2012/09/03

アメリカ(約)四分の一周 クルーズコントロール


10日間のロードトリップから帰って来ました。

間違った宿に泊まってしまうなどのおバカな行き違いはいくつかあったものの、特に大きなトラブルもなく、 無事に戻ってまいりました。

ワシントン州とアイダホ州とモンタナ州を横切って、ワイオミングの右上をちょっと通ってサウスダコタの真ん中あたりで引き返し、ワイオミング側からイエローストーン国立公園に入って南のグランドティートンへ抜け、アイダホ州の南部を横切って、オレゴン州の北東部を抜けてワシントン州に戻り、ワラワラとヤキマを通ってシアトルへ戻るという、アメリカ大陸を(小さめに)四分の一周したコースでした。


走行距離は3750マイル。約6035キロ。
うちの8年選手のMAZDA、快調に走ってくれました。

ほぼ3分の2くらいは息子が運転したので、思いのほか楽ちんでした。



持って行って良かったと思ったもの:
氷水用の保冷ポット(乾燥していたので、水をガブガブ飲みました)。
トラベルマグ。
クッション3つ。時々交代で昼寝用。

 持って行けば良かったと思ったもの:
小さなクーラーボックス。(果物やチョコレート用に。チョコレートをドロドロに溶かしてしまったので、途中で段ボール製の簡易クーラーを買いました。)

 ミュージック。iTunesに峡谷の道用プレイリストを作っておいたものの、50曲くらいではすぐに終わってしまい、ノラ・ジョーンズとコリーヌ・ベイリー・レイとを何度も何度も何度も聞くことに。息子のiPodの中身の大半はハードコア・ラップで、ぜんぜん風景と馴染まないと本人も言うし(私もすごくそう思う)、FMをたまにキャッチすればカントリーか懐かしのメロディばっかりだし(でもワイオミングの小さな町でマドンナの『パパ・ドント・プリーチ』を何十年ぶりかに聞いた時には不思議な感動に打たれました)。


持っている限りのパット・メセニーをiTunesに全部入れておけばよかったなあ、と思いました。アメリカの延々と何にもない景色には絶対パット・メセニーがぴったりだと思う。
息子にそういったら、「パキスタンの馬が何だって?」もう全然話が通じません。

あとは何が良いかなー。皆、それぞれ、風景につける音楽ってあるのでしょうね。
数週間前に同じようなルートでミシガンへ旅行したCTちゃんの頭の中には、『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマソングがずっと鳴り響いていたそうです。




今回、初めて「クルーズコントロール」を使いました。

日本にいた時に乗っていた車にはそんなもの(たぶん)ついていなかったし、アメリカに来てからもほとんど使ったことがありませんでした。

ハワイやシアトル市内のちまちました道では必要も感じなかったし、コンピュータにエンジンを制御させるなんて気持ちが悪いと思っていたのですが、地平線まで真っすぐ続く単調な道では、アクセルを踏まなくても車が勝手に一定の速度で走り続けてくれる機能って、やっぱり便利。つくづく実感しました。



モンタナ州、ワイオミング州、サウスダコタ州のインターステートの制限速度は75マイル(約120キロ)でした。2車線の普通の州道でも、町の中以外は65マイル(約105キロ)。

アクセルも踏まずに時速120キロくらいで延々と車を走らせていると、車を運転しているというより、ヒコーキか何か、別の乗り物に乗っているような気がしてきます。






旅日記、しばらく続きます。またよろしくお願いいたします〜! 



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10 件のコメント:

  1. パパドントプリーチが合うの、なんだか分かる〜。笑
    たしかCD持ってるけどわざわざ聞くことはなくて、たまーにラジオから流れてくるとあの時代にタイムトリップした気分になります。一瞬だけあの頃に戻りたくなったりします。一瞬だけね。

    あとは・・・パンドラに「それ系」を1曲入れて、お任せでドライブしたら楽しいかも?でもネットが繋がらないところがいっぱいありそうだよね。

    S君、ハードコアラップが風景に馴染まないことを分かることが大人じゃないですか。どっぷりはまってる若者は分からないと思いますよ。

    クルーズコントロール、大した長旅じゃない運転でチビッと試したことがあったけど、イマイチ理解できなかった経験があります。
    やっぱりロングドライブになると実感できるのかなー。

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    1. Motokoちゃん、なんだかワイオミングのがらんとした交差点でマドンナを聞くと、送ったはずのない生活を思い出すような妙な気分に一瞬襲われちゃった。
      パンドラがつなぎっぱなしにできたらよかったんだけどね〜。接続が「E」とか「No Service」のとこが多くて。それにAT&T最近料金体系変わって、つなぎ放題じゃなくなったので、WiFiでないとこでパンドラ繋ぎっぱなしにするのは料金も少し心配。気にするほどじゃないのかな。

      わたしも今までクルーズコントロールなんて使わねえよ!と思っていたんだけどね、「まる2時間以上ほぼまっすぐな道で同じ速度で走るだけ」という場所では、たしかに便利でした!

