サンクスギビング翌日の金曜日は「ブラック・フライデー」。
クリスマスのお買い物が本格的に始まる日。小売り業がやっとこの日に年間売上が黒字になるからだとよく説明されています。が、ある記事によると、もとは60年代にフィラデルフィアの警察が、買い物客とフットボールの観客とで道路がむちゃくちゃに渋滞し、万引きが増え、混乱状態になる暗黒の日として「ブラックな金曜日」と呼び始めたんだそうです。
メディアで「セールの日」という意味で「ブラック・フライデー」が大々的に使われるようになったのは、ここ数年のこと。
たしかに、以前は早朝6時くらいからオープンする店もあったものの、それほどの大騒ぎじゃありませんでした。
ここ5、6年の間で「ブラック・フライデー」という呼び名が定着するのと同時に、Best Buy などの店で、開店と同時に売り出す「Doorbuster」(「超特売品」)を狙って夜中から店の前に長い列が出来るようになり、それを受けて真夜中にオープンする店も出始め、さらにだんだん開店時間が早くなって来ました。
とうとう今年からはトイザラスなどはサンクスギビング当日の夜から開店し始めるようになってしまいました。
今年はシアトル郊外のアウトレットモールも、トイザラスやウォルマートと同様にサンクスギビング当日の夜9時開店でした。
数年前、ハワイにいた時に一度だけアウトレットモールの真夜中セールに行ってみたことがありますが、お祭りのようでそれなりに楽しかった。でも夜中だからといって何でもかんでも安いわけではもちろんありません。周りのハイパーな熱気に巻き込まれて、なんだか余計なモノを買ってしまいそうになった覚えがあります。
サンクスギビングは家族の集まるホリデーなのに、その夜から出勤しなくてはならない小売店従業員の方は大変です。今年から夜中の12時開店を決めたTARGETに対しては「夜中に開店しないで」という嘆願書が 20万件の署名を集めたそうです。
ロサンジェルスでは買い物客がほかの客に対して催涙スプレーを使って商品を確保しようとしてニュースになってました。なぜそこまで理性を失ってしまうのか。
You Tube などでウォルマートの「Doorbuster」商品を奪い合う客の動画を見ていると、何があってもブラックフライデーのウォルマートにだけは居合わせたくないと心の底から思います。
夜中じゅう開店していることで駐車場などでの犯罪も増えているようだし、本当に暗黒の金曜日になってしまっているようです。こんな傾向にはもういい加減に歯止めがかかると良いのですが。
わたしは今年はベルビューのショッピングモール、Bellevue Squareへ。開店は朝6時でしたが、早起きしたくないしどうせ午前中は激混みだろうと思い、混雑がそろそろ引く頃合いを見計らって、午後4時頃から出かけました。パーキングも屋上だけど待たずに見つけられたし、当日限り全品4割引というお店も結構あって、もちろん流血の惨事は起きておらず、落ち着いてほくほく実りあるお買い物ができました。
アメリカのショッピングの良いところは、大抵の店で返品が可能なこと。 昨日もコートを2着、とりあえず4割引で買ってみて、家に持って帰って来て現在もまだ検討中ですw。