2010/12/24

雪山列車とクリスマスツリー



Macy's のショウウインドウのクリスマス飾りは毎年お決まりの、クラシックな 雪山列車。雪山のてっぺんに昇り降りするロープウェイもついている。かなりの年代ものと思われる。大人たちにはノスタルジーをかきたてられるディスプレイ。


小さなこどもたちにとっては、ぐるぐる回る列車がいつまで見ていても飽きないエンターテイメント。

シアトルは、雨のクリスマスイブになった。

シアトルの象徴、スペースニードルの上にも小さなクリスマスツリーが載ってます。


皆様にとっても素敵なクリスマス&新年でありますように。

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2010/12/23

ジンジャーブレッドハウス




クリスマスになると、食料品店やスーパーに「ジンジャーブレッドハウス」のキットが売り出される。

ジンジャーブレッドで壁や屋根を作り、キャンディやアイシングで飾り付けて楽しむモノで、食品売り場にあって食品を使って作るのだけど、食べるものでは、ないらしい。

Ballard の住宅街にあるこのおうちは、毎年自宅をそのジンジャーブレッドハウスに飾りつけ。築80年くらいの煉瓦作りの家が、ほんとにお菓子の家みたい。


毎年、少しずつグレードアップしていくようです。これだけの飾りを仕舞っておくのもけっこう大変でしょうね。

感謝祭が終わると、ガレージからはしごを取り出して屋根に電飾を設置する光景があちこちで見られる。ここの家のはわりと若い奥さんが一人ではしごに乗ってディスプレイを設置していました。

 シアトルはお店の飾りつけよりも、むしろ住宅街のほうが派手で凝ってるとこが多い。
日本のようにクリスマスが終わったらすぐ片付けて門松を出す、ということはなく、ツリーも新年明けて3日くらいまで飾っておく家が多い。年明けまで、町中でキラキラが楽しめる。


2010/12/21

沈んだ町の湖 



不思議な湖に連れていってもらった。

シアトルからは車で30〜40分くらいのところにある、Rattlesnake lake。


湖岸や水の中に、日にさらされて色あせた大木の切り株がてんてんと並んでいる。


昔、この湖の周りには小さな町があった。発電のために近くにダムを建設したところ、ダムの貯水池の地盤から水が漏れだして、この湖の水位がどんどん上がって、ひと夏で町がなくなってしまった。
History Link に当時(1915年)の写真が載っている。屋根まで水に浸かった家々。
その10年くらい前に、近くに鉄道が敷かれるのと同時にできた、新しい町だったらしい。建てたばかりのマイホームだったのね(涙)。


シュールな風景の中、犬のお散歩に来る人が多い。




切り株から新しい枝が出て、なんともいえない形の木になっているのもある。
なにかスピリチュアルな感じのする場所。


湖の水位は季節や雨量によって大変変わるのだそうだ。
夏にはボートを車で持ってきて魚釣りをする人もいるそうだけど、びゅうびゅう寒風の吹く12月の夕方には誰も湖上にはいなかった。

2010/12/19

季節限定


季節が変わるたびにめまぐるしく新製品があふれる日本とは違って、アメリカって季節限定の商品はあまりないんだけど、ハロウィーンとクリスマスとイースターの時だけはスーパーの棚がすっかり衣替えして、それぞれシーズンの色に包まれたチョコやキャンディがずらっと並ぶ。クリスマス色は赤、緑、金色…。

ハーシーのキスチョコもクリスマス仕様。キャンディケーンのもようのペパーミント入りホワイトチョコが可愛い。

シアトルの地元チョコレート会社 Theo chocolate のクリスマス用フレーバー。



サンタやトナカイのチョコはレトロなホイル包み。


いつもはコーヒーにお砂糖は入れないんだけど、スターバックスが赤いホリデー用カップを出す季節になると、スパイスの効いた甘いシロップ入りの「ジンジャーブレッド・ラテ」とか「ペパーミント・モカ」とかが飲みたくなる。季節限定に弱いんですねえ。

このへんのスタバには暖炉装備の店も多い。冷たい雨の夕方にはホイップクリームの乗った甘い飲み物をもって暖炉の前でぬくぬくするのがが嬉しい。

2010/12/18

アジア美術館


陽の短い午後、丘の上にあるシアトルアジア美術館 Seattle Asian Art Museum へ。

日本、中国、韓国、インドなどの美術品が収蔵されていて、展示点数は少ないけどゆったり見られる。入館料は「寄付のみ。suggested donation が7ドル」。

エントランスホールでは、中国の現代作家Wang Huaiqingのミニ回顧展をやっている。

よくわからないけど非常にシンプルな画面の中にいろんな方向に猛スピードで働く力が描かれている気がする。若い頃描いた労働者万歳なポスターもあって、大変面白かった。
中国というとつい簡単に一面的なイメージを探してしまいたくなりがちだけど、その中身にはほんとうに複雑な層があることが少し実感できた気がする。