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  2. よかったですね。息子さんと長旅 よい記念になったことと思います。うちのだんなも 早期退職したので長年の夢だったルート66 ハーレーの旅に9月12日から出ます。
    個人でいくかツアーにはいるか悩んでいましたが、ツアーに入ることにしたようです。アメリカは広い。本当に広いね。音楽必携だね。

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    1. りょんさん、うさぎハウスのリモデル、お疲れ様でした!
      旦那様、何日間くらい行かれるのですか? 
      ハーレーのおじさんたちもあちこちでたくさん見ましたよ〜。楽しい旅になりますよう。

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  3. Tomozoさん、まさに、旅ですねー!!
    数年前に、私もシアトルからイエローストーンとグランドティートンへロードトリップ(イエローストーンで、バッファローにぶつかられました。笑。)した時に、私は運転できないのに加え、時差ぼけで、ぐうすか寝てしまい、旦那が、途中、ラジオがカントリーばっかりで辛かった・・・と言ってたのを思い出しちゃいました(笑)パット・メセニーですか、なるほど~。グランドティートンは凄く好きで、また行きたいと思っているので、その際には、パット・メセニーを用意して行きたいな~。旅行記、楽しみにしています!

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    1. ZIZIさん、バッファローにぶつかられたんですか!!それは大変な目に遭いましたね! 私たちは例のスカジットのサファリパークで、前の車がバッファローに襲われているのを見て、しかもエルクに包囲されて震え上がりましたが、それとくらべたらイエローストーンのバッファローはレイドバックでしたw 人間に興味なさそうです。
      FMだけだとあの辺の旅はかなり辛いかもw あと、ライ・クーダーとかもいかがかしらー。西部劇になっちゃうかw 
      イエローストーンよりティートンのほうが好きだっていう人が多いです。今回は通過しただけでしたが、山がカッコ良いですね。また行きたいです。

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  4. 「アクセルを踏まなくても車が勝手に一定の速度で走り続けてくれる機能」って?????続きも楽しみなりよ。

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    1. わたしたちが教習所に行った時の車には、そんなモノはついてなかったよね〜(笑)!クルーズコントロールって、ずっと偏見があったんだけど、今回ようやく考えを変えました。今のクルマって、ほとんどコンピュータに制御されてて、衝突を避ける機能も研究中だし、運転手がなくてもよくなる日も近いと思うよ。

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  5. アメリカ1/4周ですか~!それはすごいです!
    しかもグランドティートンにイエローストーン!羨ましいです~!
    数年前からここはWish listに入れてます。
    旅行記楽しみにしてます!

    旅先でパパドントプリーチって、すごく分かります。
    思いもかけない曲を聴くと、新鮮な感動がありますよね。
    私はアリゾナの田舎町の土産屋のラジオから、突然上を向いて歩こう(誰かのカバーではなく坂本九ですよ!)が聴こえてきて、アメリカ人がこの曲を好きだってことはわかってても、土産屋に冷やかしの日本人が入ったところでこの曲が掛かるってどういう偶然?!とほんとびっくりでした。

    パット・メセニー、いいですね~!
    聞いていたら、なんだかサンタナもあの砂漠に合いそうな気がしてきました。

    以前Youtubeで見た、カナディアンロッキーの動画にAlan Parsons projectの曲を合わせたものがすごく合ってたので、これはぜひ、とカナディアンロッキーへ持って行ったのは大正解でした、が、ロッキー前後のロードトリップには全然合わなくて、山が見えなくなったらさっさとやめました(笑)

    私は実はクルーズコントロール、大好きです。
    仕事帰りでも、道路が空いてるとすぐ使っちゃいます(^^;
    (疲れてるので、足が楽になるだけでホッとします)。
    長旅なら、右足が固まって感覚がなくなってくるし、あれは必須ですよね(^^
    グーグルが開発しているっていう、完全に運転からフリーになれる車、すごーく待ってます(^^;

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    1. prunusさん、こんにちは。
      グランドティートンは、今度もっとゆっくり行ってみたいです。
      とってもお高いけど素敵なロッジがあるんですよねー。いや、あそこに泊まることはないと思いますがw 
      写真の整理にもあまり手がつけられていなくって、旅行記が終わったら冬になりそう…orz
      アリゾナで上を向いて歩こう!それはいいですね〜!

      サンタナは、もうちょっと南の感じがするんですがどうかしら? 
      やっぱりアメリカの田舎道って、アコースティックギターですよねえ。
      アラン・パーソンズ・プロジェクト! すがすがしい〜感じの曲と雪山って分かる気がします。カナディアンロッキーもいつか行ってみたいです。

      クルーズコントロール、これで偏見がなくなったから、近場の高速でもこれから多用しそうです。
      グーグルがそんなモノまで開発しているとは知りませんでした。何を考えているんだグーグル…w いろんなところで研究が進んでいるようですから、あと20年もかからずに実現しちゃいそうですね。


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