2014/02/19
ノスタルジー
しばらく前にGoodwill で発見した70年代ノリタケ。
なんといいますか、小学校時代の同級生にうっかりとんでもない場所で再会したような面映さで、ほかのひとに買われるのがしゃくだというだけの理由で、つい買ってしまった。
サンリオショップ登場以前!の、ホコリっぽい文房具やさんにあったファンシーなノートブックなんかをちょっと思い出す。おばちゃん懐かしいわー。
お値段はグッドウィルにしては高めで、1客7ドルくらいでした。
ほとんど新品同様。使われずにしまい込まれてたんですね。
2014/02/10
2014年のスーパーボウル広告
先日、うちにはテレビがないと貧乏自慢をしたばっかりだったのだけど、シアトルシーホークスがスーパーボウルに出場するなら仕方ないですね。
というわけでテレビを買いに行きました。「Best Buy」に行ったら店員さんが意外にもとっても親切で知識も豊富だった。前回(何年か前)に行った時のやる気のない印象とはまったく違っててびっくり。これは、あのアジア系デキる店員のCMそのまんまではないか!
でも欲しかった型番がなかったため、結局COSTCO オンラインで買ってしまった。これは!うわさのショウルーム化というやつだ! でも品物がなかったんじゃ、仕方ありませんね。
「12」の旗があちこちにひらめくシアトルダウンタウン。これはスーパーボウル当日。
当然スタバ本社の上にもでっかい旗がはためいてました。
さてゲーム。もう後先ですけど、よかったよかった。強っ!! びっくりした!
しかしこんなに圧勝するとは思わなかったよねえ。
途中から少し退屈になるくらいの試合運びで、びっくりでした。
優勝の瞬間、うちの近所では花火上がりまくり、子どもたちは鍋をたたきながら道路を練り歩いてました。
ほんとはちょっとくらい外に出て騒ぎたかったんだけど、まだ全然仕事が片付いてなくて、デスクに戻るのが悲しかった。ちょっと鍋くらいたたいてもよかったな。
さてそれはさておき、今年のスーパーボウル広告にも、けっこうびっくりした。
ものすごくポリティカリーコレクト、そしてファミリーフレンドリー。
何なに、アメリカの広告っていつからこんなにシビライズしちゃったのだ?
あの毎年確信犯のように水着のお姉ちゃんを出してくるGo! Daddy でさえ!!
今年は、「自分のウェブサイトを作って自作パペットを売るビジネスで独立するからもう会社はやめてやるわ!とスーパーボウルのCM枠で宣言する女性ミニ実業家」が主人公という、もうまるで人が変わったような、civilized ぶりではありませんか。
ちなみに去年はどうだったかなと思って検索したら、「ビューティフルな水着のお姉ちゃんと、頭のよいGeek」が、ぶちゅぅとしているコマーシャルでした。
貼りませんので、よかったら検索してみてください。
スーパーボウルCMといったら水着のお姉ちゃんが続々出て来るのは当然だったんだけどなあ? そしてドリトスも今年はやたらに大人しいよなあ。
…と思ったら、どうやらセクシー系のがごっそり閉め出されてたみたいですね。
バーガーキングのとんでもないチキンサンドイッチのCMとか、水着お姉ちゃんのカーウォッシュにわざわざ車を汚して並ぶ長蛇の列とか、いろいろあったみたいだ。
「うちの家族は自分で守るんだ」という銃のメーカーのCMまであった。これはさすがにいくらウヨクのFOXだって流さないだろう、2002年ならどうだったか分からないけど(ていうか2002年にはこういうCMを作る必要もなかったよね)。
とにかく今年のスーパーボウル広告は、おっぱいレスで、インクルーシブで、デバーシティで、センシティブで、ポリティカリーコレクトな広告が多かった。驚いた。
80年代のフェミニストたちだって、70年代の市民権活動家たちだって、ここまで来るとは思ってなかったかも、ていうくらいだ。
特にコカコーラ!