はにわの時代のものから現代美術まで、アジア各地の美術品が幕の内弁当のようにちょこちょこと少しずつ展示されている。日本のものでは、浮世絵も数点。



ひすい色の古い中国のお皿がモダンな椅子に良く似合う。


ライブな表情とコスチュームがかっこいい唐代の四天王像は、いつかどこかで会った気がする。
奈良のお寺のお像たちと同世代なので、衣装や表現が似ているのだろう。

奈良京都のは皆木像だけれども、これは彩色陶器。いったいどんな巨大竃で焼いたのでしょう。
思いっきり踏まれても無表情なシカが、けなげ。

「あーはいはい、これは私の仕事ですから」と、卑屈になるわけでもなく、しゅくしゅくと職務をまっとうしているシカ君が少し眩しい。



建物は、1933年建造の美しいアールデコ様式。

もとは、ここがシアトル美術館の本館だった。今は、本館はダウンタウンのウォーターフロントにある。




正面入り口の吹き抜けガラスがドラマチック。

ちょうどここから夕陽が差し込んで、インドの神々の石像が照らされていた。



玄関脇にはらくだもいます。

2010/12/14

パイナップル・エクスプレス


シアトル周辺の北西部一帯は、週末から大雨にみまわれた。
感謝祭前に雪が降った頃とはうってかわって、気温は10度以上に上がり、季節はずれに生暖かくさえ感じる風が吹き、川があふれるほどの雨で、地滑り被害も出た。

週末から本格オープンを宣言していた近郊のスキー&スノボゲレンデも、雨に降られて一部オープンに切り替え。


 冬のこの時期に山の上にまで季節外れの雨を降らせるこんな嵐は、「Pineapple Express」と呼ばれている。ハワイ諸島から太平洋を北上して、生暖かい湿った空気をたくさん運んでくる嵐。




ハワイとシアトルの縁は深い。ハワイの知り合いで、たとえば甥だとか姪だとかおばさんだとか、誰かしらシアトル近郊に縁者がいるという人はすごく多いし、ハワイの高校を卒業ししてシアトルの大学に来る学生も多い。

シアトルの町中でも、ハワイの島やハイビスカスのステッカーを貼った車をよく見かける。

気候はずいぶん違うのに、何か、のんびりした空気がよく似ている。



人だけじゃなくて、雨までハワイからやって来るんですね。


2010/12/11

クリスマスライト


 シアトルダウンタウンのクリスマスライト。バナリパ前。

クリスマスの飾りのライトのことを、日本では「クリスマスイルミネーション」と呼ぶのが一般的らしいが、米語ではほとんどの場合 Christmas lights と呼ぶ。ぐぐってみると、"Christmas lights"では「 約 42,900,000 件」、"Christmas illuminations"では「約 114,000 件」。ウィキペディアの記事もChristmas Lightsとなっていた。

illuminations で検索してトップに出てくるのは外国人向けに日本の人が書いた日本のイルミネーション名所案内だった。上位に来てるのはほかにも日本のサイトが多い。英国のサイトもあるので、クイーンズ・イングリッシュではilluminations のほうが一般的なのかもしれない。

 日本では「クリスマスライト」というと、飾り付けられた状態のじゃなくて飾り用照明のブツを指し、飾った状態でキラキラしているものを「イルミネーション」と呼び分けてるようですね。


これは Macy's 前。

「ルミナリエ」は見たことないけど、東京もともと街並みがピカピカ清潔で街灯も明るいので、この時期になるともう本当に街中がキラキラしている。それに比べると、シアトルのクリスマスライトは落ち着いているというか、地味。

日本のクリスマスイルミネーションは、東京ディズニーランド開園あたりから本格的になってきたのじゃないかと思う。それから山下達郎が流れるバブルの時期を経て、ものすごく洗練された独自のものになった。シアトルのクリスマスライトはまだLEDもそんなに使われていないし、たぶん30年前とそんなにかわっていない。照明デザイナーが演出する、青や紫のLEDを駆使した東京の繁華街のイルミネーションとは比べるべくもない。

もともとアメリカの街の照明は日本に比べると暗い。街灯もオレンジ色だし。
日本に帰るたびに、東京の夜の明るさに本当に驚く。郊外の住宅街だって道は水銀灯でくまなく照らされてるし、夜中もコンビニの蛍光灯が輝いているし。なにもこんなに明るくしなくても、といつも思う。そこまで街を明るくしたいと思う原動力って何なのだろう。

アメリカでは住宅街の中に、極端に力の入ったクリスマスライト作品(と呼ぶしかない)がぱらぱらと脈絡なく存在する。どの住宅街にも一定の割合で、クリスマスライトに命をかけている家が存在して、巨大スノーマンとかトナカイが前庭に出現する。

 12月になると近所をこんな格好で走り回るおじいちゃんもニュースになっていた。可愛いじいちゃん。感電しないといいけど…。


Macy's 前には小さな回転木馬も毎年設置され、大きなツリーも飾られているのだが、何となく寂しい。クリスマス前の週末なのに、今年は買い物客の人出が少ない気がする。不景気のせいか。来年は上向きになってくれるでしょうか。