2017/01/11
寒い日
寒いです。
シアトルは樺太とおなじくらい緯度が高いわりにめったに零下にならないけれど、この冬はクリスマス頃からかなりさむい日々つづきです。
夜は華氏28度(マイナス2度C)だった。明日も最高気温華氏35度(2度C)とか。
華氏で20度台(つまり零下)になると、うっわー寒ぅ!と思っちゃう。たったマイナス2度なんだけど気持ちは激寒。
東京の冬はもっと寒かったはず。もう記憶のかなたの小学生のとき、毎朝冬は通学路で霜柱をふむのがたのしみだった。いまの東京には霜柱の出て来る場所もきっとあんまりないよね。
年末年始がっつり寒くなって、冷蔵庫より外が寒く、うっかりベランダに出しておいた野菜が半分凍ってしまった。
道を歩いてても、水たまりに氷が張ってたりして新鮮。
きのうは雪の予報が出ていたけれど、結局雨だった。
オレゴンのほうは大雪だそうです。
寒いから散歩に出るのにも手袋の出番があって嬉しい。
2年前に息子がアイスランドのオミヤゲに買ってきてくれた、ウールの素朴なミトン。
去年は暖冬すぎてぜんぜん出番がなかった。今年は活躍してます。
2017/01/10
くまコーヒー
Kuma Coffee は、シアトルの新進(2009年始動)ロースター。
この間友人宅でごちそうになったエチオピア産が激ウマだったので、以来、リピート。
いま出ている「Fresh Crops−Bright」というブレンド(東アフリカの産地の、新しく收穫されたばかりの豆のブレンド)は、ほんとうに「bright」。
飲みくちが軽くて、ふわっと明るい香り。柔らかい果物のような、キラキラした感じのコーヒー。
ドリップで淹れたけど、エスプレッソにもお勧めとあります。
コーヒー袋はスタンプ手押しという手作り感満載で、いかにも地元のマイクロロースターという感じ。
クマコーヒーはシアトルの地元系のスーパーマーケットにおいてある。
前にはウォーリングフォードのあたりにカフェがあったはずなんだけど、もうなくなってしまって、今は卸売り専門になったらしい。
サイトには「コロンビアの買い付け旅から帰ってきたよ!」という記事が。
ここも、畑に直接豆を買い付けに行っている。
サイトによると、「クマ」という名前は、オーナーの犬の名前だそうです。
日本の人かと思ったらそうではなくて、宣教師のご両親に連れられてケニアに行っていたあいだにアフリカのコーヒーが好きになったという人。クマちゃんは、シェルター犬だったそうだ。
そういえばCTちゃんちがハワイで飼ってた最初の犬(ロットワイラー)、クマという名前だった。わりとよくありがちな大型犬のなまえなのか?
2017/01/09
3ドルのステキ椅子
冬休みにうちの息子がガールフレンドのKちゃんとワシントン大学のサープラスストアに行ってこんなものたちを買ってきました。
大学のキャンパスでいらなくなったものたちを放出するストアで、カヌーから血球計算器までいろいろ売っている。
この成形プラスチックの椅子、さいきんのとは違って分厚くてしっかりしていて、シートの形が身体にフィットして本当に座りやすい。
脚部は学校のものだけに質実剛健で色気もなにもないけど、このシートは色も形もキレイだし、デザインほんとに素晴らしい。
この椅子はKちゃんがサンディエゴのお部屋用に持っていきました。
ちなみにお値段は3ドル!
このスチール棚も、6ドルとか7ドルとかそんな値段だったらしい。
この「燃える液体」入ってるよというステッカーがキュート。
なんか一見それらしい実験道具を並べているけど、うちの青年は科学青年じゃないんだな。 単にコーヒーを淹れる道具なのである。
ハリオのコーヒードリッパーをクリスマスにKちゃんからもらったそうです。
ドリッパーをのせてるスタンドは、サープラスストアで買った実験用具らしい。
無意味にフラスコまで揃えているw これはわざわざアマゾンで買ったようです。
あっという間にまた新学期が始まって、Kちゃんはサンディエゴに(椅子持って)帰っていきました。
福岡ハカセは、時の流れが速く感じられるのは代謝が遅くなり、体内時計がゆっくりになるので一年の感じ方が長くなり、時間の経過についていけなくなるから、という説をとなえています(『動的平衡』「脳にかけられたバイアス」)が、代謝だけでなくてすべての回転が遅くなってる気がする、新年。とほほ。
2017/01/04
華麗なおせちと黒豆の惨事
元旦は、Yさんのお宅で開催された「おせちの会」にお招きをいただきました。
これはですね、一品作るのでもかなりの手間と熟練を要するおせち料理を何品かずつ作って持ち寄り、その総力を結集させて一大豪華おせちをつくりあげ、みなでほのぼのと満足するという会。
お元日はすこし雪が降って、Yさんちのお庭にはご息女Rちゃん作のゆきねこちゃんが。
おせちのみならず、お雑煮も超豪華。
こちらはY家のシェフMくん作の新潟風、鮭と大根のお雑煮。
おもちは焼くのではなくとろりと茹でもち。
こちらは舞踏家薫さんの、福岡風お雑煮。
白身魚と椎茸、青菜に、やはり茹で餅。お出汁は昆布とアゴ(アゴ風の干し魚をコリアンマーケットで発見したそうで、そちらを使用)。やっぱり豪華ですね!
わたくしは東京風お雑煮(さといも、かまぼこ、小松菜のかわりに水菜、とりにく)と、たたきごぼう、黒豆、つくねで参戦したものの。
たたきごぼうは、なんか微妙に酸っぱくてよ!
