前回でかわうそ君を見たタコマナローズにかかっている橋。
この橋は二代目。
初代は1940年に架橋されて、数ヶ月で落ちてしまったという、エンジニアなら知らない人はいないという有名な失敗例なのでした。
風に共振して、たまたま振動がどんどん増幅しちゃう構造になってたそうなんですけど、当時の記録フィルムを見るとほんとにすごい。ゴム製?と思うほどぺらんぺらんしてる。
橋が落ちた時の記録もちゃんと映像におさめられてます。
うちの息子も、高校の物理の授業でこのフィルムを見たといってました。
工事中からこんなにぺらんぺらんに揺れていたので、「Galloping Gertie」というあだ名がついてたというんだけど、このゼリーのように揺れる橋を車で通ろうという人がまだいたことがすごい。ていうか、この状態で開通させたところもすごいですね。
橋が落ちた時の犠牲者は「車に取り残されたコッカースパニエル一匹」だけだったそうです。You Tube のコメント欄はこの犬のことで持ちきりでした。
なんでも飼い主が車から出そうとしたのだけど、怖がって興奮して噛みつくばかりで、どうにもならなかったとのこと…。リーシュぐらい積んどけよ、と今日だったら非難ごうごうになりそうです。