されるとは、想定外でした。
良くみれば、波間にごろごろと、大黒柱にでもなりそうな丸太がたくさん浮いているではありませんか。
ここは全然友好的な海ではないのでした。
転びどころがまずかったら頭でも打ってそのまま丸太といっしょに流されていたかもしれない。そうでもないか。でもそのくらいの凶暴さを感じました。
いや見れば一目瞭然なんだけど、のこのこと長靴でやってきて波と戯れられるというような了見でいると、少なくともこんなことになります。
カメラは捨て身で(笑)救ったものの、ポケットに入れておいたiPhoneは完全に死んでしまい、長靴のなかには水がたっぷり入り込んでいました。
凶器でいっぱいの砂浜でした。
長靴の中に水がはいって、一歩歩くたびに靴の中がギュウギュウ鳴るあの感触。
ひさしく忘れていましたが、駐車場に戻る登り道の間、何十年ぶりかに堪能できました。