アメリカの第二の国歌的存在の「America the Beautiful」を、いろいろな言語で一節ずついろいろな声が歌うのをバックに、あらゆる顔をしたアメリカの日常生活が一こまずつ描かれるというもの。
最初のシーンで出て来るのが、白い馬にまたがったカウボーイ。それがすぐに、ラティーノ系の女の子のアップに変わり、言葉がかわる。素晴らしい。
モスリムの女の子も出て来るし、アジア系も、ネイティブアメリカンも、黒人も、白人家族も、みんな等価に一瞬ずつでてくる。断片だけ見たら一体どこの国の映像だかわからない。でもそれが本当のアメリカ。
「Inclusive」という言葉を辞書に入れるときにこの映像を添付してほしいくらい、「インクルーシブ」を体現しているコマーシャルだった。
最近「diversity」という言葉よりも「Inclusive」をよく見るようになった気がするんだけど、「diversity」があっちこっち向いてまとまりのない状態もさすのに対して、「インクルーシブ」は何か一つの目的があり、システムとして機能している中に多様な個性や主張が共存している、というそんな意味で使われてる言葉だと思います。
それにしても、2001年の直後にこのコマーシャルが提案されていたら瞬殺されていただろう。当時はこの歌をいろんな言語で歌うなんて、冒涜!非愛国的!と言う人のほうが、多かったに違いないと思う。絶対そう思う。今だってかなり密かにそう思ってる人が多いと思うけど、声をあげづらくなってるのだと思う。ワシントン州では全米でも真っ先に同性婚が合法化されたし、シアトルの新市長はゲイだ。そのシアトルがスーパーボウルにやってきたのだ。CMが物わかりよくインクルーシブにならないわけがない。
まあこのコマーシャルほどビューティフルでない面ももちろんたくさんある国ではあるけど、しかし変わったなあ。
と感心しました。21世紀になったなあ。
もうひとつ印象的な「インクルーシブ/デバーシティ」CM。
シリアルのCheerioのお父さん黒人、お母さん白人の幸せ家族。この抜け目のない女の子がかわいい。
あれっと思ったのは、マセラッティ『ギブリ』のコマーシャル。
映画『Beasts of the Southern Wild』(これはこっちのブログに前書きました)の、あの子じゃないか。アカデミー賞候補。
最後まで見て、高級車マセラッティのコマーシャルだっていうオチのなさにずっこけた。まあこれも、キャラクター的にはインクルーシブだ。
映画のつづきではマトリックスのモーフィアス師もでてた。こっちはKIA。
これもなんだかなあ。でもこっちはちょっと笑えて良かった。
私が一番いいなと思ったのは、マイクロソフトでした。
これも本物ばかりが出て来る、すごく力強いメッセージ。
おまけ。先日University Village のマイクロソフトショップに行ったら、ちゃんと12番の旗が飾ってありました。当然ですね。
(お向かいのアップルストアにはなかった。)
あっそうだ、いままで無料で大好きなキャンディのSkittlesのパブリシティをしてたマーシャン・リンチが、とうとうSkittlesと契約したそうです。青と緑のシアトルバージョンがでるらしい♪
そうそうこのマーシャン・リンチたら、シアトルのトイレ・下水修理会社のコマーシャルに出てるのだ。これがまた、超手作りのCMで、この人らしくって最高。
2014/02/07
パレード!
私は家から出ませんでしたが、朝、授業を受けに行ったはずの息子が昼前にガールフレンドと一緒に帰ってきて、バスでダウンタウンへ向かっていった。
写真は息子が iPhone で撮ったものです。バスでダウンタウンのPike ストリートと4thアヴェニューの角まで行ったとのこと。 4th アヴェニューは朝から閉鎖されてて、こんな状態。
この日はダウンタウン地域に70万人の人が詰めかけてたそうです。
しかも、気温は急に氷点下に冷え込んだシアトル。場所取りのために前の晩から並んでた人もいたそうな。すごいタマシイですねー。
平日の午前11時からというのは、一体どういうつもりの時間帯なんだろうと思ったけど。これが週末だったら、前夜からきっとエネルギーがありあまって飲んだくれたワカモノたちで溢れ返って収拾がつかなくなったことでしょう。
この日はこれだけ人が密集していても一人のけが人もなかったそうで、さすが温厚なシアトル。
この日は子どもたちが学校をお休みしても「大目に見られる」というので、シアトル市内だかグレーターシアトルだか忘れたけど、1万3000人の生徒と500人ばかりの先生が学校をお休みしたそうです。
真ん中にラッセル・ウィルソン君。寒いから選手たちもみんなモコモコ着込んでます。
息子たち、昼前にのこのこバスで行ったわりには、良いポジションにつけたみたいですね。割り込んだな。
チームメンバーがポジション別に乗り組んでるこのごっつい車は、ミリタリーの水陸両用車両。
うしろの方の車は、シアトルセンターのEMP前にある「ダックツアー」の水陸両用車でした。
パレードは、ポール・アレン氏のもちものであるEMPから、ホームグラウンドのセンチュリーリンク・スタジアムへ、ダウンタウンを突っ切っていくコース。
もしかしてこのためにEMPを建てておいたのか?と思うほど、パレードのスタート場所としてはベストポジション。
寒いけどこの季節には奇跡的ともいうべき快晴で、最高のお祝い日和でした。
2014/02/06
ハムスター操業
2014/01/24
SUPER!
