宿で自転車を借りて、蔵前から上野公園へ。合羽橋とアメ横をとおって20分くらい。
レンタサイクルもオサレな細身のハンドルまっすぐな自転車(右の2台です)。
わたくしはママチャリのほうがよかったのですが…。だって足とどかない(´・ω・`)。
かなり一生懸命息子の後を追った。
こいでるうちは楽しいけど止まると足のやり場に困る。
そして上野の人混みで転倒!! (´・ω・`)。
もう2度とオサレ自転車なんか乗らん。
上野公園の真ん中にスタバができててびっくり!
都美術館の「ポンピドゥー・センター傑作展」を観てから公園内の伊豆栄へ。
去年、ご一緒にお仕事させていただいた浅草育ちの企業コンサルタントさんに、うなぎを食べるならここ!と教わった伊豆栄の梅川亭。
伊豆栄はもう1軒あるけど同じ値段でこっちのほうが眺めが良いというお勧めでした。
精養軒のすぐちかく。
たしかに、緑に囲まれたステキな環境でした。
漱石先生の時代からある老舗で、漱石の小説にもたしか、誰かが鰻をあつらえる場面が出てきたような気もする。
お昼は2時半まで。観光客向けのお商売で、サーブしてくれた和服のお姉さんはとても感じが良かったけど 、器に水滴がついたままだったりするところがけっこう雑な老舗でした。
お客さんの半分くらいが、外国の人だった。
鰻重はもちろん、おいしゅうございましたよ!
鰻を食べたら、さて午後の部。次はル・コルビジェ設計の西洋美術館へゴー。
自転車で上野公園を徘徊できるなんて、なんて幸せなんだ。もし短期でも東京に住む機会があったら、ぜひこの辺に住みたい。
こちらは常設展の松方コレクション。何十年も前に何度も見ているけれど、うちの青年にも見せてやらねばと。
モネの絵がもっとあったように記憶していたけど、睡蓮は1枚だけだった。
ゴーギャンさんの小品が素敵でした。19世紀の水着はフルカバー。水に濡れたら重かったことでしょう。
ゴーギャンさん、ブルターニュ時代の作品。色がすでにタヒチ。
こちらは70年代に増築された新館。高い天井の照明が素敵。
一見、スカイライトのようですが、蛍光灯でした。
シアトルではあまり見られない美術作品をよく見るように、というのが青年の夏休みの課題。東京は、世界一文化施設が豊富な都市ですよね。
フェルナン・レジェの威張ったニワトリ。なにをそんなに怒っているのだ。
都美術館の『ポンピドゥー・センター傑作展』のほうも、とてもおもしろかったです。
20世紀初頭から現代までのポンピドゥー・センター所蔵作品の中から、1年に1作品を選択して展示。全体を通して、怒涛の20世紀がアートで体験できる構成になっています。
作品とともに作家の言葉が展示されているのも、とてもよかった。
たとえばマティスの作品には
「I feel through color. Therefore, my canvas will be always organized by it」
(私は、色を通してものを感じ取る。だから、私のキャンバスはいつも、色で構成されているのです)
という言葉が。
でも一番心に迫ったのは、1945年のコーナーの展示でした。
原爆が落とされ、ドイツと日本が降伏し、信じられないほどたくさんの人が死んで、第2次大戦が終わった年。
この年を代表する作品は展示されておらず、その代わりにからっぽの白い壁の上に設置されたスピーカーから、この年に書かれたエディット・ピアフの「ラ・ヴィアン・ローズ」が流されていました。
もう号泣。
全体に会場の構成がすごくカッコ良かった。壁の色や照明とかも。
ただ、最後の現代の部屋はちょっと見づらかった。
アートの変転とともに、20世紀の歴史が迫ってくる展覧会でした。
出口にリサとガスパールがいた!展覧会始まったばっかりで、まだリサ&ガスパールのグッズは売ってなかった(涙)。8月に売り出すそうです。会期は9月22日まで。