シアトル名所、ランドマークの一等賞は、当然スペースニードル。
下から見るたびに、シイタケそっくりだと思う。
スペースニードルのある一角は、
Seattle Center (シアトルセンター)。1962年の世界博覧会の会場だったところで、年間通していろんなイベントがあります。
敷地内にはコンサート会場のキーアリーナや、スタジアム、アーケード、サイエンスミュージアムなどがあって、冬には小さなスケートリンクも登場します。
流線型のモノレールや「スペースニードル」をはじめ、60年代が夢にみた「21世紀」風のデザインは今でも深く愛されているけれど、半世紀近くたってあちこちちょっとずつ古びてきたところへ、スペースニードルのすぐ傍らに2000年にオープンしたのが
EMP ミュージアム。
館内は半分が Experience Music Project (音楽ミュージアム)、半分がScience Fiction Museum (SF博物館)。ジミ・ヘンドリックスの使ったギターをたくさん展示したジミヘン神社みたいな展示室や、楽器を触れるスタジオ、SF映画で使われたセットや小物などがたくさん。
私は中に入ったのは最初にシアトルに遊びに来た3年前に一度きりだけど、スター・ウォーズの最初の映画で実際に撮影に使われたというDeath Star があって感動した!
(デス・スターは意外に小さかったですw)
今は『Avatar』展と、『NIRVANA』展を開催中。入館料は一般18ドルなり(2館共通)。
建築は、鬼才/フランク・ゲーリー氏の作品。
海の生物のような、臓器のような、うねうねしたオーガニックな形の、ワイルドな建物。
デザインそのものももちろんすごいけど、施工も相当大変だと思われる。20世紀末からのコンピュータ技術によって、初めて実現可能になった建築物です。
『スタートレック』(オリジナルのです!)のUSSエンタープライズと衣装は、外壁に作った飾り窓に展示されていて、通りすがりにも見ることができる。
これを建てた人は、マイクロソフト創業者の一人、Paul Allen さん。SF映画のホンモノ小物コレクションとロックのカリスマ達のギターコレクションをスーパークールな建物に所蔵する上、プロフットボールチームのSeahawksのオーナーでもあり、サッカーチームSounders も一部所有してらっしゃる。GEEK少年の夢を全部かなえた人物です。
ちなみにAllen さんの会社の名前は「Vulcan」! もちろん
あの星の名前です。
スポーツチームや博物館経営だけではなくて、シアトルのウォーターフロント開発なんかも手がけてる。
そしてこの道をわたった反対側には、もう1人のマイクロソフト創業者ゲイツ氏の「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の本部が、今年完成したばかり。
ゲイリー氏の宇宙生物的建物の中を、60年代の未来形だったモノレールが通っていく。
明るい午後には紫ピンクの鏡面壁が光を反射して、昔のSFに出てくるどこか遠い惑星の海辺のような光景です。
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