勝ちましたね~シアトル・シーホークス! 2005年以来のスーパーボウル進出です。
日曜日の試合は、なんというかエキサイティングを通り越してストレスフルな試合でした。そりゃスーパーボウルがかかっているんだから当たり前なんだけど。
街じゅうにはりめぐらされた「12」の旗、スタンドの上までいっぱいの7万人近い観客の期待。これを背負ってプレイするというのは、いったいどういう気持ちなんだろうか。
25歳のクォーターバック、ウィルソン君の顔が青ざめて見えた。
むしろここまで盛り上がっている敵地に乗り込んできたサンフランシスコのほうが捨て身の勢いがあって、前半もう駄目かもと思いました。
でも守備陣はきっちりとペースを崩さずアグレッシブに守り、後半、マーション・リンチが爆走でタッチダウンを決めてくれたし。第4クオーターではきれいなパスも通ったし。
逆転してリードをとったあとは、もう一刻も早く試合が終わってほしかった。シアトル中が早く終われ~!と祈っていたに違いない。
6点リードでもタッチダウン1つで逆転されてしまうのがアメフトの怖いところ。やっとわかってきました。タッチダウン7点、キック3点、などの変てこりんな得点方法って、試合の流れにヤマを作るものなのか。
サンフランシスコの逆転勝利になっただろうタッチダウンパスをはたきおとしてインターセプトにもっていったのがこの人、リチャード・シャーマン。翌日のトップ面が彼の写真だったのは当然。
シャーマン、勝利直後のインタビューで相手チームの選手クラブツリー君(この人も凄い名字だよね)をdisって「おれはナンバーワンコーナーバックだ! オレさまに文句いうんじゃねえボケカス!」(意訳)とマイクに向かって叫び、女性レポーターをドン引きさせ、たちまち賛否両論のコメントがTwitterを駆け巡り大炎上して翌日も翌々日もうるさかった。
「あなたはカニエ・ウェストの親戚かなにか?」というツイートがおかしかったけど、でもあれは試合直後のアドレナリンが爆発しているプレーヤーにマイクを向けたレポーターが悪いよ。何か10秒間で美しく想定内にまとまるコメントを期待するレポーターの態度は日本でもアメリカでも同じ。
そして当然ながらこういう時にもう本当に待ってましたというように、数秒間のうちに人種差別発言がソーシャルメディアで広がって、瞬間湯沸かし器のように妙な緊張を生むのがアメリカなのだった。
これについてはSlate の記事がいいつくしてる。シャーマンがいくらすごく頭が良くて逆境から出てきて成功して社会貢献もしているセンスのある奴だと言っても、試合後に相手チームの墓の上で飛び跳ねるような振る舞いは、やっぱりDICK だ。それがどんなに居心地の悪い人種間緊張を生むようなステレオタイプの反応を引き起こしたからといって、その振る舞い自体がDICKであったことを帳消しにすることはできない、云々。ごくごくごくまともだと思います。シャーマンも翌日あれは悪かった、ごめんなさいと火消しに奔走してました。
ダウンタウンのオフィスの窓に貼られた「I'M IN!」の旗。
「A physical affirmation of an internal commitment」を表すんだそうです。
しかしなぜ、2月の初めにニュージャージーでスーパーボウルをやらなければならないのだろう?? マスターズをオーガスタでやるように、スーパーボウルは毎年ニューオーリンズでやったら良いのに。
今年は計らずもシアトルVSデンバーという大麻解禁州の都市同士の対戦なので、WEED BOWL とか言ってる人もいる。
シアトルから行く人はホッカイロとダウンジャケットとフリースをお忘れなく。ノースウェスト仕様の「ウルトラライトダウン」じゃ駄目ですぜ。