つくねは…丸くならなんだ!団子ちゃう!かわいくない!
そして黒豆は…いちおう柔らかくなり、味はしみたものの、
黒くなかった。
左下がわたくしの。右上はYさんのと市販の、正しい黒豆。
うちのは、黒豆ではなく海老茶豆である。
しかも行く途中のクルマの中で豆の容器をかたむけてしまい、砂糖たっぷりの煮汁をクルマの床に500ミリリットル以上ゴボゴボと注いでしまうという大惨事も引き起こした。
年の瀬から新年そうそう、自分のデクノボウぶりを嫌というほど思い知った2017年。
心して気をつけろということですね。
本当に、事故とか火事とか出さないように気をつけます。
お雑煮のお餅もYさんち自家製(パン焼き器でできるのだとな!)。
Yさん、お仕事明けに大晦日から24時間以上寝ないでご子息&ご息女とあれこれと完璧に用意したという、まるでトライアスリートのようなタフさ。器がちがう器が。
日本の美、花蓮根と花人参。
昆布巻き、錦玉子、きんとん、伊達巻、酢蓮、紅白なます、田作り、数の子、黒豆(海老茶豆)、たたき牛蒡、海老のうま煮、ごぼうといんげんの肉巻き、鮭の西京焼き、鰤の照り焼き、ローストビーフ、煮しめ、つくね。
「錦玉子」というものをわたくしは存じ上げませんでしたことよ。
花にんじんはKさんの作なり。
そして伊達巻も!
平目と海老とあともう一つ白身魚(忘れた)のすり身から、Kさんがご自分でお作りになられたというこの美しい伊達巻。「生涯初の伊達巻クッキング」とは思えない、毎日伊達巻作ってかれこれ10年といわれても納得するような仕上がりでござるよ。
お重に詰めるのもけっこう難しくて楽しい。
決まりは無視して各自好きなように詰めるので、それぞれ個性が出る。
小鉢を入れるときれいにまとまりますね。Yさんは飾りの枝まで用意してくれた!
ずらりと並んだお重。
うちのは、いつだったか実家からもってきたシンプルな春慶塗の。
たぶんまだ2回くらいしか使っていないし、こんなに立派なおせちを詰めたのは、たぶん初めて。お重くんもやっと出番がまわってきて、お重冥利につきたことでしょう。
お酒はYさん秘蔵の日本直送「鍋島」と「鶴齢」。どちらも麗しく美味。
ひととおりみんながおせちを食べ終わったあたりで、さらに怒涛のデザートが登場。福砂屋のかすていらにとらやようかん、バクラヴァに干菓子に焼き菓子に。
この上なく贅沢なお元日でした。世界が広がった。
Yさん、ご参加の皆様、美しくおいしいものをほんとうにありがとうございました。
また顔を洗って出直します。黒豆めー。
2017/01/03
2016/12/31
年の瀬のごちそう
こずも食堂主人Kさんのお宅のイヤーエンドパーティーにおまねきいただきました。
すばらしいごちそうの数々。
Kさんはお料理講師&ケータリングも対応可能なスキルの持ち主。とにかく半端ないメニュウに圧倒される。
すごーく味のしみた角煮、大根、玉子。スパゲッティナポリタンは「深夜食堂」がテーマのメニュウなのだそうです。日本風ポテサラ。 揚げなす。おにぎり。卵サンドイッチ。豚汁。特製からあげ。パエリヤ。揚げ海老トースト。デザートのカスタードプリンとライトなティラミス。
このメニューをこのボリュームで一人で作れといわれたら頭が真っ白になること間違いなし。どうしたらこんなに大量のごはんをテキパキ作れるようになるのでしょうか。
からあげは、ただいま「CIA」(スパイ学校ではなくてシェフの学校、Culinary Institute of America)で修行中のMくんが揚げ担当。素晴らしい手際のよさでしたよ。
味つけはKさん。みりん、醤油、酒、しょうがだけだっていうんだけど、ほんまか!
揚げ粉は、米粉と片栗粉を半分ずつだという。メモメモ。
いかすみ特大パエリヤくん。
ティラミスも遠い目になるほどおいしかった…。メレンゲを使っているのでふつうのよりもライトな仕上がり。なのでつい安心しておかわりを。
このほかにも、続々とゲストがオクラのサラダとか、お好み焼きとか、ばらちらしとか、チャプチェとか、煮物とか、美しくおいしい料理を持ってくる。
逃亡を企てていたダンジネスクラブたち。
しかし見事に蒸しあがり。
ご馳走さまでございました。
今年も終わっていきますね。
自分の浅はかさや杜撰さにあらためて気の遠くなるような思いばかりではあったものの、ほんとうに素敵な人びとに会う機会もたくんさん恵まれて、おいしいものを一緒にいただいたり、面白いものを共に見られた、よい年でした。
来年が平和な、充実した一年になりますように。
2016/12/30
オフィーリアの本屋
となり町、フリーモントの小さな古本屋さん、Ophelia's Books。
店に入るとすぐ目の下に、この狭いらせん階段があって、地下室に続いてる。
地下にはSFやミステリ本が。
1階は哲学本や文学系や古い地図帳とかがある。
そしてときどき猫もいる。
こないだは、モルモットがいた。
オシャレで高そうな店ばっかり増えつつあるシアトルだけど、こういうオシャレでもなんでもなくて時代が変わっても変わる気は微塵もなく、棚のうしろに異次元トンネルがありそうな店はほんとになくならないでほしい。
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