2014/01/12
ワニタ・ビーチ・パーク
2014/01/08
カークランドの夕日、東海岸の吹雪
先週末はシアトル付近、超快晴でした。
アメリカ中西部から東部にかけてものすごい寒波が襲っているようですが、ここ太平洋北西部は、穏やかな冬。
薄いセーターに「ウルトラライト」なダウンジャケットを重ねるくらいでちょうど良い。もちろんワカモノの中には半袖もいるし。
お湯を投げたら即凍る地方とは大違いです。このお湯を投げる実験をやってみて火傷をした人続出らしく、良い子は真似しないでね的記事が出てて、笑っちゃいました。
とはいうものの私もマイナス30度の寒波が来たら、きっとやってみると思う。その時は風上に立つのを忘れないようにしよう。
その気象関連で、Polar Vortexという言葉をこの数日よく目にします。
これについてはぽんず単語帖のほうに書きました。良かったらご覧くださいませ。
シアトル付近は寒波どころか雪が足りなくって、スノコルミのスキー場は気の毒に、今シーズンまだ閉まったまま。シーズンパスを買った人は、他のスキー場への振替え券をもらっているそうです。
(追記:1月10日にやっとオープンしました)
市内にも12月にちらちらと2センチばかり降ったきりで、このまま冬が終わってしまうのはちょっと寂しいなという感じがするくらい。なんて言ったら中西部の人には申し訳ないですね。
お正月明けに東海岸のエージェントさんから短いお仕事を頂いたのだけど、雪嵐のおかげで事務所が閉鎖になり、納期が延びた。こっちは雪が足りなくてスキー場が大変みたい、というと、FEDEXでじゃんじゃん送ってあげたいわ、て言ってました。
ニュージャージー、週末は華氏マイナス8度(摂氏マイナス22度)だったそうです。うひ~。
今日は、「今朝は28度(摂氏マイナス2度)で、かなりあったかいわよー」というやけくそのようなメールが来てました。
快晴の土曜の午後、仕事も一段落したので久々にお散歩。
カークランドのダウンタウンの横にある桟橋のあたり。
カークランドは、あの CostCo のふるさと。今は本社はもっと南に移転したけど、記念すべきコストコ第1号店があります。
ダウンタウンは海じゃなくてワシントン湖に面したこぢんまりした品の良い町で、対岸にシアトルのダウンタウンが見える。小舟で通勤できそうだけどフェリーはありません。1960年代に州道520号の橋ができる前はフェリーがあったそうだけど。
グーグル支店も出来たしマイクロソフトも近いので、「その筋」(IT系)の人々が多いように感じる。
カフェに座ってる人もなんか、対岸のシアトルのような、もうちょっと荒々しい(笑)アート系な人が少なくて、サンフランシスコっぽい洗練された頭良さそうな人が多いような気がします。たんに色眼鏡かしら。
カフェで雑談している人がみんなグーグルの人にみえるー。
つんつんしてて気取った奴ばっかの町だといって友人Mはカークランドを毛嫌いしてる。
たしかにここの「メトロポリタンマーケット」で昼間買い物をしていると、周りは筋金入りのマダムばっかりで、なんだか自分もお金持ちになった錯覚をしてしまうほどです。
でも道幅も家の規模も広すぎず手入れの行き届いた感じが、日本の住宅街に似てる気がしてなんとはなしに居心地が良いのです。
薄い三日月とピンクのひこうき雲が。
いま北極のようなことになっているミシガン湖 より、緯度的にはずっとこっちのほうが北なのに。なんとピースフルな冬の夕暮れでしょうか。
あくまでも穏やかなノースウェストの冬です。
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